スーパークロス事件簿|「物議醸すパッシング」ロクスン vs. アンダーソン @ 2019 グレンデールSX

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開幕したばかりの2019 AMAスーパークロスですが、目の肥えたレースファンでも大興奮の好レースが450SX、250SXクラスで繰り広げられ、盛り上がりを見せています。

 

スーパークロス事件簿|マルコム・スチュワート負傷 @ 2019 グレンデールSX
その中、第2戦グレンデールSXで起こった「事件」。マルコム・スチュワートの転倒により赤旗中断再スタートとなった、メインレース再開直後のケン・ロクスン(ホンダ)と王者ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)の接触シーンが物議を醸しています。

 

スタッガードスタートによるレース再開直後から、首位ロクスンを背後から激しく攻め立てていたアンダーソン。再スタート3周目に事件発生。アナタは、どう見る? エンジョイ!

 

@ s u p e r c r o s s l i v e

 

これは行くだろな〜…

 

250時代から迷いゼロのアグレッシブなパッシングが持ち味のアンダーソンらしい、思い切った飛び込み。対するロクスンですが、手前フープスでイン側ライン選択したことも影響してか? コーナー進入時わずかにスキが生まれてしまった印象です。

 

レース後のコメントによるとロクスン、アンダーソン共に「アグレッシブ過ぎるパッシング」という見解で一致しています。ですが、ペナルティ対象になるような危険な接触ではなく、結果としてアンダーソンのパッシング成功には変わりなし。

 

アンダーソンの存在に接触直前まで気づかなかったと語ったロクスン。転倒もあったのでアンダーソンのアグレッシブさに目が行きがちですが、この距離感でアグレッシブなパッシングが持ち味のアンダーソンに対して、警戒しきれなかったロクスンの「スキ」が招いてしまった接触と個人的には見受けられます。

 

 

ロクスンが背後のアンダーソンの動向を完璧に把握することはさすがに不可能でしょうが、位置関係だけでも認識出来ていれば、コーナー進入時までイン側ラインをキープ、もしくは、一旦アンダーソンを前に出してクロスラインで切り返す選択肢もあったのではないでしょうか。

 

ロクスンらしからぬ印象受けましたが、コーナー立ち上がり直後の連続ジャンプへの加速を優先しがちなセクションで仕掛けたアンダーソンは赤旗中断前に、マービン・ムスキャンにも同様のライン取りでパッシングに成功していた事実も。

 

ロクスンには不意打ちのようなパッシングだったのでしょうが、アンダーソンはパッシングのイメージや成功体験に裏付けされた完璧な仕掛けだったこともレースを通して観ると理解できました。

 

450SX決勝フルビデオ|2019 AMAスーパークロス 第2戦 グレンデール(フェニックス)
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