AMAスーパークロス事件簿|チェイス・セクストン「夢と消えた初優勝」の真相@ 2021 アトランタ1SX

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2021 AMAスーパークロス 第13戦 アトランタ1、最高峰450SXメインレースのラストラップ突入直前で起こった首位入れ替えの瞬間一部始終映像をシェア。450SXルーキーとしてホンダファクトリーから参戦するチェイス・セクストン、序盤3番手からクーパー・ウェブをパスし2位浮上、直後に首位アーロン・プレシンジャーの転倒によりセクストンが首位浮上したのがレース中盤のこと。

 

 

プラクティス時の降雨の影響で2分短縮(20分から18分)されたメインレース。最大4秒弱のリードで逃げるセクストンを追うのが、ディフェンディングチャンピオンのイーライ・トマック。レース終盤には、セクストンの後方約1秒にまで急接近。流れ的には完全にトマックですが、セクストンも負けじと力強い走りを披露。そして事件は、ラストラップ直前のタイトコーナーで起こるのでした…

 

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これは…。一瞬、第3戦ヒューストンSX3での首位ロクスンと周遅れウィルソンとの一件を想い起こさせる「周遅れ問題」。

 

AMAスーパークロス事件簿|「青旗無視?」ウィルソンにロクスン「激おこ」真相

周遅れは、プライベーターのケイド・クレイソン。当人や関連する複数のコメントをチェックすると、クレイソンはセクストンの急接近に気付いていなかったとのこと。青旗は認識していたもののはるか後方にセクストンの姿が確認できただけで、クレイソン的には想定外のスピードでセクストンが追い付いてきたという状況だそう。ちなみにクレイソンは今回の17位が今季ベストリザルト。

 

ただ、これだけで終わらないのが、今回の事件簿なのです…。その真相は以下に!

 

 

なんと、セクストンはレースを1周「短く」間違えていたのです…(泣)

 

トマックにパスされた直後のダブルジャンプを飛ばなかったのは理由は「レース終了」だと勘違いしていたのだとレース後の記者会見で発言しました。過去にも国内外でラストラップ勘違いにより勝者が入れ替わる事件は度々あったことですが、まさかの事実!

 

周遅れクレイソンとの接触は不運なもの…。コースで最もタイトなセクションで周遅れ目前で少々強引にすら感じるセクストンの飛び込みは、トマックの猛追を受けて余裕のなくなったセクストンの判断ミスだと思いましたが、フィニッシュ目前と勘違いしていたのなら事情は変わってくるのです。勘違いの事実があるならば、クレイソンの存在がなくてもセクストンは勝利は逃していたという解釈もできることに…。

 

 

周遅れとの「不運」、自身の「勘違い」という2つの要素がセクストンの450SX初優勝を結果として遠ざけてしまったのですが、負傷欠場から復帰後もルーキーとは思えないスピードは今回だけではありません。初優勝間近と言っても大げさではないでしょう。課題はスタートと安定感。

 

ラストラップ突入時にはトマックが僅差で首位浮上していましたが、セクストンに再逆転のチャンスは大いにあったはず。特にコース後半部はセクストンのスピードが光っていましたから。初優勝は逃したものの、今回の2位は450SX初表彰台登壇。悔しさによりモチベーションは高まっていると語るセクストンの活躍、大注目です!

 

450SX決勝ハイライトビデオ|2021 AMAスーパークロス 第13戦 アトランタ1
AMAスーパークロス事件簿|「青旗無視?」ウィルソンにロクスン「激おこ」真相

Octopi Media


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