レースビデオ＆リザルト｜2023 モトクロス・オブ・ネイションズフランス大会エルネー

by SetagayaRacing · Published 2023-10-10 · Updated 2023-10-10

過去にもネイションズが開催された歴史あるコース、エルネーにて開催された 2023年国別対抗世界選手権「モトクロス・オブ・ネイションズ」フランス大会。決勝レースハイライトビデオ＆リザルトをシェア。モトクロスのオリンピックとも称される一大イベントです。

決勝日の天候は晴れ、気温19度。中止となった2020年を挟み、6大会ぶりに降雨の影響を受けない完全ドライコンディションで開催されることとなった今年のネイションズ。全3レースで国の威信をかけた緊張感ある上位バトルが展開されました。

スタートグリッドが重要なコースとしても知られ、過激なアップダウンに加えて砂利の多い滑りやすい路面が特徴のコース。まぼろしとなった2020年のネイションズ開催に向けて大規模コース改修が行われており、タイトなコースながらもダイナミックなビッグジャンプや複数のラインが交錯するレイアウトで、いつにも増して激しいバトルが繰り広げられています。

モトゴシップ｜2023 モトクロス・オブ・ネイションズエントリーリスト発表
 2023年モトクロス・オブ・ネイションズ不参加のお知らせ

ニューモト的注目国や残念不参加日本代表については、上記記事リンク先からご確認ください。

ドラマ、波乱、サプライズ満載の今年度大会ネイションズ、エンジョイ！

【レース1 リザルト（MXGP, MX2）】
1. Romain Febvre (FRA, Kawasaki), 35:22.325
2. Jorge Prado (ESP, GASGAS), +0:02.320
3. Ken Roczen (GER, Suzuki), +0:26.166
4. Jeremy Seewer (SUI, Yamaha), +0:28.846
5. Aaron Plessinger (USA, KTM), +0:30.267
6. Jett Lawrence (AUS, Honda), +0:33.837
7. Tim Gajser (SLO, Honda), +0:33.940
8. Tom Vialle (FRA, KTM), +0:41.304
9. Jago Geerts (BEL, Yamaha), +0:43.080
10. Hunter Lawrence (AUS, Honda), +0:43.887

MXGPシリーズ後半戦のリプレイかのような、プラド（スペイン）とフェーブル（フランス）がスタートからフィニッシュまで順位を入れ替える接近戦バトル。最後は地元フランスのエースの意地を見せたフェーブルが大声援を背にプラドを再逆転して勝利。最初の決勝レースから会場はクライマックスを迎えたかのような大盛り上がり！転倒があったもののロクスン（ドイツ）が3位。優勝が期待されたジェット・ローレンス（オーストラリア）はスタート直後に単独転倒。MX2クラス最上位はGP2冠王者でアメリカから凱旋帰国のビアル（フランス）。

【レース2 リザルト（MX2, Open）】
1. Maxime Renaux (FRA, Yamaha), 34:00.428
2. Tom Vialle (FRA, KTM), +0:00.882
3. Liam Everts (BEL, KTM), +0:17.342
4. Andrea Adamo (ITA, KTM), +0:20.937
5. Hunter Lawrence (AUS, Honda), +0:30.599
6. Valentin Guillod (SUI, Honda), +0:38.812
7. Ruben Fernandez (ESP, Honda), +0:43.751
8. Andrea Bonacorsi (ITA, Yamaha), +0:46.180
9. Kay de Wolf (NED, Husqvarna), +0:46.878
10. RJ Hampshire (USA, Husqvarna), +0:49.211

フェルナンデス（スペイン）とルノー（フランス）が序盤から接近戦。満を持してルノーが首位浮上すると、焦るフェルナンデスはコースアウトし転倒。順調にハイペースでポジションアップしてきたMX2ライダーのビアルが2位浮上でフランスの1, 2位をキープしたままフィニッシュ。350ccマシンでOpenクラス出場のエバーツ（ベルギー）はMXGP参戦時のチームメイトでMX2新王者アダモ（イタリア）とのバトルを制して3位フィニッシュ。このレースでもMX2クラス最上位はビアル。MX2クラス参戦のハンター・ローレンス（オーストラリア）は優勝候補国ながらもAMAスーパーモトクロス最終戦で負った怪我から回復直後ということで本調子に程遠いライディングながら5位。

【レース3 リザルト（MXGP, Open）】
1. Jett Lawrence (AUS, Honda), 35:25.550
2. Ken Roczen (GER, Suzuki), +0:07.295
3. Maxime Renaux (FRA, Yamaha), +0:11.349
4. Jorge Prado (ESP, GASGAS), +0:12.854
5. Tim Gajser (SLO, Honda), +0:21.737
6. Jeremy Seewer (SUI, Yamaha), +0:23.245
7. Romain Febvre (FRA, Kawasaki), +1:01.929
8. Alberto Forato (ITA, KTM), +1:05.270
9. Calvin Vlaanderen (NED, Yamaha), +1:13.321
10. Liam Everts (BEL, KTM), +1:19.073

MXGPホールショット王プラドを抑え込み、ホールショット獲得したのはロクスン！背後にジェット・ローレンスというAMA勢による首位バトル。狭いコース幅に加えて硬く滑りやすいコースということで慎重なレース運びを心がけると語っていたローレンスはレースが中盤に差し掛かったところで首位浮上。そのまま独走勝利。ロクスンも2位をキープしチェッカーを受け、各国エースライダーが集うMXGPクラス優勝のサプライズ。レース序盤から確実に3番手をキープしたルノーがチェッカーを受けた時点でフランスが、今年度ネイションズ優勝を確定！

【国別対抗総合結果】
1. フランス 14 points – 母国開催ネイションで王座奪還に成功。
2. オーストラリア 34 – ネイションズ過去最上位。
3. イタリア 43 – 負傷代役ライダーとしてヨーロッパ選手権王者の若手起用も大健闘で予想外の表彰台。
4. ドイツ 47
5. ベルギー 55
6. スイス 55
7. スペイン 59
8. アメリカ 65 – 昨年優勝国ながらベストメンバー揃わずに予想通りの厳しい結果に…。
9. スロベニア 85
10. イギリス 89