モトゴシップ｜AMA参戦ホンダファクトリー「契約更新なし」ケン・ロクスン
2022年限りでホンダファクトリーとの契約満了迎える、エースライダーのケン・ロクスン。来季去就問題が取り沙汰される中、ゲスト出演したジェームズ・スチュワートのポッドキャスト内で自身が現在「フリーエージェント」の身であることをコメントしました。
モトゴシップ｜ケン・ロクスン「契約更新」AMAホンダファクトリー
3年契約満了を迎える今オフシーズン、28歳という年齢や2017年の大怪我以降苦しめられている免疫疾患による体調不良もあり期待されたホンダでのタイトル獲得に手が届かない状況での契約満了。
チームメイトのセクストン急成長や250クラス2冠王者ジェット・ローレンスの2023年 AMAモトクロスから450クラスにステップアップが既に発表されており、ホンダとの契約更新の可能性やその内容についてモトゴシップ的に様々な憶測がささやかれていたのでした。
ロクスンとホンダは「2023年AMAスーパークロス参戦のみの契約」という条件で交渉していたそうですが、ホンダ側からその契約条件の草案ごと取り下げられたということ。
その理由として語られたのが、AMAモトクロス期間中に発表されたFIMによる新スーパークロスシリーズ「ワールドスーパークロスチャンピオンシップ」へのロクスン参戦というもの。
FIMワールドスーパークロスチャンピオンシップは、今年の10月から開幕する新シリーズ。現時点で複数年のシリーズとしての開催が発表されており、初年度の2022年シリーズはロクスン以外にAMAトップライダーとしてはイーライ・トマックのスポット参戦も決定済み。将来的にはヨーロッパやオーストラリアだけでなく、アジアも含めた全12戦のシリーズが計画されています。
モトゴシップ｜AMA新シリーズ発足「スーパーモトクロス・ワールド・チャンピオンシップ」2023年スタート
しかし、以前シェアしたAMA発の新シリーズ「スーパーモトクロス」発足と異なり、アメリカ国外レースへのライダー派遣に難色示すアメリカ法人の日本メーカーとの協力関係が構築されておらず、今回のロクスンとホンダとの交渉決裂もロクスンのFIMワールドスーパークロスチャンピオンシップ参戦契約がネックになったというのが、実情の模様。
気になる今後のロクスンの動向ですが、FIMワールドスーパークロスチャンピオンシップにはホンダのマシンでプライベートチームから参戦が計画中。レッドブルストレートリズムにもホンダのマシンで参戦予定。
ホンダとの再契約の可能性はゼロではないでしょうが、SNS上に自身の破損したホンダマシンをアップ（削除済）した様子からすると両者の関係は良好とは言えないでしょう。
モトゴシップ的には、スターレーシングヤマハのトレーニング拠点を完全クローズドしてのテストライド説もあることと、個人契約しているレッドブルとは2023年まで契約が残っており、レッドブルKTMやTLD GASGASも移籍先としてささやかれています。
ここからはニューモト独自ルートで入手した情報ですが、レッドブルが関与していない某国内メーカーのマシンを購入してライディングしていた話もあります。先に触れた、複数の日本メーカーがFIMワールドスーパークロスチャンピオンシップに現時点で非協力的だという情報も数ヶ月前から耳に入ってきております。
AMAだけでなく、モトクロスというスポーツの顔としてグローバル規模で人気ライダーであるロクスンが、去就問題で苦労している状況はにわかには信じがたい事実。あの才能が世界最高峰レベルでこの先、見れなくなる可能性があるのはレースシーン的に大損失。
どうなる？ ロクスン！
Honda Racing Corporation
