レースビデオ＆リザルト｜2022 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 最終戦トルコGP

by SetagayaRacing · Published 2022-09-05 · Updated 2022-09-05

2022 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 最終戦トルコGP（全18戦）のMXGPクラス、MX2クラス決勝レースハイライトビデオ＆リザルトをシェア。

会場はフラットで硬質路面のコースにビッグジャンプやウェーブセクションが勝負所としてレイアウト。標高の高さやコース幅の広さも特徴です。

注目は「2点差」タイトル争いが繰り広げられる、MX2クラス。ポイントリーダーのヘールツに2019年王者のビアルが迫る対決構図。MXGP史に残る僅差のタイトル争い最終決戦をお見逃しなく。エンジョイ！

【MXGP 総合結果】
1. Tim Gajser (SLO, HON), 3-2.
2. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 2-3.
3. Romain Febvre (FRA, KAW), 8-1.
4. Maxime Renaux (FRA, YAM), 1-8.
5. Mattia Guadagnini (ITA, GAS), 4-5.
6. Jorge Prado (ESP, GAS), 7-4.
7. Alberto Forato (ITA, GAS), 5-7.
8. Valentin Guillod (SUI, YAM), 6-9.
9. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 14-6.
10. Brian Bogers (NED, HUS), 10-10.

今季総合10勝目は新王者ガイザー！自身100度目の総合表彰台登壇も記録。モト1はスタート直後の転倒、モト2ではプラド攻略に手間取るという苦しいレース展開が続きレース勝利はありませんでしたが、硬質路面を得意とするガイザーは両レースでベストラップ記録するスピードを披露しての総合優勝達成し有終の美を飾りました。標高の問題もあり、スタートに苦労したと語りますが、最高の形でシリーズを終えることが出来たとコメント。総合2位はランキング2位を確定済みのシーワー。これまで苦戦してきたコースでマシンも自身のライディングも好調だったとコメント。勝てるスピードがあったとするもレース2のスタート失敗を悔やみ、早くも来季のチャンピオン獲得に意欲を見せています。総合3位には、シリーズ最終レースとなったレース2で今季初勝利を飾ったフェーブル。足の骨折による長期欠場から復帰後、徐々に本来のスピードを取り戻してきたフェーブルが遂に表彰台へ。レース1終盤の転倒がなければ総合優勝も狙えた展開でしたが結果には満足と語り、自分にとってもチーム全体にとっても、最高の形でシーズンを締めくくることができてうれしいとコメント。

【2022年 MXGP ポイントランキング】
1. Tim Gajser (SLO, HON), 763 points
2. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 657
3. Jorge Prado (ESP, GAS), 589
4. Maxime Renaux (FRA, YAM), 578
5. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 575
6. Brian Bogers (NED, HUS), 428
7. Calvin Vlaanderen (NED, YAM), 395
8. Ruben Fernandez (ESP, HON), 382
9. Pauls Jonass (LAT, HUS), 350
10. Mitchell Evans (AUS, HON), 308

チャンピオンのガイザーとランキング2位のシーワーは最終戦前にランキング確定済み。プラド、コールデンホフ。ルノーの間で争われたランキング3位争いは、ルノーのレース2転倒自滅もありプラドが獲得。プラドは肩の負傷、二度目の新型コロナウイルス感染、フルモデルチェンジのニューマシンに苦しんだ中でのランキング3位となりました。

【MX2 総合結果】
1. Tom Vialle (FRA, KTM), 1-1.
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 2-2.
3. Roan Van De Moosdijk (NED, HUS), 4-3.
4. Kay de Wolf (NED, HUS), 3-6.
5. Simon Längenfelder (GER, GAS), 5-5.
6. Thibault Benistant (FRA, YAM), 10-4.
7. Andrea Adamo (ITA, GAS), 8-7.
8. Jan Pancar (SLO, KTM), 7-8.
9. Kevin Horgmo (NOR, KAW), 9-9.
10. Liam Everts (BEL, KTM), 6-12.

総合優勝＆逆転タイトルをピンピン完全優勝で飾ったのはビアル（今季10勝目、表彰台15回、レース勝利17回）！ GP史に刻まれる世紀の一戦でのバトルを制したタイトルを手に来季は夢のAMAチャレンジをスタート。レースでのヘールツとの一騎打ち中の両者転倒の瞬間は「ああ…もうダメか…」と諦めかけるもヘールツの転倒を見て再びペースアップ。自身最後のMX2キャリアを24回目の総合優勝で締めくくりました。総合2位はヘールツ…。ビアルの転倒に巻き込まれる不運もありましたが、課題のミスや転倒が大一番となる最終戦で露呈。落胆を隠せないヘールツは「自分の運を本当に信じることができない…」と語るも全てを出し切ったとコメント。総合3位にはムースダイク。ハスクバーナファクトリー移籍初年度、肩の負傷で長期欠場から徐々に調子を上げてきましたタイミングで迎えた最終戦で今季表彰台登壇。

【2022年 MX2 ポイントランキング】
1. Tom Vialle (FRA, KTM), 758 points
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 754
3. Simon Längenfelder (GER, GAS), 596
4. Kevin Horgmo (NOR, KAW), 527
5. Thibault Benistant (FRA, YAM), 510
6. Kay de Wolf (NED, HUS), 445
7. Mikkel Haarup (DEN, KAW), 443
8. Andrea Adamo (ITA, GAS), 437
9. Stephen Rubini (FRA, HON), 384
10. Liam Everts (BEL, KTM), 310

最終戦、最終レースにもつれ込んだタイトル争い。サンドコースを得意とするヘールツに対して硬質路面と好相性のビアルの対決は、前戦までの勢いもありビアル逆転タイトルの可能性も語られましたが、レース2での両者直接対決で勝敗が決着。両者接触転倒もありましたが、最後は魂のバトルを制したビアルの強さと運を称えるべきでしょう。ドラマチックすぎるタイトル獲得劇に鳥肌！