ヤバすぎるスキル|ケン・ロクスン「爆裂パッシング」@ 2021 ヒューストン1SX
「ドラマ&波乱」の言葉がピッタリなワクワク感と良い意味で予想を裏切り続けてくれている、2021 AMAスーパークロス。第3戦ヒューストン3SX終了時点でポイントリーダーに浮上した、ケン・ロクスンが開幕戦で披露した衝撃的とも言える強烈なパッシングシーンをシェア。
スタート直後5番手から、メインレースを進めることとなったロクスン。好調時ロクスンのバロメーター的なスタート直後からの素早いパッシングで首位バーシアの背後にまで詰め寄ったレースなのですが、まだまだ序盤の混戦状態といえる3周目に繰り出したシアンサルーロに対するキレッキレな瞬間をお見逃しなく。エンジョイ!
@ s u p e r c r o s s l i v e
迷いゼロの電光石火感!!
イン側のシアンサルーロに対して、アウト側から加速を乗せたロクスンというのがパッシングの構図ではありますが、この大会通して、アウト側のバンク形状とその先の短いストレートの距離ではなかなかパッシングに至らなかったセクション。しかし、ロクスンは素早くマシンを旋回させ、クロスラインでシアンサルーロを一気に抜き去るのでした。ちなみにこのレースでのベストラップはこのパッシングが飛び出した、3周目にロクスンが記録したもの。
ほんの一瞬、イン側のシアンサルーロがトラクションを失う瞬間もありますが、それを差し引いても瞬間的にマシン数台分前に出てしまうロクスンのコーナリングと加速時トラクションスキルは驚愕レベル。シアンサルーロも為す術もなくポジションを明け渡します。高い旋回性を謳っているフルモデルチェンジを果たした2021 CRF450Rの強みが発揮された瞬間とも見るべきなのでしょうか…。
90年代AMAスーパークロスでは、スタジアム中央部のフィニッシュジャンプ直後は同様の形状の180度コーナーが多くレイアウトされていたものでした。当時はクロスラインでのパッシングを考慮したしっかりとしたアウト側バンクが用意され勝敗を分けるストレートの加速勝負はレースの見どころのひとつでもありました。
開幕からのヒューストンSX3連戦、なかなか勝利に手が届かない不運な印象強いロクスン。しかし気付けば3連戦でただ一人、表彰台登壇2度というリザルトを残してポイントリーダーに浮上。今季は有力勢に負傷欠場者が少なく、各大会タイムドプラクティスで1秒以内に10名以上のビッグネームが名を連ねる大混戦のシーズン序盤戦。
ロクスン得意のスタート逃げ切り体制を作り上げることはライバル達がなかなか許してもらえないでしょうが、上記パッシングシーンを見る限り今季初優勝までさほど時間は掛からないはずです。
AMAスーパークロス事件簿|「青旗無視?」ウィルソンにロクスン「激おこ」真相
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