モトゴシップ|2019 モトクロス・オブ・ネイションズ「アメリカ代表」発表

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2011年大会以降、優勝から遠ざかっているものの国別対抗世界選手権「モトクロス・オブ・ネイションズ」の主役、アメリカ代表チームが発表されています。

 

 

  • MXGP – ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)450MXランキング4位
  • MX2 – ジャスティン・クーパー(ヤマハ)250MXランキング3位
  • OPEN – ザック・オズボーン(ハスクバーナ)450MXランキング5位

監督はおなじみ、ロジャー・デコスタ。

 

現時点の450MXクラス、250MXクラスのランキング首位の2名、イーライ・トマックとアダム・シアンサルーロのカワサキ勢は今発表直前に出場辞退の公式コメントを発表。両者共にネイションズ参戦には前向きだったもののカワサキとのシーズンオフ(モンスターエナジーカップ含む)の来季AMAスーパークロスへの取り組みを優先させるとの内容。シアンサルーロは450へのステップアップ、ネイションズ終了2週間後のモンスターエナジーカップでの450初レースが予定されています。

 

 

MXGPクラスは2度目の代表選出、アンダーソン。2016年大会では、ジェフリー・ハーリングスとのバトルを制しての勝利とフィニッシュ直後の不運なクラッシュは世界のレースファンに強く記憶に残っています。

 

 

2年前のユナディラでプロデビューを果たしたジャスティン・クーパー。2年後の同大会でアメリカ代表選出というサクセスストーリー。現在のAMAモトクロス250MXクラスで最も「走るマシン」と称されるスターレーシングヤマハによるチューンが話題のYZ250Fでの活躍が期待されます。

 

 

MXGPシリーズ参戦経験豊富なザック・オズボーンがOPENクラス担当。2度目の参戦へ。ネイションズ参戦意向がかねてより強いライダー。

 

近年ではAMAの過密スケジュールや経費上の問題もあり、有力ライダーが積極的にネイションズ参戦意思表明をしていないアメリカ。否定的な意見も多いトマックとシアンサルーロ所属のカワサキによる参戦辞退声明ですが、AMAトップライダーとファクトリーチームのリアルな実情として捉えるべきでしょう。

 

 

早くも「Bチーム」と厳しいレースファンからのコメントもありますが、3名共にネイションズ参戦意向強いライダー達。実績・経験からして決してBチームだとは言い切れないでしょう。アンダーソンとオズボーンは負傷欠場明けということもあり、他のトップライダーよりもAMA過密スケジュールの疲労は少ないという見方も出来ます。若く勝利に貪欲なクーパーは好スタートと勝負強さを武器に活躍が期待されます。

 

欧州メーカー所属のアンダーソンとオズボーンは、日本メーカー所属ライダーよりもヨーロッパでのレース参戦費用を抑えることが出来るメリットがあります。人気・知名度高いAMAライダーのネイションズ参戦をメーカーのプロモーションとしても積極的に後押ししたい意向もある模様。

 

モトゴシップ|2019 モトクロス・オブ・ネイションズ「フランス代表」発表

Simon Cudby, Octopi Media


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