ネイションズ事件簿:優勝フィニッシュ直後のジェイソン・アンダーソン大クラッシュ

sr141230banner

 

sr160926andersonnotsuka

 

イタリア、マジョーラ・パークで開催された国別対抗世界選手権「2016 モトクロス・オブ・ネイションズ」でのアクシデントが大きな話題となっています。

 

レース2(MX2、MXGP)でトップのチェッカーを受けた直後のアメリカ代表ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)に後方から、日本代表の能塚智寛選手(ホンダ)が激突してしまうシーン。

 

 

優勝ライダーがチェッカー直後に後続とクラッシュというだけではなく、ネイションズで最も注目を集め、人気国でもあるアメリカ代表のアクシデントだけに大きな話題となっています。

 

 

アンダーソンはこのクラッシュでの脳震盪の影響で続くレース3を欠場。ハスクバーナからのプレスリリースではダメージは脳震盪のみとの内容で骨折等の大きな怪我はなさそうで一安心。能塚選手にも大きな怪我はない模様。

 

改めてこのアクシデント振り返ると…(別アングルから)

 

 

世界のモトクロスシーン的にはアンダーソンのみが、被害者となっているのが状況ですが…

 

このアクシデントが優勝ライダーと周遅れライダーではなかったら… 例えば後方、15位と16位のライダー同士だったら…

 

冷静かつ、客観的にビデオを見直してみると、アンダーソンがフィニッシュライン(走行ライン上)で急激に減速しているのが確認出来ます(アクセルから手を離しています)。アンダーソンの後方数秒の位置の能塚選手の目線からはフィニッシュラインを越えて減速しているアンダーソンの姿が確認出来ていなかったのでは(ジャンプの大きさもあり)? との推測も。

 

当事者でないと分からないことですが、複数の写真やビデオを見る限り、個人的には能塚選手に非はないと思います。視点を変えれば、逆に能塚選手が被害者的な受け取り方も出来るかと…

 

例外なく、ジャンプ先でのスローダウンは危険なのです!

 

レースフィニッシュ時の明文化されたレギュレーションがない現状、残念ながらレースで起こり得る不運なアクシデントと見るのが、公平な目線での判断ではないかと思います。

 

今後、レースフィニッシュ時のルール制定等で、このようなアクシデントが二度と起こらないことを願うばかりです。

 

 

 


You may also like...