モトゴシップ|MXGP参戦 2023 ホンダファクトリー「Team HRC」体制発表
FIMモトクロス世界選手権 MXGP参戦、ホンダファクトリー「Team HRC」が所属するティム・ガイザー(26歳)とルーベン・フェルナンデス(23歳)と契約。来季体制発表となりました。
以下はホンダからのプレスリリース。
株式会社ホンダ・レーシング(HRC)は、FIM※1モトクロス世界選手権の最高峰クラスであるMXGP(450ccクラス)にワークスチーム※2「Team HRC」より参戦している、ティム・ガイザー(Tim Gajser)選手(スロベニア 25歳)との契約を更新するとともに、新たにルーベン・フェルナンデス(Rubén Fernández)選手(スペイン 23歳)とも契約したことを発表しました。それぞれ2023年以降の複数年契約になります。
※1FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
※2ワークスチームとは、マシンを製造しているメーカーが運営しているチーム。HondaではHRCが運営するチーム
ティム・ガイザー選手は、2015年にモトクロス世界選手権MX2(250ccクラス/以下、MX2)クラスで世界チャンピオンを獲得し、翌2016年には、最高峰のMXGPにステップアップして、ルーキーイヤーでチャンピオンを獲得しました。その後2年間は惜しくもタイトルを逃したものの、2019年と2020年は2連覇を達成し、今年2022年も4回目の戴冠を果たしたことで、モトクロス世界選手権で通算5度のチャンピオンに輝いています。
ルーベン・フェルナンデス選手は、2017年 モトクロス欧州選手権 EMX250(以下、EMX250)で3位を獲得。2018年にはMX2にステップアップしましたが、翌年はEMX250に再び参戦。2020年からMX2に本格参戦すると、2020年はランキング9位。2021年は「Honda 114 Motorsports」に移籍しMX2に参戦していましたが、第17戦からはMXGPに昇格しています。今年はMXGPクラスにフル参戦し、2度の総合3位の表彰台を含むランキング8位となりました。
ティム・ガイザー
「Team HRCとのこの素晴らしい関係を続けることは、当然の判断でした。自分にとっては第2の家族なようなもので、これほど心地のいい場所は他にはありません。“ハッピーなライダーは速いライダー”と自分では信じていますが、Team HRCのみんなと時間を共にし、日本のエンジニアと意見を交わし、メカニックや物理療法士とやりとりすることも全て自分にとっては楽しいことで、常に次のレースが待ちきれないほどです。Hondaと共にチャンピオンシップを何度も獲得しているので、CRF450Rに馴染んでいます。そしてHondaが開発を続けマシンをパワーアップしてくれるので、来年、6回目のタイトルを狙える自信があります。世界中のファン皆さんにありがとう。来年Team HRCと共にまた会いましょう」
ルーベン・フェルナンデス
「MXGPクラスでTeam HRCのライダーとして戦えるなんて夢のようです。Team HRCはトップチームですし、ここ数年はHondaマシンに乗っているため馴染みもあるので、来年ワークスマシンに乗れることに興奮しています。また、ティム・ガイザーと共に戦えることを楽しみにしています。5回タイトルを獲得したガイザーから学べることはたくさんあります。ここまで自分をサポートしてくれたみんなにお礼が言いたいと思いますし、ここからは自分のパフォーマンスでお返しがしたくて、待ちきれません。冬の間に準備を重ねて、来年シーズン幕開けまでにはトップコンディションを実現します」
本田技研工業株式会社 執行職 コーポレートコミュニケーション統括部長兼 株式会社ホンダ・レーシング(HRC)代表取締役社長 渡辺康治
「ティム・ガイザー選手が引き続きHondaのライダーとして契約してくれたことをうれしく思います。我々にとって重要な存在であり、レースでも、レース外でもアンバサダーとして貴重な存在です。5回のタイトル獲得は素晴らしいことであり、ここから先もさらにHondaと共に記録を伸ばせたらと思います。また、ルーベン・フェルナンデスという、若いライダーがチームに来ることは素晴らしいと思います。ここ数年はいいパフォーマンスを見せ、Team HRCに移るベストタイミングだと思います。既にHondaに乗り込んで、結果を出していますので、これから数年はさらに伸びると思います。チームライダー二人とも、期待をしています」
GP5冠王者ティム・ガイザー、2014年から続くホンダとの契約を更新。具体的な年数は発表されていませんが、上記リリースの通り複数年契約締結。
現在のMXGPシリーズでホンダファクトリー「Team HRC」を運営する「Team Honda Gariboldi Racing」との関係も10年目に突入へ。ガイザーの為のチームとも評されるガリボルディレーシングですので、ジェフリー・ハーリングス(KTM)やロマン・フェーブル(カワサキ)のGP王者経験者が復帰してくる来季に向けて盤石の布陣を継続、
モトゴシップ|ミッチ・エバンス「MXGP カワサキファクトリー」移籍発表
今季までセカンドライダーを努めてきたエバンスのホンダファクトリー離脱がMXGPシリーズ中から噂されてきましたが、それと同時にフェルナンデスのファクトリーチーム昇格も濃厚と目されてきたモトゴシップでした。
昨年のシリーズ終盤戦にガイザーのタイトル争いをサポートする為、負傷欠場エバンスの代役としてMX2クラスからMXGPクラスへシリーズ途中ながら参戦クラス変更し、ファクトリーチームからスポット参戦。今季は所属してきたガリボルディレーシング「Honda 114 Motorsports」からMXGPクラスへフル参戦開始。ルーキーイヤーながら2度の表彰台登壇。大柄なライダーということで450マシンとも好相性。
ガイザー、エバンス同様にMX2クラス参戦チーム、ガリボルディレーシングからのホンダファクトリー「Team HRC」との複数年契約での昇格となります。
ビデオ&活躍まとめ|2022 FIM モトクロス世界選手権 MXGP新王者ティム・ガイザー
Honda Racing Corporation