Gモト|「THE RIDER」本田七海 vol. 5
2022年全日本モトクロス選手権が熊本県HSR九州で開幕! レース引退も考えた、2021年…。しかし、現役続行を自ら決断。来たるべき 2022年に向け「考え、行動」。チーム、家族、スポンサーに想いを伝え、新たなTEAM KOH-Zを作り出した新生「本田七海」のレースシーズンがスタート!! Gモト目線で全戦密着取材。
まずは前回、本田選手からお聞きした「レース活動方針」を深堀り。活動の源となる、今シーズンの本田選手の目標は「自身のチャンピオン獲得」と「CLUB KOH-Zで育ったライダーが全日本でトップ争いをする事」。 目標に対して「どのような」考え、活動をしているのか?をお聞きしました。
Gモト:昨年、レース会場でTEAM KOH-Zの活動を見ていて聞いてみたい事あったんです。 主軸となるチーム方針を教えて下さい。
本田七海:TEAM KOH-Zは練習もレースも結果を求めます。
Gモト そうなんですね…。一生懸命取り組めば良い。結果はオマケ。ではないんですね。
本田七海:「楽しく」も1番なんですけど、各ライダーが「目指す目標を高く持ち」それに向けてチーム全員でがんばるのがTEAM KOH-Zなんです。 ライダー自身と親御さんだけではなく、チームスタッフ含め多くの方々が一緒に「がんばる」環境です。 結果、レースの成績も向上しますし、人としても成長できます。 私自身もキッズ時代から、多くの方々に助けていただき、この環境でサポートしていただけたから今の自分があります。 私が育成するライダー達には私以上のライダーになってほしいと思っています。
Gモト: 納得。古き良き時代のモトクロスを現代に合わせた活動方針となってますね。 高い目標を達成するために、レースを知っている大人がライダーをサポート・応援する。 ライダーは、深く追及することで自分と向き合い、考え、行動する。 ただ、結果が出るまでは精神的にも肉体的もキツイですね。
本田七海:しんどい時にこそ、何か辛いことをしなさい、がんばりなさい。しんどいのはみんな同じ。 そこでどう自分が「がんばれるか」。 すぐに結果は出なくても、いつか自分自身が強くなれるという事を私はこのチームに教えていただきました。 私自身が全日本チャンピオンを獲得するまで時間がかかったけど、そういう教えがあったからこそ、諦めずにがんばれました。 育成しているライダー達にも伝えていきたいし、そういうライダーになって欲しいと思います。
Gモト:親御さんが「スポーツ」としてお子さんとレースを共有し、子育てできる環境ですね。 私達のキッズ〜現役時代(80年代はじめから2000年代)には、TEAM KOH-Zのようなチームが多くありました。 現在はチームの核家族化が進んでいるので、貴重な環境です。 「みんなでがんばれる」って心強い!
Gモト: 本田選手の思いが作り上げた「新たなTEAM KOH-Z」、全日本開幕戦はいかがでしたか? まずはご自身のレースについて聞かせてください。
本田七海:予選の1周目に転倒してしまい、ちょっと痛みがある状態での決勝レースを迎える事になりました。 正直、しんどかったというか、結果を出すには難しいレースになってしまいました。 もちろん、優勝を狙っていたのですが… シーズンオフにやってきた事が足りなかったし、まだまだやる事がたくさんあると感じた開幕戦でした。
本田七海:私が成長できているかと言われると、周りのライダーの方が速くなっているなと感じています。 次戦関東大会まで、1ヶ月間インターバルがあるので、少しでも改善してレースにのぞみたいと思います。
Gモト:育成チームのレースについて、どのようなお気持ちですか?
本田七海:ジュニアクロスのライダーは、初めて全日本チームと合流してプレッシャーもあったと思います。 速くはなっていると思うのですが、もう少し気持ちの出たレースを見たいです。 厳しい練習もしているし、もっと良いレースができるはずなんですが、自分で自分の心にブレーキをかけてしまっていると感じました。私自身も同じなので、みんなで改善し、シーズンが終わる時には全員で笑顔になれるよう、残りのレースシーズンを戦います。
新生「本田七海」としては悔しい全日本開幕戦となってしまいましたが、第2戦関東大会に向け、ゴールデンウィーク中に本田選手が育成ライダー達とオフロードビレッジに事前練習に来ると伺ったので取材に行きました。
Gモト: 本田選手、今回は練習を取材させていただきます! って、ゴールデンウィーク2回目のオフビですよね(笑)。 次こそは!という気迫を感じます。 今回はどのようなスタンスで練習なのでしょうか?
本田七海 :開幕戦でかなり悔しいレースになってしまったので、目標である優勝に向けて練習に来ました。 正直、苦手なコースなんですが、第2戦の関東大会で挽回できるように、私の苦手なコーナーを練習します。
Gモト: ゴールデンウィーク2回目のオフビには、育成ライダーも一緒ですね。
本田七海 :ジュニアクロスの2名も一緒に来ました。 2人の場合は、全日本開幕戦でも目標としていた事が達成できませんでした。達成するのに足りない事がたくさんあります。そこを改善するために3人で来ました。一緒に乗り込み練習します。
Gモト:今回、育成ライダーの練習課題は?
本田七海: スタートとトップに比べてスピードが足りないので、私が一緒に走ってスピードアップする練習を中心にしました。
Gモト:来週末にはいよいよ第2戦です。 レースファンの皆さんにメッセージをお願いします。
本田七海 :目標は優勝です。 開幕戦は予選から転倒もあり、厳しいレースになってしまいました。 第2戦は予選からトップで通過して、決勝レースでは優勝しますので応援よろしく願いします!!
Gモト:育成ライダーのお2人にも目標を伺いましたー! しっかり目標を話して自分に負けないで良い結果を残そうね。
CLUB KOH-Z LUTZ with 秀光ビルド所属、ジュニアクロスに参戦します、ゼッケン27番の松下 光です。 全日本第2戦の目標は、スタートを怖がらずに出て入賞目指し、練習してきた事を全部出せるよう、攻めた走りをして全力でがんばります!
CLUB KOH-Z LUTZ with 秀光ビルド所属、ジュニアクロスに参戦します、ゼッケン45番の柄川 ⻁太郎です。 全日本第2戦の目標は、ゴールデンウィーク合宿で練習してきた事を全力で出して入賞できるようにがんばります!
ゴールデンウィーク中に2回も大阪から合宿に来るなんて…。 各回、1日ずつ取材をさせていただいたんですが、気持ちの良い練習内容。 毎回「見れて感動」です。 17年前のご縁があり、今でも走ってくれている事に感謝です。 Gモトは、全力応援します。
そんな本田選手の魅力は「ヤマハYZ85LW」を2ストならではの良い音をさせて、スムーズにコーナーを走り、誰も飛ばないジャンプを跳んでライバルをパッシング。 キレのある走りで「ファンを魅了できる」数少ない2ストスペシャリスト。 新生、本田七海に大注目。
ぜひ、会場でリアルタイムで観戦して、コースサイドから腕をグルグル回して応援してください。 Gモトと一緒に新生「本田七海」の発信するモトクロスをエンジョイしましょう!!
TEAM KOH-Zのパドックに行くと「ポスター」と「ポストカード」が配布されてますー。
今回もTEAM KOH-Zの皆さん取材にご協力ありがとうございました。
こちらから、チームの裏側がもっと見れますよ。