Gモト|「THE RIDER」本田七海 vol. 24

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本田七海ファンの皆さん、全日本モトクロス選手権第6戦近畿大会での優勝おめでとうございます! そして、お待たせしました。待望のランキングトップ浮上です!

THE RIDER 本田七海vol.24では「5月の大スランプ」なんてあったの!? と思わせてくれた近畿大会をGモト目線でお届けします。
残り2戦、チャンピオン獲得に向けて盛り上がっていきましょうー。

 

あらためて第4戦 中国大会 TOHO Racing CUPを振り返る

中国大会は、自分と向き合いしっかり準備し「ここまでで1番じゃないかな」と思えるくらい自信を持ってレースに挑みました。土曜日の予選から「ああいう走りができて」良かったなと思います。

逆に自信があっただけにヒート2も勝ち「ピンピン」で総合優勝できなかったのが「すごく悔しい」。


ヒート2は課題のスタートに失敗、長所のスタートダッシュも不発、これがヒート2で勝てなかった原因です。


第4戦からの約2ヶ月間のインターバルに取り組んだことは?
ここまで自分で明確に理解していた課題がなかなか修正できていなかった。もちろん、YZ125での乗り込みをたくさんし、走りの課題にも取り組みましたが、最大の課題はスタート。スタートゲートも使いながらスタート練習を集中的にこなしました。

 

成果は?


今年のシーズンオフからスタートが出れるよう、いくつかスタート方法を試していました。シーズンが進むにつれ、良いところ悪いところが出てきましたが、良いところをまとめられず結果につながっていませんでした。

第4戦中国大会まで試行錯誤しながらレースしてきたのですが、このイターバルではしっかり修正できていると「手応え」があります。特にスタートは、100%の成功率ではないですが、レベルアップできています。今大会では予選決勝と100%、スタートを決めれるように集中していきます。

今回のレースに向けて
昨年の近畿大会ヒート2で勝てたように、スタートから逃げ序盤でマージンを作り楽なレースがしたい。出遅れてしんどいレースはしたくない。笑

「しんどくない」レースをするためには?


んー・・・まずはスタートを決める事が大前提なので「自信を持ってスタートに挑む事」。たとえスタート出遅れたとしても、名阪スポーツランドを1番乗り込んでいるのは「私」と思っているので、走っている時は「焦らず」練習通り自分の走りをすれば「勝てる」んじゃないかなぁと思ってます。笑

 

ここまではレースウィーク金曜日、ホテルに帰る前にお話を伺いました。約3年間の密着取材をさせていただいていて「1番」とも思えるレース前のお話だったと思います。

明るい表情で笑い話しを交え、気持ちを引き締めレースに挑む、客観的に自己分析ができていました。レース前に「勝てるな」って思えた初めての取材となりました。

 

 

金曜日のコースウォーク



チームスタッフとコースウォーク。笑顔と緊張感が混在し、準備をしっかりしてきたライダーが魅せる良い表情。

 

土曜日(予選日)公式練習

チャンピオン獲得に向け、絶対負けられないレースが始まる。今大会は地元近畿、応援団もたくさん、応援チケットを購入し応援してくれるファンもたくさん。「応援してくれる人達のためにも勝つ」。

 

決勝に良い状況でつなげたい「自分の走りに集中する」と再確認しコースに向かう本田選手。

 

表情が一気に引き締まる、「全走行トップタイム」を出す事は必須。

 

最初の走行。途中2番手タイム「 P2」とサインボードで現在の順位が知らせれる。ここからもう一度トップタイムを目指す。

 

残り時間もわずか、自分の走りを再確認し「1分47秒331」。チャンピオンを争う川井選手は「1分48秒246」と約1秒近いタイム差をつけトップタイムで公式練習を終了。優勝に向けまずは上々の滑り出し。

 

トップタイムが出たとはいえ、まだまだ準備してきた走りには程遠い。調子が良いねと声をかけられても「練習の時の方が調子が良かった」と答える本田選手。トップタイムが出たから良い訳ではないのだ、自分の走りをすれば圧倒的な差をつけられる。

 

予選の時間までに、本田七海ホスピタリティーブース付き応援チケットをご購入いただいた皆さんに、応援グッズを直渡し。今大会は走って、ファンサービスもして大活躍。

 

ホスピタリティーブースがひと段落、次はメカニックとバイクチェック。気になる事は、とことんチェックしてました。

 

予選に向け情報を確認し走行イメージを作っていく。TEAM KOH-Zがライダーに提供し提案する情報量は多く的確で、これはとても大切で重要な事。やるべき事を確認しレースに挑める環境は、ライダーにとってアドバンテージだ。

 

 

決勝レースに向け予選での結果は重要



横一線にスタートするモトクロス。1コーナーをトップで通過する「ホールショット」は勝つ事への最短距離。ホールショットはライダー全員に可能性がある。決勝レースのスターティンググリットは予選を上位通過した順に選択ができる。決勝レース、ホールショットで1コーナーを通過する為に必要である。予選順位は、条件の良いスタート位置を選択できる順番に影響する。

パワーの喰われやすいサンド路面でのスタートでは、4サイクル150ccに比べ「トルク」の低い2サイクル85ccではミスは許されない。決勝ホールショットを目指す本田選手には、予選を1位通過する事が重要で決勝レース以上に緊張するスタートとなる。

 

