AMAモトクロスドキュメンタリー|レッドブル発『MX Nation』シーズン5 Ep.3
レッドブル発のAMAモトクロスシリーズを題材とした大本命傑作ドキュメンタリー『MX Nation』が、2019年シーズンも帰ってきた。
制作は過去「The Great Outdoors」,「The Moto: Inside the Outdoors」,「Supercross: Behind the Dream」というAMAモトクロス、AMAスーパークロスを題材にしたモトクロス史に残るドキュメンタリー映像作品を送り出してきたスタッフが手掛けます。ニューモトでも何度もシェアしてきた作品ばかり。
業界からの信頼も厚いスタッフによる作品なので、迫力のレースシーンだけでなく、レース業界裏側の「モトゴシップ」的な要素まで鋭く切り込む内容は「傑作」の名にふさわしい納得のクオリティ。エピソード3では、250王者ながら450ステップアップ後の不振から、KTM移籍初年度に「覚醒」、AMAスーパークロスチャンピオンに輝いたクーパー・ウェブにフォーカス。同じく250SX王者ながら450キャリア構築に苦しむジャスティン・ボーグルを例にウェブ「覚醒」の裏側に迫ります。エンジョイ!
250時代の輝かしい戦績から一転、450ステップアップ直後は苦戦続き。決まらないマシンセッティングに負傷…。ウェブの栄光は過去のものとして忘れ去られようとしていました。骨折の手術後、4日間だれからも連絡が無いキャリアどん底時に一本の電話が… 当時レッドブルKTM監督のロジャー・デコスタからでした!
デコスタは、250時代からウェブを高く評価しており、実際にオファーもしていたと噂もありました。しかし、時は流れ状況は大きく変わりながらも、病床のウェブに契約オファーとキャリア再建の約束、450タイトル獲得の実現性を説いたデコスタ。自身の可能性を信じてアプローチしてくれたデコスタに大きく心を動かされたとウェブはコメント。
そして、それに答えるかのように移籍初年度にレッドブルKTMにタイトルをウェブがもたらすのでした。
もう、ここだけでお腹いっぱいの「胸アツ感」! モトクロスって、やっぱり最高!
現在75歳のデコスタ。今でも2時間半〜4時間半の自転車トレーニングを重ねているそう。ライダーとして、5度の世界GPタイトル獲得。チーム監督しても複数メーカーで数多くのタイトルを獲得に携わり、国別対抗世界選手権「モトクロス・オブ・ネイションズ」アメリカ代表チーム監督も現役で努めています。
特にオフロードバイク最大の市場、アメリカの「AMAスーパークロス」でのタイトル獲得は、KTMブランドに大きな成功をもたらすのでした。