Gモト|「MAO WALK」スペシャル「表彰台と夫婦」

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レースファンの皆さん、あけましておめでとうございます。今年もGモトをよろしくお願いいたします。2025年もGモト目線でレースファンの皆さんが楽しくなる記事をお届けしていければと思います。「今年のGモト」は後日あらためてお届けします。2025年Gモト第一弾は150本目の記念すべき記事!という事でハッピーニューイヤーなネタ「MAO WALK」しかも新春スペシャルでお届けします。久しぶり登場の中嶋真緒さん(24年は出産育児のためお休みしてました)という事で、真緒さんをあらためてご紹介しますね。

 

MAO WALK VOL.1から抜粋した真緒さんからの自己紹介。

はじめまして。中嶋真緒です。 2022 全日本モトクロス選手権 第2戦 オフロードビレッジから始まりました、GSPEED-TOKYOさんとのタイアップ企画「MAO WALK」!先ずは私の自己紹介を少し。2015年から2018年までの4年間 ヤマハのレースクイーンをモトクロス、ロード共に勤めました。その中でバイクを好きになり、私生活では大型自動二輪免許を取得。SCR950、GROM、ダイナローライダーなど色々なバイクに乗って友人と日本中をツーリングしてきました。台風の中、四国一周をしたり温泉へ入るために草津まで行きテントを貼って野宿をしたのもいい思い出です!2020年にモトクロスライダー池谷優太と結婚し、今は娘も生まれのんびり、ゆるーくバイクライフを楽しんでおります。
そんな私が始めた「MAO WALK」。まだ、手探りの状態ですが女性目線のモトクロス、アウトドア情報を発信していきます。文章や発信内容は今後どんどん成長していきたいと思っていますのでお手柔らかによろしくお願い致します。笑 レース観戦のファッション、アイテム、ブース紹介、お得情報、家族ののほほんエピソードなど私なりに発信出来ることは積極的にしていきます!

 

真緒さん御一家。この記事は通常の「MAO WALK」とは形式を変え、Gモトクルーがインタビューしました。今回のテーマは「表彰台と夫婦」です。昨年、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2024第3戦 HSR九州大会、 IA1クラスヒート2で3位に入賞され「13年ぶりの表彰台に上がった」真緒さんのご主人「池谷優太」選手と「それを支える妻」という内容になります。

 

Gモト|「THE RIDER」特別編:池谷優太

まずは16歳で2階級特進という離れ技でIAクラスに特別昇格を果たし、2011年には激戦区である、AMAスーパークロス 250SXウエストでメインレース進出を果たし、ランキング36位。2013年から2016年にはFMSCTタイスーパークロスにも参戦(最高ランキング2位)という実績を持つ池谷選手の記事を読んでいただくと、さらに!このインタビューを楽しんでいただけます。

 

Gモト:前置きが長くなりましたが・・・始めましょう!真緒ちゃん今回はインタビューになります。これが聞きたい!ってお願いしていた事へお話しをお願いします!
中嶋真緒:今回の記事は、表彰台に上がった事についてどう答えようかと思って・・・。
優太くんと付き合っていた頃「俺が表彰台に上がったら泣ける?」って聞かれたんですよ。私、ヤマハファクトリーチームのレースクィーンをやってたんで、聞かれた当時、レースクィーンとしての活動が終わる頃だったんですが「泣くわけないじゃん」って。それまでチャンピオンライダーのレースクィーンもやったんで、表彰台にかなりの回数上がらせていただいてたんです。それが当たり前でレースクィーンをやってるのに、優太くんが表彰台に上がったからって泣かなきゃいけないの?って思ったんです。そんな時に泣くわけないじゃん、意味がわかんないって言って。
あれから約5年ほど経ち、優太くんと一緒にレース活動して、プライベーターが表彰台に上がる事ってどれだけ難しとか、父親になってレース活動を継続するってどれだけ難しいか、そこに費やす時間とお金も。それを経て今となれば「泣ける!」って思うんです!実際、上がった姿を見て泣きました。夫婦で切磋琢磨してたどり着いた表彰台だなって1番感じました。
ファクトリーチームって表彰台に上がってなんぼじゃないですか。とはいえプライベーターもそうだと思うんですけど、ファクトリーチーム以上にプライベーターって表彰台に上がってなんぼで、プライベーターで上がる事に「すごく感動」しました。熊本で表彰台に上がる優太くんの姿を見て、結婚前に言われた「俺が表彰台に上がったら泣ける?」っていう言葉を思い出しました。あの質問ってこういう事だったのかなぁって。夫婦になったんだぁ〜って。

 

