GPデビュー戦まとめ|リアム・エバーツ「MXGPシリーズ」初参戦を果たす
モトゴシップ|2021 モトクロス・オブ・ネイションズ「ベルギー代表」リアム・エバーツ選出
華麗なる「エバーツ一族」の3代目、リアム・エバーツが遂にFIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズでのデビュー戦を第10戦 サルデーニャGPで果たしました。
ニューモトでも何度も触れてきましたが、父はMXGP史上最多となるGPタイトル10冠を誇るステファン・エバーツ、祖父はGP4冠のハリー・エバーツという最強最速のDNAを引き継いだ、全世界のモトクロスファンが期待する若干17歳の逸材。
祖父ハリーのGPデビューが1971年ということで、半世紀・50年という時を経て孫のリアムがGPデビューするという巡り合わせでの2021年サルデーニャGPでのデビュー戦の結果をまとめると…。
【2021 第10戦 サルデーニャGP MX2クラス】
・タイムドプラクティス 23番手
・レース1 – 16位
・レース2 – 11位
・総合結果 – 13位
今回のデビュー戦での結果をどのように受け止めるかは難しいところだと思いますので、例として父ステファンの1989年のGPデビュー戦は「11 – 0」というもの。デビュー戦のみだけだとしたら、リアムの勝ちということに。個人的には、トップ10入りを期待していたのですが…。
父ステファンのGP初年度ランキングは15位。最上位はレース順位で4位。総合順位では表彰台登壇の3位というルーキーとしては上出来すぎる結果を残しています。1989年の2年後、1991年に父ステファンはGP初優勝とGP初タイトルを獲得。後の「GP10冠」への道はこうしてスタートしていったのです。
話をリアムに戻すと、今回のGPデビュー戦には翌週に控えた 国別対抗世界選手権「モトクロス・オブ・ネイションズ」へのベルギー代表としての初参戦も理由のひとつとして挙げられています。MX2クラスのトップランカーだけでなく、450マシンとの混走となるネイションズのレースフォーマットで戦うには、これまで参戦してきたヨーロッパ選手権よりも厳しい環境で実戦経験を積む必要性があるとの判断からでしょう。
ネイションズ後も引き続きMX2クラス参戦が継続されるかは不明ですが、ネイションズで大化けするであろうリアム・エバーツの今後の活躍に期待です!
モトゴシップ|2021 モトクロス・オブ・ネイションズ「ベルギー代表」リアム・エバーツ選出
Samo Vidic / Red Bull Content Pool