AMAスーパークロス事件簿|アーロン・プレシンジャー「勝利目前大クラッシュ」2023 デトロイトSX

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シリーズ後半戦突入の一戦となった、2023 AMAモトクロス 第10戦 デトロイト。ヒートレース時からドラマ&波乱が多い、目の離せないレースとなりました。

今回はその中でもどうしても外せない、最高峰450SXクラスのメインレースでのあの瞬間をシェア!

 

 

カウボーイスタイルを地で行く、レッドブルKTM所属アーロン・プレシンジャー。2018年のAMAスーパークロス250SXウエスト、AMAモトクロス250MX2クラスの2冠を達成し、翌2019年からは最高峰450クラスに参戦開始。しかし、高く評価されたポテンシャルと相反するように負傷欠場が続くシーズンが続き、表彰台登壇経験はあるものの勝利には手が届かない苦しいシーズンを重ねてきました。

今季AMAスーパークロスでは転倒やミスはあるものの全レースでトップ10入り。シリーズ序盤で表彰台登壇も果たしており、好調の波を掴みかけたタイミングで迎えた第10戦デトロイト。

迎えたメインレース、このレースのベストラップを記録し、2周目から首位快走。最大9秒弱のリードで450SX初優勝目前のラスト3周に事件は起こってしまうのでした…。

 

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後方からハイペースで迫るセクストンからのプレッシャーもゼロではなかったはず。初優勝が目前に迫るタイミングでの大クラッシュ。再スタートを試みようとするもののマシンにダメージもあったようでそのままリタイヤという展開に悔し泣き。

プレシンジャー転倒で勝利を手にしたのは、これまで何度もレース終盤のミスで勝利を逃してきたセクストンというのは不思議なめぐり合わせとも言えるでしょう。セクストンはセクストンでその後に大事件が明らかとなるですが…。

 

 

右90度コーナー直後、ステップオン・ステップオフの入口でこれまでは、轍対策もあり座って足を高く上げてジャンプしていたと振り返るプレシンジャー。

しかし、転倒時は直前でラップした周遅れの存在もあったのでしょう。スタンディングで両足をステップに乗せたまま轍に侵入したプレシンジャーの右足は轍に大きく跳ね上がられ、大クラッシュ…。

座った状態でジャンプしていたら…? 周遅れがいなかったら…? と、タラレバだらけな状況は、勝利を逃した悔しさと相まって、悔し泣きへと繋がったのではないでしょうか。

父親がGNCC王者で自身もGNCC育ちと語り、轍を得意と公言してきたライダーだっただけに轍が原因での転倒はなんとも皮肉なものに…。

 

 

レースファンだけでなく、ライバルたちからも「愛されキャラ」として人気者のプレシンジャー。レース直後に悲しみに暮れながら涙とともにインタビューに答える姿は見ているこちらも泣けました。

しかし、プロレーサーとしてはここからが正念場。悔し涙を嬉し泣きとすることが出来るのか? 初優勝の際は間違いなくレースファンも涙腺崩壊案件でしょう。頑張れプレシンジャー!

 

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