モトゴシップ|下田丈「プロサーキットカワサキ」加入正式発表

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アメリカ拠点で活動する日本人プロライダー、下田丈選手と「モンスターエナジー・プロサーキット・カワサキ」(以下、プロサーキットカワサキ)との契約が遂に正式発表(AMAスーパークロス、AMAモトクロス)!

 

アマチュア時代から所属してきたガイコホンダの突然のチーム消滅により、下田選手の去就が注目されてきましたが、これまでのモトゴシップ通りにプロサーキットカワサキ5番目の男としてお披露目の時を迎えました。

 

モトゴシップ|下田丈「正式発表間近?」プロサーキットカワサキ
モトゴシップ|下田丈「2021 カワサキ初ライド」プロサーキットカワサキ

上記リンク先の記事内にもありますが、既に下田選手ご本人からプロサーキットカワサキ加入とその経緯は語られていましたし、契約書にサインしている様子も数週間前に確認済み。チーム監督ミッチ・ペイトン自らも下田選手新加入についての発言はありましたが、アメリカ時間で11月10日に正式発表。

 

モトゴシップ|AMA参戦 2021 プロサーキットカワサキ「チーム体制」発表

約2ヶ月前の今季AMAモトクロス最終戦直後早々にフォークナー、スミス、マカドゥー、ハマカーの4名体制がプロサーキットカワサキから発表されていましたが、その記事内でも下田選手のプロサーキットカワサキ加入の可能性には触れてきました。下田選手のポテンシャルと今季AMAスーパークロス250SX新人賞、AMAモトクロス最終戦モト2での3位入賞の実績がプロサーキットカワサキ加入の大きな決め手となったことは間違いないでしょう。

 

第5の男として最後に加入が発表された下田選手ではありますが、30番というゼッケンナンバーはチーム内で最も「小さい」ナンバー。250クラスでは特にゼッケンナンバーの大小に意味はないのでしょうが、日本のレースファンとしてはなんとも誇らしく思えるではありませんか!

 

プロサーキットカワサキ…。現在のAMA250クラスで主流となっているファクトリーサポートチーム(事実上ファクトリー体制)の先駆者がプロサーキットチームなのです。1991年(当時2ストローク125cc)にホンダからの委託でチーム運営開始。当時メインスポンサーだったクーラントメーカーPEAKカラーの「青と白」のホンダCRの斬新さとデビューレースとなった開幕戦オーランドSXでのフィニッシュライン直前で大逆転したブライアン・スウィンク勝利の衝撃、ジェレミー・マクグラスの快進撃もあり、以降は常にトップグループにはプロサーキットのマシンがあったものです。獲得したタイトル数も山のよう…。マクグラス、カーマイケル、ビロポートに代表される世界のモトクロスシーンに名を残す偉大なレジェンドライダーの多くを輩出している名門中の名門チームにして、AMAを代表するチーム。チームでマシングラフィックからウェアまで統一させた見せ方や業界外スポンサー獲得等、現在のチーム運営の礎となる形を最初に行っていたのもプロサーキットチームなのです。

 

 

リリースでは「ジョーが他の4人の才能あるライダーたちに混じって、来シーズンのチャンピオンという目標に向かって頑張ってくれることを楽しみにしている」とミッチ・ペイトン監督のコメントがあり、下田選手は「正直なところ、来年がどうなるかわからなかったんだけど、モンスターエナジー/プロサーキット/カワサキチームとミッチ・ペイトンのおかげで来年に向けてこれ以上の興奮はないよ。AMAを代表するチームに加入し、彼らが私の能力を信じてくれてチャンスを与えてくれていることを知ることが出来てとても気分がいいです。このチャンスに本当に感謝していますし、興奮しています」とコメント。

 

今日のAMA250クラス勢力図では、スターレーシングヤマハやガイコホンダの活躍と比較すると少々寂しい感もありますが、AMAを代表する誰もが憧れるチームがプロサーキットチームであることに間違いないでしょう。MLBで例えるならばニューヨーク・ヤンキース、日本のプロ野球で言うならば… 読売ジャイアンツ的な存在? そのチームに日本人ライダーとして下田選手が加入ということは、素晴らしく特別なことなのです。

 

80年代から世界のレースシーンを見続けてきた熱心なレースファンとしては、こんな日がやってくるなんて… 胸アツすぎ〼

 

モトゴシップ|下田丈「正式発表間近?」プロサーキットカワサキ
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