MXGP事件簿｜トム・ビアル「前方宙返り」大クラッシュ＠ 2022 ロンバルディアGP

by SetagayaRacing · Published 2022-03-10 · Updated 2022-03-10

2022 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第2戦ロンバルディアGP（イタリア）での大事件！ 2020年MX2王者トム・ビアルの身に起こった恐怖の瞬間をシェア。

首位から離されての2位で終わったレース1の雪辱を果たすべく、レース2ではホールショットから得意の先行逃げ切りパターンに持ち込むべく、ハイペースで迎えた3周目にまさかの事態が…。

「前方宙返りモーメント…」。ジャンプ飛び出し時から、マシンから投げ出されビアルは「人間ロケット」さながらの放物線を描いての滞空時間の衝撃。

不幸中の幸運… 20メートル弱と思われる飛距離で着地したのは、サンド質のジャンプ下り斜面。目を疑う素早さで再スタートを試みるビアルの姿に胸をなでおろすと同時に2度めの衝撃を受けました。

2011年 AMAモトクロスでのチャド・リードの特大クラッシュを思い起こさせる危険なシーンながらも、リード同様に再スタートに成功し、レースに復帰。結果は21位で、残念ながらポイント獲得とはなりませんでした。

転倒の原因は、散水の影響によりジャンプ飛び出し斜面でマシンのバランスを崩したとコメント。心配されるビアルへのダメージですが、なし。すでにトレーニングを再開しており、次戦アルゼンチンGPへの意欲を語っています。

バイザーを失い、泥だらけのウェアでタイトル争いへの執念を感じさせるビアルの姿に胸アツ。

改めて、この大クラッシュで大きな怪我がないのは奇跡的！