チームスタッフ以外にも多くのプロフェッショナルが本田選手をサポートしている。この日は「MX PRODUCTION」長田氏、スポンサーの「武蔵重量」大内氏も駆けつけ予選前にアドバイスをされてました。

 

公式練習に比べ、少し柔らかい表情でスタートエリアでスタート位置を選択。

 

1コーナを見据え「スタートのイメージ」を作る。集中を高め自分だけの世界に入っていく。左右は4サイクル150勢、ミスは許されない。

 

3ラップで行われるLMXクラス予選、スタートも決まりファーストラップからトップ走行。順調に走行を続けるも、ラストラップ中盤でランキングトップの川井選手に抜かれ2位でゴール。ベストタイムも「2秒421差」の2位となり、川井選手が決勝スタートグリットを先に選ぶ事になった。

 

決勝日が始まるレース前、最後の公式練習走行

決勝レース前、15分間の公式練習ですべてを最終確認する。前日、2秒以上のラップタイム差をつけられた本田選手。決勝に向けどんな公式練習をするのか? ベストタイムを出すのは必須。ポイントを逆転しチャンピオン獲得に向け、絶対に負けられない1日が始まる。

 

早朝コースウォーク中、カメラを見つけ「ニコ」っと笑う本田選手。予選のタイム差があった時、状況が悪かった時に本来の笑顔を見る事はなかったので、あらためて精神的な部分が変わったなぁと実感。

 

コースウォークから戻り、チームスタッフとバイクの仕様を再確認と変更。自分のバイクはすべて自分で作業する、走行前に自分で確認できるのは強み。バイクを知る事は勝ちへの最短距離。公式練習に向け最後の情報確認をしてコースに向かう。

 

決勝日公式練習「1分47秒578」でトップタイム。自ら気持ちを切り替え自分に挑み、ここで流れを自分に引き寄せた。残るは決勝レースで勝つ事。

 

 

いよいよ決勝レース、チャンピオン獲得に向け絶対に勝たなきゃならないレースが始まる

このレースで負ければ、チャンピオン獲得が遠のく。まずは自分に挑み自分に勝てば、勝利は必ずついてくる。ウォーミングアップの際も良い表情でした。程よい緊張感で決勝を迎える。

 

 

最大の課題だったスタートも決まり終始トップを快走し優勝ランキングトップへ!
応援してくださった皆さんありがとうございました。勝ててホッとしています。レース展開、内容は満足できるものではないんですが、スタートからトップに出て確実に勝てたので良かったです。今大会は私自身が企画し「応援チケット」を販売させていただきました。限定50枚販売って決めて本当に購入していただけるのか不安だったんですけど、レースファンの皆さんに購入していただき、昨日今日とたくさんの方々に声をかけていただき、うれしい反面「プレッシャー」になりました。笑 予選の内容が悪かったので「勝てなかったらどうしよう」と思ったんですけど、そんな事は言ってられないなって。今日は気持ちを切り替えレースに集中しました。コースサイドでフラッグを降って応援していただいたのが見えて「パワー」を頂いたおかげで最後まで走りきれました。約1ヶ月半のインターバルが空きますが、次戦関東大会でも「自分に挑み自分に勝って」さらに!チャンピオンを引き寄せたいです。明日から練習、トレーニングをがんばります。

 

観戦予定だった大好きな「アキちゃん」に


アキちゃん、会場で私の優勝を見てほしかったです!まだ残り2戦あります。2戦とも勝つ予定なので見にきてください。私がチャンピオンなる瞬間を一緒に過ごしたい。待ってます!

 

七転び八起き。なんていう言葉もありますが、七転びどころか、転んだ回数は数えられない本田選手。広島で「50点」だった優勝は今回「80点」まで上がりました。勝ってもこの点数、厳しい言葉だと思いますが、ライダー自身の可能性と努力を知っているし、信じているから出るチームからの言葉だと思います。

とはいえ本田選手の100点のレースってどんなレースになっちゃうの!? 「きっと」じゃなく、「絶対」やれるんだよね。本田七海のモトクロスにはそう思わせてくれる輝きがある!

 

名阪スポーツランドで勝てた事は「本当」に素晴らしい



トルクフルな4サイクル150ccが有利となる、サンド路面、マウンテンコース、ベストラインは1本、そしてチャンピオンを獲得するには「絶対に勝たなければならない」プレッシャー。それらすべてを跳ね除け勝てたのは素晴らしい!そしてファンサービスを自ら企画運営。今大会はパーフェクトな週末をメイクしました!!ライダー、ファン、スポンサー、チームが一丸となって掴み取った「勝利」です。

本田七海という女性は「人を惹きつける魅力」を兼ね備えた人。ライダーというフィルターを通じ、たくさんの人を「魅了」し続け、魅了された人々が彼女のレースを華やかにしています。そして彼女が「レースをがんばる」という「幸せなルーティーン」が、今まさに2023年LMXクラスチャンピオンに向け加速をし始め全開です!彼女自身が生み出し作り続けている環境で「ライダー本田七海」として、どこまで突き抜けていけるのか?  彼女との幸せのルーティーンをずっと続けていきたいと、誰しも思うはずだ。ななちゃん、今後も怪我なく走り続けてください。

 

今回も取材にご協力いただきましたTEAM KOH-Zの皆さん、スポンサー各社の皆さん、ありがとうございました。

決勝レースのカッコイイ走りの写真は、MAGARIBUCHI@ブチさん。

 

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