モトゴシップ|MXGP参戦「レッドブルKTM」2020年チーム体制&ギャラリー
2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズ参戦のKTMファクトリーチーム「レッドブルKTM」の参戦体制&ギャラリーをシェア。
今季MXGPシリーズ見所のひとつ、MX2クラスで2年連続チャンピオン獲得のホルヘ・プラドが最高峰MXGPクラス(450cc)へステップアップ。シーズンオフの大腿骨骨折からの回復具合が心配されるところですが、プラドのMXGPクラスデビューに大注目です。
レッドブルKTMは、チーム名は統一されていますが運営母体は異なる2つのチームにより構成されています。今季のデカーリ・チームは昨年と変わらずのアントニオ・カイローリとプラドのMXGPクラスライダー2名体制。MX2クラスを主体としたKTM運営チームには、プラドのMXGPクラスステップアップによりMX2クラスのエースライダーとなるトム・ビアルと新加入ルネ・ホファー、そしてMXGP界最速ライダーの呼び声高いジェフリー・ハーリングスがMXGPクラスに参戦し、3名体制。レッドブルKTMチームとしては、合計5名のライダーを抱えるファクトリーチームとなります。
V9王者アントニオ・カイローリが、10度目のタイトル獲得に挑む今シーズン。34歳の大ベテラン、近年は負傷も目立ち、シリーズ通して持ち味の安定感を維持するのが困難なことも…。KTMとの契約は今季限り。もしかすると、現役最後のシーズンとなる可能性もあるのかもしれません。プライベートでは第一子も誕生。パパになったカイローリの活躍に期待しましょう。
2年連続MX2タイトルを引下げ、最高峰MXGPクラス参戦を開始するホルヘ・プラド、19歳。大腿骨骨折からの復帰のタイミングが気になるところですが、果たして3月初頭の開幕戦に間に合うのか? チームとしては万全の状態への回復を最優先で、開幕戦以降を欠場するプランも想定しているとのチームからのコメントもありました。
KTM 450 SX-F アントニオ・カイローリ車。
デカーリ・チームのカイローリとプラドは、今季からウェアをTHORにチェンジ。
ここからは、MX2クラスを主体としたKTM運営チーム。ハーリングス、ビアル、ホファーと続きます。
2018 MXGP王者ジェフリー・ハーリングス、25歳。3度のMX2タイトル含めて合計4度のGPタイトル獲得。負傷欠場が多いのですが、ハーリングスのスピード、最速っぷりに疑問を持つ人はいないはず。敵は自分自身と語ることも多い、ハーリングス。プラドのステップアップもあり、ハーリングスの王者としてのポテンシャルを再び証明する重要なシーズンとなることでしょう。
昨年、MXGPシリーズ初参戦。ルーキーながら総合優勝も果たし、GP界で最も注目すべき若手ライダーの一人であるトム・ビアル、19歳。2年目ながらプラドのMXGPクラスステップアップによりMX2クラスのKTMエースライダーということに。父親はGP優勝経験ほこるフレデリック・ビアル。
MXGPシリーズフル参戦初年度にKTMファクトリーに抜擢されたルネ・ホファー、18歳。ヨーロッパ選手権を中心に活躍してきたオーストリア人ライダー。昨年MX2クラスにスポット参戦した際のベストリザルトは11位。フル参戦ルーキーとして挑むホファー、KTMファクトリーの御眼鏡にかなった逸材。注目すべきでしょう。
KTM 250 SX-F トム・ビアル車。
現在のMXGPシリーズでMXGPクラス、MX2クラスでおける最も成功したチームが、レッドブルKTM。今季も強力布陣で2020年シーズンに挑みます。開幕戦は、3月1日のイギリスGPです!
Juan Pablo Acevedo, Ray Archer