Gモト:夫婦だね〜
中嶋真緒:毎日、優太くんが仕事をがんばっているのも見ているし、本当に優太くん時間がないんです。早朝家を出て仕事して、夜帰ってきて夕飯食べて、バイク整備に行って、帰ってきてレースの事をして寝るのは2時か3時。で、また早朝に仕事に向かうんです。帰宅した優太くんに「まだやる事あるの?」って聞くと、「あの整備してない」と言って整備に出かけていくんです。そんな感じで日常を過ごしているんで、トレーニングする時間もないので、仕事のお昼休みにお昼ご飯をかきこんでランニングに行ってみたいな事をしています。もう本当に限界の中で、自分の好きなモトクロスの時間を作っています。それに対して「俺は疲れた」とか「俺は眠い」からとかは言わずに、子育て家事を一緒にやってくれます。子育て、家事を断られた事は1回もないんです。2時3時にベットに入って1時間後に娘が泣いても、優太くんが起きてミルク作って飲ませて「俺はこれくらいしかできないから」って。私の親にも「僕はそれくらいしかできないし、好きなモトクロスをやらしてもらってるから」って言ってます。私にとって本当に「最高の良い男」って思うんです。笑 これ以上求める事もないし、求められないし・・・。どうかなぁ・・・1億くらい稼いでくれたら最高なんですけどね。笑 でも、今十分生活できているんで、今のところこれ以上求める事はないかなって思うんです。

Gモト:ごちそうさま〜。笑
中嶋真緒:これくらいかな。何かあります?

 

Gモト:そうだね・・・熊本で俺が真緒ちゃんに「良かったね」って言ったら、真緒ちゃんが「やっとですね」って言ったんだよね。その「やっと」ってどして「やっと」だったんだろう?
中嶋真緒:えーどうしてですかね?なんか、優太くんと付き合って結婚して近くでレース活動を見て「表彰台に上がるってこんなに難しいんだ」って感じたんです。
付き合い始めた当時、レースクィーンをしていたのに理解していなくて、自分がモトクロスっていう競技を。そもそも「なんで?」っていう感じだったんです。NAから2階級昇格してIAになったって聞いてたし、じゃあすごく乗れるんじゃないの!?って私の中で。笑 
でも、時を経て少しずつ理解を深め「こんなに上手なのに上に行くのはこんなに難しいんだ」って私の中で思っていくようになっていったんです。

Gモト:真緒ちゃんらしい。笑
中嶋真緒:優太くんの周りの人達がとても暖かくて「優太がんばってるよね」っていつも私に言ってくれるんです。だから、優太くんを応援してくれる方々に向けて、ありがとうございます「やっとですね」ってやっと上がれましたって伝えたんだと思います。

 

Gモト:ん〜素晴らしい!!最後にライダーを支える妻として「心掛けていること」を教えてください。
中嶋真緒:心掛けている事は「モトクロスに興味を持たない事」です。笑 なぜなら、優太くんはモトクロスが大好きなんで、私が変に知識を習得して、例えば・・・「あの轍がこうだよ」とか「あのコーナーこうしたら速いよ」とか言ったら、たぶん、腹たつと思うんですよ。だから、優太くんは好きなようにモトクロスをやりたいと思うんで「私はモトクロスの事はわからないけど、応援しているよ!」っていうスタンスでいつも一緒にいます。「バイク、明日はこれの方が良くない?よくわからないけど」みたいな感じで接しています。それがたぶん、夫婦仲良くできる秘訣。実は私・・・いまだに「リアタイヤ」って言われても「前だっけ?後ろだっけ?」っていうくらい興味を持たないようにしています。なんか興味持つと嫌って言われるんですよ。笑

Gモト:えーどうして?

中嶋真緒:興味はあるけど・・・知識は持たないでって言われます。私がスーパークロスを見ていて選手の名前を覚えても腹が立つらしい。笑笑 「えーセクストン速いー」とか言うと、優太くんが「セクストンとか覚えるのやめて」みたいな。笑笑
池谷優太:言ってないし。
中嶋真緒:言う言う。笑 でも、優太くんも私に対して同じようにしてくれてるんです。私の趣味は子育て。娘にKUMON行かせたりとか、こういう教育方針で育てたいという話にも賛成して協力してくれます。

Gモト:それが池谷家の夫婦円満の秘訣ね。
中嶋真緒:そうそう、私達の夫婦円満の秘訣。

 

この写真の時に話していたお二人の会話を思い出すと・・・その距離感、良い感じ!って思うんです。

「興味はあるけど・・・知識は持たないでって言われます。」っていうところ、とても重要な事なのかもしれません。家族でレースをする形って本当に様々ですが、レースを極めていくって難しい。互いが真剣に一生懸命やっている。尚且つそれが的を得ているからこそ結果につながる。だからこのように記事にできるんだと感じています。

 

いかがでしたか?MAO WALK special。世田谷レーシングに縁の深いお二人だからこそ書けた記事。えっ写真の会話が気になるって?あの距離感でしっかりレースの深いところ突っ込まれてましたよ。笑
記事を入稿する前に何度も読み返すんですけど読めば読むほど、今年は真緒ちゃんと優太くんの「モトクロスと夫婦」をテーマに深堀していきたいなぁってゼネラルと話しています。という事で引き続きよろしくお願いします!笑

MAO WALK – The Newsmoto

GSPEED-TOKYO


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