450SX決勝ハイライトビデオ＆リザルト雑感｜2023 AMAスーパークロス最終戦ソルトレイクシティ

by SetagayaRacing · Published 2023-05-14 · Updated 2023-05-17

【追加：リザルト雑感】

2023 AMAスーパークロス最終戦ソルトレイクシティ。全17戦で争われる世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズが、AMAスーパークロス。最高峰プレミアクラスとなる450SXクラスの決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感＆最新ポイントランキングをシェア。

シリーズ最終戦を迎える会場は近年のAMAスーパークロス最終戦の地として定着した感のある、ユタ州ソルトレイクシティのライズエクルズスタジアム。天気予報通りの雨が降ったり止んだりの不安定な天候の影響で轍の多い難コンディションでのレースとなりました。

ドラマ＆波乱の印象強い、今季AMAスーパークロス終盤戦。前戦までのポイントリーダー、トマック負傷シリーズ離脱の衝撃もまだまだ冷めやらぬところですが、ウェブやバーシア、アンダーソン等のトップライダー達も負傷シリーズ離脱…。セクストンの450SXタイトルが事実上確定している状況で迎える最終戦です。

エンジョイ！

【450SX 決勝リザルト】
1. Chase Sexton (HON), 25 laps – 今季6勝目！ 7点差で新ポイントリーダー浮上で迎えた最終戦、トマック負傷シリーズ離脱で事実上タイトル獲得という状況下でのレースながら勝利にこだわったと振返ります。前戦での高地レースの影響で最終戦前はアウトドアライディングを1度行ったのみで休養していたとコメント。今季14度目のタイムドプラクティス最速ラップ記録。ホールショットからベストラップ記録しての独走勝利は自身初450タイトル。ホンダにとって20年振りもSX最高峰クラス王座（2003年リッキー・カーマイケル）となりました。自らの転倒で勝利を逃すレースが多かったものの重要なシリーズ終盤で6戦中4勝と課題を修正し、強さを増したことに満足できているとし、諦めない姿勢が結果に繋がったとコメント。今季シリーズでファクトリーライダーとして全戦メインレース進出＆完走果たしたのは新王者セクストンのみ（プライベーターではジョシュ・ヒルとディーン・ウィルソン）という波乱のシリーズとなりました。ホンダは前戦で事実上タイトル確定したセクストンの祝勝はトマックへのリスペクトもあり、最終戦チェッカー後に行うと大会前に声明出していました。

2. Aaron Plessinger (KTM), +18.266 – 第14戦イーストラザフォードSX直前の負傷ダメージ残る中でのレース復帰。最終戦にして今季ベストリザルト＆今季2度目の表彰台登壇。GNCC育ちということで荒れたコンディションを得意とするプレシンジャーならではの長い手足を生かしたライディング。デトロイトSXで逃した初優勝の悲劇を払拭するかのような笑顔溢れた歓喜の表彰台。今シリーズを振返ると首位快走と勝利を棒に振る首位での転倒を学んだとサービス精神旺盛なブラックジョークも飛び出しました。

3. Justin Hill (KTM), +21.400 – 地元オレゴンでの保安官、2児の父から今季本格レース復帰を2年半ぶりに果たした元250SX王者のプライベートライダーが現役引退・復帰を経て450キャリアベストリザルトとなる3位表彰台記録！ 2022年モデルでレース参戦中（兄ヒルも同様）。リスキーなコースながらもリズムセクションやフープス等で貪欲にペースアップしていく姿勢がシアンサルーロ逆転に繋がりました。現役復帰後のフル参戦ということでライディングを続けるだけでなく、休養を取り入れながら調子を上げていったとのこと。

4. Adam Cianciarulo (KAW), +24.998 – 序盤2番手で2戦連続表彰台登壇かと思わせながらもミスもあり順位をキープできず。プライベーターにパスされての4位。しかし、今シーズン積み重ねてきたものと終始バトルの展開でも4位という結果を維持できたことは収穫ありとコメント。

5. Dean Wilson (HON), +28.359 – 3戦連続で今季ベストリザルト更新して今季AMAスーパークロスを終えました。

6. Josh Hill (KTM), +1 lap – 兄ヒル、今季2度目の一桁フィニッシュ＆今季ベストリザルト。4度目のヒル兄弟揃ってのトップ10フィニッシュ

7. Shane McElrath (SUZ), +1 lap
8. Justin Starling (GAS), +1 lap
9. Devin Simonson (KAW), +1 lap
10. Grant Harlan (YAM), +1 lap
11. Kevin Moranz (KTM), +1 lap
12. Cade Clason (KAW), +1 lap
13. Tristan Lane (GAS), +1 lap
14. Kyle Chisholm (SUZ), +1 lap
15. Hunter Schlosser (YAM), +2 laps
16. Joshua Cartwright (KAW), +2 laps
17. Fredrik Noren (KAW), +2 laps
18. Joan Cros (KAW), +3 laps
19. Chase Marquier (KAW), +4 laps
20. Logan Karnow (KAW), +5 laps
DNF. Jared Lesher (YAM), +24 laps

DNF Ken Roczen (SUZ) – オープニングラップで左膝にダメージを負い、まさかのリタイア。大きなダメージには至らないのでは？とのモトゴシップあり。ミスの代償は大きく、確実視されたランキング3位浮上を逃す結果となりました。呪われた今季AMAスーパークロス…。

【450SX ポイントランキング】
1. Chase Sexton (HON), 372 points（6勝）- チャンピオン獲得！
2. Eli Tomac (YAM), 339（7勝） – アキレス腱断裂。負傷シリーズ離脱へ…。
3. Cooper Webb (KTM), 304 – 脳震盪。負傷シリーズ離脱。
4. Ken Roczen (SUZ), 304 – 最終戦で左膝負傷…。ウェブと同点ながらも勝利数の差でランキング3位浮上ならず。
5. Justin Barcia (GAS), 267 – 鎖骨骨折。負傷シリーズ離脱。
6. Jason Anderson (KAW), 242– 頚椎骨折。負傷シリーズ離脱。
7. Aaron Plessinger (KTM), 236
8. Justin Hill (KTM), 212 – ランキングでもシアンサルーロを逆転して8位浮上。プライベーター最上位。
9. Adam Cianciarulo (KAW), 210
10. Dean Wilson (HON), 200
11. Shane McElrath (SUZ), 151
12. Christian Craig (HUS), 150
13. Josh Hill (KTM), 149
14. Colt Nichols (HON), 141
15. Kyle Chisholm (SUZ), 112
16. Kevin Moranz (KTM), 96
17. Justin Starling (GAS), 94
18. Grant Harlan (YAM), 94
19. Benny Bloss (YAM), 91
20. Joey Savatgy (KAW), 85