日本代表活躍まとめ|2019 モトクロス・オブ・ネイションズ オランダ大会 アッセン
オランダで開催された国別対抗世界選手権「2019 モトクロス・オブ・ネイションズ」日本代表チームのリザルトまとめ。昨年に続き、惜しくも決勝進出果たせなかった日本チーム。予選グリッド抽選〜B決勝結果までをシェア。
予選・B決勝はレース形式の為、必ずしもラップタイム差が実力差を示すということにはなりませんが… 相対的な数値としてラップタイムをまとめました。決勝進出を当面の目標としている日本代表チーム。過去大会からの大まかな目安として、予選レースで「15位以内」という結果を2名揃えることが、決勝進出ボーダーラインとして最低限必要という数値が出ています。
- MXGP – 成田亮
- MX2 – 大塚豪太
- OPEN – 富田俊樹
海外レース経験豊富な成田選手と富田選手に加えて、負傷の能塚選手代役として代表初選出の大塚選手という布陣。
順位 | ベストラップ | 全体ベストラップ | |
予選グリッド順 | 18 | – | – |
フリープラクティス MXGP | 27 成田 |
1:55.430 | 1:41.803 |
フリープラクティス MX2 | 26 大塚 |
1:57.023 | 1:44.803 |
フリープラクティス OPEN | 19 富田 |
1:52.910 | 1:44.239 |
予選 MXGP | 33 成田 |
1:58.506 | 1:46.209 |
予選 MX2 | 29 大塚 |
2:02.651 | 1:49.866 |
予選 OPEN | 25 富田 |
2:04.328 | 1:48.233 |
予選総合順位 | 30(19位まで決勝進出) | – | – |
B決勝プラクティス MXGP | DNS 成田 |
– | – |
B決勝プラクティス MX2 | 8 大塚 |
2:09.089 | 2:02.187 |
B決勝プラクティス OPEN | 21 富田 |
2:22.845 | 2:02.187 |
B決勝 MXGP | DNS 成田 |
– | – |
B決勝 MX2 | 11 大塚 |
2:36.017 | 2:27.552 |
B決勝 OPEN | 24 富田 |
3:00.390 | 2:27.552 |
B決勝総合順位 | 10(1位決勝進出) | – | – |
フリープラクティス – MXGPシリーズやAMAモトクロスとは異なり、既に抽選にてグリッド順が確定済みな為、全ライダーがタイムアタックをしているとは断言できませんが、いきなり世界との差が強烈に叩きつけられる結果。
予選レース – グリッド順の悪さや成田選手、大塚選手のリタイアもありましたが、富田選手も後方から浮上出来ず。
B決勝 – 決勝進出最後の一枠をかけてのB決勝。予選レースでヒザにダメージを負った成田選手は出場キャンセル。富田、大塚選手はミスもあり順位やペースを上げられず予選敗退。
数字だけを見ると、予選日フリープラクティス時のタイム差が予選レースで更に拡がっており、コースコンディション悪化と共に実力差も露呈した結果と見ることも…。苦戦が予想されたディープサンドコースでのネイションズでしたが、日本代表ライダー達の善戦むなしく、予選敗退。過酷なレースだったでしょうが、世界に挑む姿勢を見せてくれて「ワクワク&ドキドキ」を与えてくれた日本代表ライダー、チーム関係者の方々には「ありがとう&お疲れ様でした」の言葉を贈りたいです。
富田選手、古賀太基選手、渡辺祐介選手、下田丈選手等の海外でのレース経験積んでいるライダーの存在もありますが「ネイションズ」という大会に限定すると、日本と世界との実力差拡大のスピードが加速化している印象は否めません。一般のレースファンの関心度も落ちているような…。
世界への挑戦として、ネイションズ参戦するのは素晴らしいことだと思います。個人的希望ですが、中長期的にネイションズ参戦理念を念頭に置いた組織形成・運営を行い「PDCAサイクル」的に結果検証と計画、ネイションズ参戦というフローを作り出して欲しい…。過去の日本代表ベストリザルトの記録を振返り、可能性を信じ続けるような思考が継続しているとしたら…怖いかも。評価・検証繰り返し、組織的取り組みを通してアップデートし続ける。それらをフェデレーションやメーカー・チーム感でクローズドせずに、日本のレースファンとも共有し、業界全体を巻き込んだムーブメントを形成。そして改めて日本代表ライダーのステイタスも向上出来るような土壌を作り出す。その上で、日本人ライダーの海外での可能性を改めて信じたい&見てみたいです。
いろんな事情・情報はあることと思いますが、世界への挑戦を続ける以上はレース環境の違いを現状として受け入れざるを得ない反面、逆に4大メーカーを有する日本だからこそのメリットも存在するのも事実。やっぱり日本代表が活躍する姿を期待したい。現地取材されているメディア発情報もフォローしていきたいと思います。
ありがとう、日本代表チーム!
ハイライトビデオ&リザルト|2019 モトクロス・オブ・ネイションズ オランダ大会 アッセン
Honda Racing Corporation