たまモト|「全日本呟きネタ」2024 全日本モトクロス前半戦振り返りレポ LMX&若手ライダー編
全日本モトクロス選手権も第5戦北海道大会まで終了しましたね。えかきやはSUGO大会と北海道大会お休みしたのですが、開幕戦関東オフロードビレッジ、第2戦第3戦の九州HSRおよびSUGO直前のライダーインタビューなどでいろいろなエピソードを拾い集めることができました。というわけで夏のインターバルの間の箸休めに「全日本モトクロス前半戦振り返りレポ」をお伝えしたいと思います。
「全日本モトクロス前半戦振り返りレポ」今回はLMX&若手ライダー編をお届けします。
九州のパドックでお会いした川井選手「今日はいい感じなんで!」ってにっこり。開幕戦のいろいろを乗り越えてこうやって笑える心の強さはほんとに頼もしいな、と。実際ココからSUGO大会まで3連勝ですからたいしたモンです。
SUGO前に伺ったお話では「やっぱりチャンピオン取るのは簡単じゃないですよね。毎年いろいろありながらっていうのはありますし。でも、今年この展開で勝ててチャンピオン取れたらパーフェクトすぎるじゃないですか。だからこの流れで獲りたい、逆にめちゃめちゃ獲りたいみたいな」「周りからいろんな試練をもらって、これで勝てたら、これでチャンピオン獲ったらっていうのが強い気がします」「チャンピオン獲り初めてから歳下の子たちからは『もう喋れない』みたいな空気を感じますけど『そんなことないよ』って思います。喋りかけてほしいです。自分からは喋れないんですよ、でも喋りかけられるのは全然嫌じゃないし喋りかけて欲しいし。バイク乗っちゃえばお互いライバルだからそれは別だけどコースサイドにいる時とかは全然、みんなでコースのこと話してとかは全然嫌いじゃないんですよ」っておっしゃってました。
また、ファンに向けては「今年はポストカードを作ったりしてるんです。チームテントにあるので貰いにきてほしいですし、ステッカーは持ち歩いてます。自分から話しかけるのは苦手なんでどんどん声かけてほしいです」とも。颯爽として見えてもじつはシャイな川井選手でした。
手元にお写真がなかったので似顔絵を描いてみました。本田選手、ここ数年ですっかり華やかになられたなあという印象。最初にお話伺ってた頃は生真面目な運動部の部長さんってイメージだったんですよ。そういえば、モトクロス一本に絞る前は水泳でオリンピック目指してらしたってお話を以前伺ったなあ…と思い出して「そういう経験は今に影響してますか?」って質問してみたところ「水泳でジュニアオリンピックに出たくてギリギリのところまで行ったけど出れなかったんです。それで高校入る時にモトクロス1本に決めたんですけど、中学校までは毎日泳いでましたね。それが今に影響してるかどうかは…自分で大きく感じた事はないですけど、ゼロではないと思います」とのこと。
開幕から九州までの3戦はHONDA、4戦目のSUGOからYAMAHAに戻られた本田選手ですが、九州大会のレース後にお話を伺った時には「自分はずっとYZでレースさせてもらってて…ファンの人は『YAMAHAに乗ってる自分』を応援してくれてるとこもあったのかなと思って、150に乗り換える時にすごく不安な部分もあったんです。でも、変わらず応援してくれる人も多くて、開幕戦で『見れて嬉しかった』とかそういう言葉をかけてもらったのがすごく嬉しくて。勝ちたいなっていう気持ちがより強くなりました。ファンの方もそうなんですけどスポンサーの皆さんもすごく応援してくださってチームスタッフも自分のためにすごく動いてくださったんですね。自分の不安要素を皆さんがとりのぞいてくれたというのが本当にありがたかったですね」っておっしゃってました。どのバイクに乗ってても本田選手は本田選手ってことですね。
こちらも手元に近影がなかったので似顔絵イラストを描いてみました、川上真花選手です。ご本人にも伝えたんだけど、ぱっと見、中学3年生(15歳)とは思えない大人っぽさなんですよね。でも、お話しすると年齢相応に可愛らしかったりされるので…ギャップ萌え!
