2ストロークビデオ|ダートシャーク作品リッキー・カーマイケル『RC 125』

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ダートシャーク最新作は、AMA最多150勝&15冠を誇る超ド級レジェンド、リッキー・カーマイケルの2ストロークライディングをフィーチャーしたビデオ。

プロデビュー果たした 1996年以降の125ccキャリア(現4st 250ccクラス)を過ごしたプロサーキットカワサキで保管されている最後の2004年式KX125(当時のレースマシン)をカーマイケルが最後にチームに所属していた1999年仕様のグラフィックを施し、カーマイケル自身がライディング。

 

 

カーマイケル全盛期にAMAモトクロスが開催されていた、USモトクロスシーンを代表するグレンヘレンのコースが舞台。秒で昇天レベルの極上サウンドを響かせます。

もちろんBGMなし。ヘッドフォン&ボリューム最大の準備は宜しいでしょうか? エンジョイ!

 

 

当時のカーマイケル仕様をプロサーキットカワサキ主宰にしてチーム監督のミッチ・ペイトンと振返るシーンからビデオはスタート。BGMなしのライディングシーンは説明不要の素晴らしさなのですが、あえて触れるとすると… 半クラッチでピークパワーを維持しながらコーナリングからの加速やグレンヘレン名物のダウンヒルも全開で駆け下りる際の2ストロークサウンドにシビれました。

 

 

ダートシャーク企画作品、ライディングの素晴らしさを独自視点で伝えるだけでなく、レースシーンに造詣が深さを伺わせるネタが含まれているのが、古くからの熱心なレースファンからも支持されている点。

今作では「1999年」がポイント。125ccでAMAスーパークロスとAMAモトクロスで3度のタイトル獲得し、1999年からは250ccクラスにカワサキファクトリーから参戦というシーズンだったはずなのですが… 小柄ということもありAMAスーパークロス250ccクラス参戦初年度は大きなクラッシュを繰り返して大苦戦。身体のダメージだけでなく、精神的にも厳しい状況となったカーマイケルは、キャリア再建のためにAMAモトクロスには再び125ccクラスにプロサーキットカワサキから出戻り参戦を決断。

1999年のプロサーキットカワサキはウェアを「THOR」とチーム契約しており、当然カーマイケルにもTHOR着用が求められました。しかし、アマチュア時代に契約していたFOXと250ccクラスにステップアップ時に再契約したカーマイケルはTHOR着用を固辞。交渉は難航し最終的にはチーム側が折れる形となった経緯がありました。

そこでビデオ冒頭部で用意されたカーマイケル初AMAタイトル獲得した 1997年のAXOウェアを断り、FOXの当時モデルレプリカを着用するやりとりが挟み込まれており、ミッチ・ペイトン監督が「またか…」とぼやきながらあきれ顔するシーンの演出は当時を知る者にとってはニヤリとする場面。

 

 

そして最後にはライディング終了後、マシンの素晴らしさに感激するカーマイケルにミッチ・ペイトンが「いい音させてたぞ、再契約するか(笑)!」のジョークとともに笑顔で締めくくられる秀逸ビデオ作品となっています。ミッチ・ペイトンを始めとするプロサーキットスタッフがさらっと1999年当時のチームウェアやアパレルを着用している点もお見逃しなく。

 

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2ストロークビデオ|リッキー・カーマイケル on 2005 RM250


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