Gモト|ビハインド・ザ・ゲート「笠井杏樹」vol. 7

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ビハインド・ザ・ゲート 住友ゴム工業株式会社「笠井杏樹」さんvol.7。「開発者として独り立ちするには3年から5年」と言われている日本が誇るタイヤメーカーダンロップさん。この4月から「4年目」となり新たな局面に向き合い、独り立ちに向かって毎日奮闘している笠井さんです。これまでの記事はその時々のテーマをお届けしこれまで計6回、笠井さんの「人となり」をご紹介してきました。

今後は笠井さんの「仕事」についてさらに深堀していきます。今回の取材で「開発者がスクスク育つ環境」をこれまで以上に感じたので、そこもお届けしていけたらと思っています。

 

これまで「走る開発者」として笠井さんをご紹介してきました。さて?走る開発者の仕事とは?どのような仕事を笠井さんはされているのでしょう。

①タイヤの開発
走る開発者の「走る」はST600に参戦するライダーなので「走る」です。ちなみに、3月に開催された「OKAYAMAロードレースシリーズ第1戦」ではポールポジションからの優勝。HRCに勤める友人に笠井さんの事を聞いたら「なかなかのタイム出してますよ」と教えてもらいました。んーやるなぁ。

② プロモーション
このように取材を受けていただいているのもそうなんですが、開発者という立場からプロモーションをされています。 

③ お客様との交流
全日本モトクロス会場を含め笠井さんに出会ったら、ぜひ!タイヤの相談をされてみてください。

 

笠井さんの仕事は大きく分けると「3つの項目」。この3つは、笠井さんの「人となり」だからではないかと私は常に感じています。さらにダンロップさんがサポートされているライダーの幅の広さや、タイヤ作りへの姿勢が大きく反映されているのだとも感じます。

笠井さんに限らず、ダンロップさんで出会う開発者の皆さんは「私」、ご自分の個性を生かされて仕事されていらっしゃるなぁと感じます。だから「開発者がスクスク育つ環境」なんですよね。

 

第2戦SUGO大会では、コースで「この現象が起きたから、こう変更する」という課題に取り組みながらライダーの走りとタイヤの挙動を考察されていました。この時、約1時間ほど同行させていただいたんですが、路面状況が激しく変化、そしてトップライダーの激しい走りをラップタイムを確認しながら場所を変えながら考察されてました。この作業は自分自身でデータ化しなくてなならいそうで、ある意味「アナログ」。自分の脳に焼き付けていかなくてはならないそうです。この基礎力を向上させていかなければ「独り立ち」はできないようです。

 

スターティングエリアでは、いつもの「笠井スマイル」でライダー達からコメントをもらってました。このエリア大切で、走行前に最後に確認できる場所。コミュニケーション力の高い笠井さんのようなメーカースタッフさんがいるのは心強いんです。

 

Gモト:笠井さんの取材をさせていただいて3シーズン。メディアに出てプロモーション活動する感想を率直にお願いします。
笠井杏樹:はい、えーと・・んーまずは、レース会場に来てお客様に「記事見たよ」とか声をかけていただける事が増えました。タイヤの事を聞かれる事は、まだまだ少ないんですけどね。

Gモト:それは良かった!その他にはどのような事を聞かれますか?
笠井杏樹:「ST600に出てるんだねー」とかレースの事を聞かれる事が多いです。「なんでモトクロスなの」とか、そのような内容が多いんすけど、お話をさせていただいていると「オフロード走っているんだけど・・・」、「このタイヤ使っているんだけど・・・」という話に発展するんです!

Gモト:話しかけられると・・・。
笠井杏樹:まずは、話しかけていただけるだけで嬉しい。笑 全日本会場のダンロップテントは、締め切っているんで覗きづらいとは思うんですけど、何て言うんだろうなぁ、タイヤ交換をしていると最近は覗いてくれる方が増えて、私達の作業を知ってもらう機会にもなっています。テント横には、販売中のタイヤや、セクストン選手、ディーガン選手などのジャージも展示しています。

 

笠井さんの「3つの項目」を大まかにお届けしました。基本的に開発者としてレース会場で仕事をされているんですけど、ご自分の個性を活かし、開発以外にも役割を担っています。

私が笠井さんの記事を書く理由の1つとして「生き方」を記事としてお届けしています。ライダーとして自分の個性を活かし生きていく。現在のモトクロス界は「ライダーとして生きていく」事が難しいのかもしれません。しかし、笠井さんように、自分の長所を活かし仕事して生きていく。この記事が「1つの指標」なったらなって思います。

 

笠井さんホントによく笑う。(私の個人的な感覚)

最近は、遠くからカメラ向けても、星飛雄馬のお姉さんのように物陰からカメラ向けても、察知して笑顔。開発者としてシリアスな雰囲気を出していきたいのになぁ。

いかがでしたか?笠井杏樹さんのビハインド・ザ・ゲート。vol.8からは「3つの項目」を深堀し、走る開発者の仕事をお届けしていきます。

取材にご協力いただきましたダンロップさん今回もありがとうございました。

ビハインド・ザ・ゲート – The Newsmoto

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笠井杏樹 – The Newsmoto


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