お兄さんはIAライダーの川上隆司さん「お兄ちゃん、今は全く走ってないです。一応プロだったんでお兄ちゃんに大体教えてもらってますね。自分はジャンプが苦手なんです。ちょっとしたジャンプでも飛べるのに怖がって、お兄ちゃんに前についてもらって飛ぶ、みたいなのが多かったですね」「去年の名阪前は夏に帰ってきてくれて5回くらい練習に連れて行ってくれて、どうやって走ったら速いとか教えてくれたんですけど、やっぱりお兄ちゃんは上手くて」「今年も夏くらいに帰ってきて教えてくれる予定なんですよ」とのこと。
ご自身のレーススタイルについては「乗り方はダサいほうなんです。カカト乗りになっちゃうんであんまりカッコよくないんです。でも体力は保ちます。乗り方のおかげかはわからないんですけど体力は保ちますね。体力なかったら最後タレちゃうんで、それで前の子が下がってくるんでその時に体力があると抜ける、みたいなカンジです」「いつもスタートが悪いんで追い上げレースになっちゃうんですよね。前で走ってたらもっと体力余ってるのに追い上げになったばかりにそれを使ってしまうっていうレースが多いです。スタート出れるようになったらトップ集団と争えると思います」と自己分析されてました。川井、本田の両選手に続きトップ争いにも絡んでこられる川上選手、夏にお兄さんとの練習を経てインターバル明けの名阪ではよりいそうの速さを見せてくださるかも、期待しましょう。
瀬尾柚姫選手。去年初めてお話を伺った時に「ものすごく緊張しぃなんです。緊張しすぎて決勝の前に泣いちゃうくらい」っておっしゃってて「そこまで?!」ってびっくりしたんですけど、「今年はどうなの?」って質問したら「今はチームの中でも私が緊張しぃなのを知ってくれててみんなが『大丈夫だよ』って言ってくれるんでそれで安心してます」とのこと。微笑ましい。
そんな瀬尾選手ですが実はバリバリの理系女子。学校まで高速バスと市バスを乗り継いで2時間かけて通学されてるそうですが「勉強は好きですね。バイクの時も合間はずっと勉強してるし、バイクと同じくらい勉強が好きですね」「今年高2です。来年、医学系の大学を受けようと思ってます。理数系得意です、数学はまあまあ好きで物理とか化学が好きなんです、実験とかめっちゃ好きです」と学校生活を語ってくださいました。
「今シーズンはどのコースでも『楽しくレース』したいなと思ってます。1戦1戦大事に走りたい」とも。「最近、バイク降りて普通に歩いてる時に『こんなちっちゃかったんだ』ってめっちゃ言われるんですよ。私は身長が低いんで(148cm)今のレディス、背の高いコが多いんですよね『みんなめっちゃスタイルいいなあ』って思ってます。なので背が低いライダーが乗ってるCRFを見つけたら私だと思って応援お願いします(笑)」とのこと。名阪で見つけたらぜひ応援してあげてくださいね!
そんな瀬尾選手と対照的に「でっかい」をネタにされるのが「なっちゃん」こと楠本菜月選手。一昨年は表彰台に乗られたりと好調だったのに昨年はあまり調子が良くなかった印象。その辺をご本人に伺ってみたところ「去年、怪我はしてないんですけど転けたりとかでリタイアしてるレースが何個かあるんで。噛み合わなくて結果が出なかったと言う感じですね」とのこと。「今年は完全にプライベーターです。家族だけなんで気持ち的に楽ですね、自由なんで。伸び伸び走ってるっていろんな人に言われますね」って笑っておられました。
そんな楠本選手に「プライベートな話題はなにかないですか?」って聞いてみたら「去年のシーズン終わって今年の1月に成人式があったんですけど、振袖じゃなく袴着ましたね」「なんか不思議な柄の…鶴かな」「なんかひとりだけでかかったですね(笑)」「なんかみんな思ったより大きくないな、自分一人だけでかいなって(笑)」「袴の評判は良かったです。周りみんな振袖なんで目立ったんですかね」「成人式を迎えてもあんまり変わったとこなくて、成長してないな自分はまだ子供やなって思いました」と楽しげに語ってくださいました。ちなみになっちゃんの考える大人の女のイメージは「1人で生活できる人、ですかね。同級生とかで一人暮らししてるコもいるんで『大人やな〜』って思いますね。」「自分は全然家事ができないんで一人暮らししたら死ぬやろなって思って(笑)しばらくはバイクに集中したいから一人暮らしは後回しですね。チャンピオンを獲ってそれからです」「今年の目標もチャンピオン。一昨年、ほんまに追いつきそうやなっていう時に自分が調子悪くなっていったんでまたここからです」「だいぶ調子良くなってきたんで応援してください。サイティングラップの時とか意外と見えてますよ、コースサイド。みんなけっこうなっちゃんなっちゃんって呼んでくれるんで、なっちゃんって声かけてもらえたら」とのことです。名阪では声を揃えて「なっちゃんがんばれ〜!」って応援したいですね。
箕浦未夢選手もアップの顔写真が手元になかったんで似顔絵です。昨年はけっこうお写真撮らせていただいてたんですが、今年はタイミングが合わなくて、お互い「会場で会えなかったねえ」って言ってます。まあ、そういうこともあるよね。ちなみに「名前の読み方は『みゆ』じゃなく『みゅう』です。最近は説明する時『ポケモンと同じです』って言って覚えてもらってます」だそうでイラストにもポケモンのミュウを描いてみました。ピンクの小動物ってとこが箕浦選手のイメージにぴったりかも。
