Gモト|PADDOCK WALK「上原あい」vol. 9

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Gモトクルーオファーシリーズ「YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM ジェイ・ウィルソン選手専属通訳 上原あい」さん今年最後のインタビューvol.9。

今回はレース会場ではなく、上原さんの地元で「今シーズンを締めくくる」お話を伺いました。

 

今年を振り返ると・・・

んー、まず何もわからない業界で私には「大きなチャレンジ」でした。シーズン中、たくさんの方々に支えていただきながら、なんとか最後までやり遂げる事ができました。ありがとうございます。私はモトクロスという、まったく知らなかったスポーツを今では楽しみながら観戦もできるようになりました! シーズン開幕当初からチャンピオンライダーの専属通訳として、プレッシャーも大きかったんですけど、チームスタッフの皆さんからも「どんな事があっても大丈夫だよ」と声をかけていただき最後まで仕事ができましたし、良いシーズンとして終える事ができました。

 

上原あいから見た、ジェイウィルソン選手

私が思う通訳って「自分から話しかけ仲良く」なって、その人のパーソナリティーを知っていかなければならないんです。ただ今回は、どこまで踏み込んで良いのかわからなかった。なので、私から話しかける事を躊躇していたんですけど、そんな私を見てジェイさんから様々なタイミングで声をかけてくださって、プライベートな話もしてくれたり、必要な時に「アイチャーン」って呼んでくれて「 ココワカラナーイ」って(笑)言ってくれて通訳したり。

ジェイさんは「ファンからのサポート」に対し、ものすごく感謝していて「ファンに日本語で感謝を伝えたい」って日本語のスピーチを勉強してました。シーズンが進むにつれ日本語も上達され、ファンの皆さんと日本語でコミュニケーションをとってました。ジェイさん自身「最初の全日本モトクロスへスポット参戦時にはスマホを見ないで日本語でスピーチができたんだけど、今年は気持ちがあがっちゃって出来ない。恥ずかしい(笑)」って懸念してたんです。私は「難しい日本語を読んでるだけで凄いから大丈夫!自信を持って!(笑)」って鼓舞しながらスピーチしたりとお茶目な一面もあったり、缶バッチを作って配ってファンの皆さんに楽しでもらい、レース以外でも盛り上げようと一生懸命でした。そんなジェイさん、ジェイさんファミリーの明るさ優しさに感謝です

 

上原あいから見た、ジェイ・ウィルソン選手の奥様ミスティーさん

ミスティーは開幕戦HSR九州大会は来れなかったんです。第2戦関東大会で初めてお会いました。その時に「私はオーストラリアでモトクロスレースのリポーターをしてたのよ。何でも聞いてね!」って。私は本当に何もわからなかった時期だったので、表彰式の際にジェイさんが話す専門用語などを1つ1つ丁寧に説明してくれ、それこそオーストラリアと日本の専門用語の違いまで教えていただきました。ミスティーにはジェイさんのファミリーとして色々と助けていただきました。

 

上原あいから見た、ジェイ・ウィルソン選手の娘さん、ポピーチャン(写真は昨年のもの)

ポピー! ポピーはとにかく自由で本当に可愛い! 日本の小学校にも通い始めて日本語も喋れる。泥遊びが好きで、泥団子をよく作ってました。笑 あとは、レースを見に来てる子供達と遊んでたり、ポピーがいる事でチームの雰囲気が明るくなったり、ポピーの明るくフレンドリーな行動の影響は大きかった。チームスタッフが良い仕事をするためには必要不可欠だったと思います。

 

Gモト|PADDOCK WALK「町田瑞貴」

上原あいから見た、町田瑞貴さん

瑞貴さん。瑞貴さんにはとにかくもう!感謝してもしきれません。本当に本当に何もわからなかった私。レギュレーションから観戦方法、コース状況まで、とにかく、わからない事があれば「瑞貴さん!」に聞く。聞けば、わかりやすく事細かく教えてくれました。先の先までアドバイスしてくれて、全部、全部、全部、瑞貴さんのおかげで事なきを得たと言っても過言ではないんです。瑞貴さんが居てくれたからレースに楽しく参加させてもらい仕事に集中できました。

 

 

この取材をさせていただいたのは11月27日、最終戦から約半月。あらためて今シーズンを振り返っていただくと、この「大きなチャレンジ」を支えてくれたジェイさんファミリー、町田瑞貴さん、チームスタッフへの感謝の言葉を話してくれました。

「猪突猛進」というキーワードが、この仕事へのキッカケとはなったのは間違いないと思いますが、「シリーズチャンピオン獲得」が大前提のライダーを支える仕事。ジェイ・ウィルソン選手のチャンピオン獲得には「互いを想い支え合う」チームワークがあったんだなって強く感じました。アットホームでフレンドリーなチャンピオンチームであり、業界へ初めて来た上原さんの情熱をしっかり「育てた」ファクトリーチームだったんではないでしょうか。これは業界発展へつながる、とても大切な事。

 

レースファンの皆さんへ

最初は「えっ誰?」って思われたと思います。レースシーズンが進むにつれ、声をかけていただけるようになり、キーホルダーやTシャツなどプレゼントをいただいたり、私が1人でコースに居ると話しかけていただいたり、もちろん私が何をしてるか知らない方からも「お姉ちゃんは何係なの?」とか、様々な方とお話ししながらレース観戦もできました。「お姉ちゃんは何係なの?」と話しかけていただいた方からは、別のレース会場で「ビスコ」いただきました(笑)。

レースファンの皆さんには暖かく迎え入れていただき、「良い雰囲気だなぁ」って感じましたし、そのおかげで楽しく「通訳」として参加させていただき仕事ができました。機会があればプライベートでも全日本モトクロスを見に行きたいなって思いました。そう思えるのも、レースファンの皆さんの温かい心遣いのおかげです。ありがとうございました。

 

最終戦、全レースが終わりパドックを歩いていると・・・上原さんと女の子が楽しそうに会話していました。知り合いかなぁって思ったら・・・上原あいファンの女の子が会いに来てくれたそうなんです!

上原あいさんの好きなところは?
「全部」
特に好きなところは?
「顔」
とてもうれしい、微笑ましいシーンに遭遇できました!
やっぱり「憧れ」って良いですねー。

 

上原さん、初めてこの業界に飛び込んできてくれてモトクロスを楽しい!と、言ってくれました。

衰退を感じる昨今のモトクロス業界が再度浮上するためには、ジェイさんファミリーや町田瑞貴さん達が上原さんに行ったようなサポートと言動こそが、新規ファン開拓や定着へのお手本のひとつではないでしょうか。素晴らしいチームワークだと思いました。

「上原あい」さん、ジェイさんの通訳さんでありレースクィーンもされる多彩な女性。その場が「華やかに」なる存在感。どのカテゴリーも「女性スタッフ」さんの活躍は見られますが「通訳とレースクィーン」という個性は類を見ないのではないでしょうか。猪突猛進の中に繊細な気遣いがある上原さんらしい今後のご活躍が楽しみです!

取材へのご協力ありがとうございました。

 

GSPEED-TOKYO

Gモト – The Newsmoto


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