モトゴシップ|AMA参戦「スズキトップチーム」H.E.P. Motorsports Suzuki Racing
2021 AMAスーパークロス参戦のスズキトップチーム「H.E.P. Motorsports Suzuki Racing」が新体制発表。昨シーズンまでスズキのファクトリーチーム委託運営してきた「JGRスズキ」がチーム閉鎖…。FIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズからマックス・アンスティを迎えたサポートチームの「H.E.P. Motorsports Suzuki Racing」が、2021年のAMA参戦スズキのトップチームに繰り上げ(サポート内容も格上げ)。メインスポンサーにアルコール入り紅茶飲料「Twisted Tea」を迎え、チームの正式名称は「Twisted Tea/ H.E.P. Motorsports Suzuki Racing」。
とはいえ、残念ながらAMAでのファクトリー活動はなし。アマチュア含めたスズキのサポートプログラム「RM Army support program」としてのサポートチーム。今回の発表により、MXGP・全日本モトクロス選手権・AMAと世界最高峰レースシーンからスズキのファクトリーチーム全消滅(MX)が決定的となりました。JGRスズキ閉鎖に関しては上記記事リンク先の内容をご確認下さい。
とはいえ、MXGPやネイションズ優勝経験誇るアンスティを筆頭とした、注目の新体制を以下にご紹介。
MXGPから再び活動の場をAMAに求めたアンスティ。昨年はシーズン開幕前の負傷によりAMAスーパークロス全欠場。AMAモトクロスではレース3位が最上位。ヨーロッパでの実績によりアウトドアでの実力に疑いの余地はありませんが、450クラスでは初となるAMAスーパークロス参戦初年度となる今季の活躍に注目。一発のスピードが魅力のイギリス人ライダー。
450ステップ初年度を新チーム移籍で迎えるハートランフト。昨年はそれまでの活躍が認められTLD KTMに抜擢され、AMAスーパークロス、AMAモトクロスの両シリーズで表彰台登壇果たした上り調子のライダー。TLDチームがメーカーをGASGAS変更によりシートを失うものの大柄でハードワーカーのハートランフトと450マシンの相性は良いとの情報あり。
ラッパーとしての活動も広く知られ、ファンからの人気も高いエンティクナップは残留。昨シーズンのAMAスーパークロス決勝進出は、7回で最上位は17位。敗者復活LCQが主戦場ながらAMAスーパークロスのパドックでは欠かせない存在。
スズキのサポートチームは450クラスに「H.E.P. Motorsports Suzuki Racing」、250クラスには「Bar X/Chaparral/Ecstar Suzuki team」もアナウンスされています。ジェレミー・マクグラス黄金期を支えたラリー・ブルックスが務めるチーム。ライダーにはハートランフトと同様にTLDチームのシートを失った下田世代のデレク・ドレイク、ルーキーのディラン・シュワルツ、ショーン・カントレル、ジョン・ショートの4名体制。
国内外モトクロスシーンへのスズキのファクトリーチーム復活、サポート体制の強化をレースファンとしては近い将来期待したいところです。
Suzuki Racing