今年の箕浦選手はとにかくスタートがいい、めっちゃスタート出れてるんだけど、気がつくとコースアウトしててちょっともったいないんですよね。第3戦でも最終コーナーでコースアウトして「崖みたいな蟻地獄みたいなとこに落ちて行っちゃってそのまま抜け出せずにって言う感じです。一人だけエンデューロしてました」とのこと。うん、やっぱりもったいない〜「今年から自分の弟がIBで、九州でめちゃくちゃ調子良くて、LMXより前にレースがあったじゃないですか。そこでまさかの1位を獲っちゃって、逆にそこがプレッシャーになって。結局、第2戦では兄弟で表彰台になりました」「でも、家族は大変って言ってましたね、スケジュール的にIBと LMXってけっこう近いんで立て続けみたいな」たしかにそれは大変です、雨だと尚更ですね。
そんな箕浦選手、今年からは大学生です。「新しい環境でたいへんですけどがんばってます。スポーツ系のトレーナーとかそっちを学んで行こうかなと言う感じです」「専門の学科だけじゃなく普通に英語とかがあって。第二外国語はスペイン語なんで、今スペイン語がんばってます」とのこと「じゃあ、会場でビクトルに話しかけてみたら?」って提案したら「いやまだ全然単語しか喋れないんで」「スペイン語、英語と似ているのかなと思ったんですけど発音がカタカナみたいな感じでちょっとクセがある感じで」「ビクトル選手に話しかけるまでのハードルが高いんですよね」って照れ照れになっておられました。名阪までにはなんとかなるかな?(笑)
開幕戦で、神田橋姉こと芽さんが「わたしのイチオシなんです!」と紹介してくれた、レディースライダー、ゼッケン24番の町田夢叶(ゆめか)選手、はにかみ笑顔がめっちゃ可愛い芽さんの妹分です。芽さんからの推薦コメント「まだ10代で若いんですけど、雰囲気通り優しい美人さんなんですよ〜!ご家族で楽しそうにモトクロスやってらして、神田橋家も基本的に家族でモトクロスタイプなのでなんとなくスタイルというか遠くないものがありまして」「去年か一昨年?あたりからオフビだけ全日本出ていてしっかり予選も通ってますし、乗り方も毎戦安定感増してるんですよ!可愛いしライディングのびしろしかないですしモトクロス安全に楽しんでくれたらいいなあって思ってます。あとはカワサキのレディースライダーとしても純粋に推してます」とのこと。オフビでしかお目にかかれないのは残念ですが、注目していきたいです!
現在、LMXランキング8位の山崎琴乃選手。トップ6入りの可能性があるかも?!というので九州大会の時に声かけさせていただいてT.Eスポーツのテントで写真を撮らせてもらいました。SUGOのプロフィール紹介はランキング6位までなので、昨今は次代のライダーにも目を光らせてるえかきやです(笑)
せいちゃんこと沼田誠司さんちの若人2人。ゼッケン28 河西琉選手とゼッケン47 木村凌太朗選手、どちらも爽やかさんです。
ゼッケン28河西選手はIA4年目「アピールポイントは?」とお聞きしたら「いっぱいご飯食べます」というユニークな答えが返ってきました(笑)さてはキミ、天然くんだな?(笑)こういうキャラは大好きです。「他にアピールポイントは?」と突っ込むと「ヘルメット!めっちゃイケてるんで」とわざわざ持ってきて見せてくださったので一緒にパシャリ。
ゼッケン47木村選手は今年、地方戦からIAに上がったルーキーだそうです。アピールポイントは「ジャンプが得意です!」と即答、おお!頼もしい。が、その後すかさず「コーナーが苦手です」ってポロッと言っちゃうあたり、さてはキミ、正直くんだな?(笑)
第2戦九州大会の木村遼太朗選手、朝から爽やか。調子はどうですか?「がんばりまーす!」
注目のルーキーIA2ゼッケン011番佐藤右京選手、髪の毛を軽量化されたそうなのでその分前に出れるはず、頑張って!
髪の毛を軽量化された佐藤右京選手。見事にくりくり坊主ですがけっこうお似合いだと思います。高校球児風味(笑)
IA2ゼッケン33番赤堀尚央選手、昨年引退された星野裕さんがコーチとしてバックアップ。これからラストチャンスに向かわれるところ、写真撮らせていただきました。ラスチャン頑張って!
ウエイティングエリアでの赤堀選手、コーチの星野選手の家業「無憂館・鮎の甘露煮」のロゴを指差しながら鮎の甘露煮がいかに美味しいかを熱弁してくださいました。いや、本当に美味しいんですよ、裕ちゃんちの鮎の甘露煮!通販もありますお薦めです!!
マディの九州大会、スタート前の43番吉田流雲選手。このコンディションで全身白は勇者の証だと思います。
第3戦のヒート2、マディでスタック続出だった「魔の4番ポスト」で西條悠人選手の後方に突っ込んでスタックした佐々木麗選手を、西條選手と二人がかりで救出した吉田流雲選手、その姿はある意味本当の勇者に見えました。
そんなこんなの全日本モトクロス2024年前半戦レポLMX&若手ライダー編、いかがでしたか?夏のインターバル、皆さんいろいろな形で後半戦にむけてトレーニング&練習を重ねておられることと思います。レディースの皆さんはSUGO大会からまるまる3ヶ月以上の時間があるのでこのインターバルを経て大きく変わる方もおられるのでは?もちろん若手ライダー達の成長にも期待です。えかきやも9月の名阪大会からはまた現地に赴く予定ですので、現地でいろんなネタを拾ってお届けしたい所存です。