MXGP事件簿|後続マシン「後頭部直撃」ジャンプ危機一髪@2021 ロシアGP
遂に開幕した 2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズ、MX2クラスのレース2序盤で起こったアクシデントの瞬間をマルチアングルで収録した一部始終ビデオをシェア。
情報量ありすぎなシーンではありますが、まずは映像をチェック。
これは…
カオス感…。
状況としては、GASGASファクトリーのアイザック・ギフティングがジャンプ手前でトラクションを失い転倒しながらジャンプ。それを避けようとしたハスクバーナファクトリーのジェド・ビートンまでもらい事故的に転倒。
ジャンプ着地点でほぼコース中央で立ち上がったギフティングの頭上後方から1台のマシンが… 幸いにも両者に大きなダメージはなく、さらなる転倒や大事に至ることにならなかったのは不幸中の幸い。ギフティング、ビートンともにこのクラスではTOP3入賞経験ある実力者。
ロシアGP開催オリョーノクのこのセクション、滑りやすい路面のなだらかなカーブにレイアウトされたテーブルトップジャンプ。過去大会でもジャンプ斜面でトラクションを失う形での転倒が見受けられており、今大会でもカイローリやワトソンも転倒。
レースビデオで振り返ってみてもこのセクションでは、イエローフラッグを持ったコースマーシャルはジャンプのアウト側が定位置。たらればですが、レイアウト的にアウト側だけでなくイン側からもイエローフラッグを提示出来ていれば… と感じてしまうようなシーンでした。
不慮のアクシデントとは言い切れない、プロ・アマやモトクロス、エンデューロ問わずにレース中で誰にでも起こり得る瞬間だと思います。転倒やアクシデントをゼロにすることは出来ませんが、ヘルメットやプロテクター類で保護できる安全、転倒時の安全確保について改めて考えさせられる瞬間。
同列に議論することではないのでしょうが、過去には日本の能塚智寛選手とジェイソン・アンダーソンのジャンプでの後方追突の大事件をご記憶の方もいらっしゃると思います。
ヘルメット、ウェア、プロテクター類の定期的な確認、買い替えをお忘れなく!
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