ドラマ&波乱タイトル決定戦|MXGPシリーズ MX2クラス「ビアル VS. ヘールツ」最終戦 トルコGP

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ダートシャークビデオ|2022 AMAモトクロス 最終戦「トマック VS. セクストン」フォックスレースウェイ2

イーライ・トマックとチェイス・セクストンによる僅差のタイトル争いが大きな話題を集めたAMAモトクロス最終戦でしたが、負けず劣らずの僅差&緊張感あふれるタイトル争いはFIMモトクロス世界選手権 MXGP 最終戦 MX2クラスでのタイトル争でも繰り広げられました。

緊張感という意味では、AMAモトクロス最終戦でのタイトル争いを凌ぐほどの「ドラマ&波乱」の先にチャンピオン決定の瞬間が待っていたのでした。

 

レースビデオ&リザルト|2022 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 最終戦 トルコGP

結果はレースファンの皆さまが御存知の通り、レッドブルKTMのトム・ビアルがチャンピオンに輝いたわけですが、改めて最終戦直前の「ビアルVS. ヘールツ」対決構図を振り返ると…

【MX2 ポイントランキング 17 of 18 rouuds】
1. Jago Geerts (BEL, YAM), 710 points
2. Tom Vialle (FRA, KTM), 708

今季序盤戦から僅差のタイトル争いを繰り広げてきた「ヘールツ VS. ビアル」。一発のスピードに勝るヘールツに対して、2020年同クラス王者で安定感に勝るビアル。マシントラブルで不運なリタイアもあったビアルですが、終盤戦にミスを犯すヘールツに急接近。ビアルは地元フランスGPで総合優勝を果たし、ヘールツから「2点差」とすぐ背後まで迫ってきました。

そして迎えた最終戦トルコGPのレース1、ホールショットから一度も首位を譲らずにトップでチェッカーを受けたビアルは、2位フィニッシュのヘールツを1点差で逆転し「シリーズ最終戦&最終レース」となるレース2に挑むことに。

レース1の展開からするとビアルとヘールツが首位バトルを繰り広げることが予想され「1点差」というポイント差というよりも、レース2で「勝ったライダーがチャンピオン」という状況でオープニングラップからバトルが始まりました。

エンジョイ!

 

Vialle vs Geerts story | MX2 Race 2 – BitCi MXGP of Turkiye – mxgptv

 

2周目突入直後、ヘールツへのビアルのパッシングから両者のタイトル懸けた激烈バトルがスタート。クロスラインの応酬で順位が勝負所で何度も順位を入れ替えますが、接触はなしのクリーンな展開でビアルが首位をキープ。

 

 

僅差バトルが続く中で、ビアルの転倒にヘールツが追突し、両者転倒のハプニング! 転倒の瞬間に「ああ…もうダメか…」と諦めかけるも、ビアルはヘールツ転倒を見て再びペースアップ。ヘールツも僅かながらもビアルを上回るハイペースで追い上げ開始したタイミングで単独転倒を喫して、万事休す。

【2022年 MX2 ポイントランキング】
1. Tom Vialle (FRA, KTM), 758 points
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 754

見事、ビアルが最終戦ピンピン完全優勝での大逆転タイトル獲得。自身2度目のMX2チャンピオンに輝きました。

 

モトゴシップ|GP王者トム・ビアル「2023年」AMA参戦表明

詳細は上記記事リンク先でご確認いただくとして、ビアルは2度のGP2冠タイトルを手に来季から自身夢のAMAチャレンジのために渡米が決定しています。

フルモデルチェンジしたニューマシンのセッティングに苦労した今季のビアル。大クラッシュやマシントラブルによるリタイアがありながらも、シリーズ大詰めの4戦で本来の実力を発揮します。4戦8レース中、優勝5回・2位3回という猛チャージで「23点差」というビハインドを大逆転に成功!

 

 

サンドコースを得意とするベルギー人のヘールツに対して、硬質路面を得意とするフランス人のビアル。最終戦トルコGPコースが、硬質路面だったこともビアルに運が味方したか。

得意のスタート逃げ切りの勝ちパターンの印象が過去シーズンよりも少なかった印象ありますが、今季もホールショット獲得回数は、10回と最多(ヘールツは6回)。ヘールツやベニスタント等のライバルの躍進もあり、苦労したのはリザルトにも表れていますが、終盤戦のスピードと強さはチャンピオンに相応しい大活躍。

素晴らしい流れで、来季のAMAチャレンジを迎えることになりました。

 

モトゴシップ|MXGP ルネ・ホファー「訃報」雪崩事故死

今季のビアルを語るのに忘れてならないのは、レッドブルKTMのチームメイトだったホファーの事故死(詳細は記事リンク先を参照下さい)。ホファーのゼッケンプレートと共に登壇した、表彰台の姿は胸アツの瞬間でした。

終盤戦での大躍進には、天国のホファーからの見えない後押しがあったのかもしれません…。

 

レースビデオ&リザルト|2022 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 最終戦 トルコGP

Ray Archer


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