モトゴシップ｜アダム・シアンサルーロ「シリーズ離脱表明」腕手術
カワサキファクトリーのアダム・シアンサルーロが、AMAモトクロス後半戦スタートとなる第7戦ワシューガル大会直前にシリーズ離脱を表明。
何度もニューモトでも触れてきましたが、シアンサルーロは2019年から腕のシビレや腕上がりに悩まされており、精密検査の結果を経て腕の神経に影響する箇所の手術を受けました。原因究明に時間が掛かったことにより手術時期が遅れ、調整不足のまま今季AMAスーパークロス開幕を迎えた経緯がありましたが、転倒が相次ぎ、再手術の判断となりました。
シアンサルーロが悩まされていたのは、尺骨神経という肘から指先までの神経や筋肉の運動をつかさどるライダーにとって重要な部位の問題。発症当初はただの腕上がりという認識だったそうですが、握力やシビレによる感覚を失うようになり、幾度の精密検査を経て尺骨神経の問題が表明。
AMAスーパークロス、AMAモトクロスと転倒が相次いだ今シーズン。SX開幕直前の手術では、残念ながら抜本的な解決に至らず、ライディングスタイル変更等で対象してきたそうですが、度重なる転倒や力が入らなくなる症状に精神的にも肉体的にも厳しい状況にシリーズ離脱しての再手術で再起をかけます。
前戦の第6戦スプリングクリークではモト1首位バトル中にフロントから転倒。再スタートするもピットイン後にリタイア。モト2には腕の問題の重大さに気付き、レース未出走「DNS」で大会を終えていました…。
シアンサルーロは来季もカワサキファクトリーと複数年契約中。シアンサルーロ不在のシリーズは寂しくなりますが、来季の完全復活を期待したいと思います。
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