450SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2023 AMAスーパークロス 第8戦 デイトナ

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【追加:リザルト雑感】

2023 AMAスーパークロス 第8戦 デイト。全17戦で争われる世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズが、AMAスーパークロス。最高峰プレミアクラスとなる450SXクラスの決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感&最新ポイントランキングをシェア。

 

 

アメリカのモータースポーツの聖地、第53回を迎えたデイトナでの伝統の一戦。今年度大会もコースデザイナーを務めたのは、AMA15冠レジェンドのリッキー・カーマイケルです(昨年大会とほぼ同様のコースレイアウト)。シリーズ中盤戦に突入しているタイトル争いだけでなく、今後の流れを占う上でも重要な一戦となります。エンジョイ!

 

 


 

【450SX 決勝リザルト】
1. Eli Tomac (YAM), 17 laps – 時折、降雨の影響あるレースでしたが、デイトナ最多勝のトマックが逆転勝利で勝利数を「7」に伸ばす(450SXキャリア通算49勝で単独3位)。タイムドプラクティスでは調子が出なかったと語るもヒートレース、メインレース共に好スタートから得意のデイトナで快走を見せました。ウェブとの首位バトルでは接触やヒヤリとするミスもありましたが、首位浮上後はウェブを勝負できる距離に寄せ付けない見事な勝利。トマックにしては珍しいフープスをジャンプでの攻略法は体力温存が目的とのこと。デイトナとの好相性については自身のトレーニング拠点と似ている軟質路面という点があるとコメント。チームメイトのフェランディスは脳震盪の影響から今大会で復帰もプレスデイの転倒で再欠場となりました。

2. Cooper Webb (KTM), +01.791 – デイトナで勝利なしのウェブですが、トマック相手にバトルが激しくなったレース中盤にギア抜けのミスで失速…。昨年の周遅れとのライン交錯に続いて不運なミスでトマックに連敗という悔しい2位。しかし、ライディングや結果には満足しているとのコメント。敗れはしたもののデイトナとトマックの好相性を考えると僅差での2位は収穫ありと見るべきでしょう。好スタートも課題克服で満足とのコメント。今後のタイトル争いが非常に楽しみになってきました!

3. Chase Sexton (HON), +12.046 – 今大会もタイムドプラクティス最速ラップ記録し好調持続するも、メインレースではあわやという大きなミスが2度もあり首位争いから大きく離されての3位表彰台。2度のミスではどちらもバーシアと接触があり、セクストンの言い分としては、自分の方が前にいたのでライン選択は自身が優先される旨のコメント。レース後の両者は激しく言葉のやり取りも…。マシンの仕様を変更して挑んだ一戦でもありました。上位3人は昨年と同じ顔ぶれ、同じ順位での表彰台となりました。チームメイトのニコルスはタイムドプラクティス時の転倒で頭を強打したことにより大事を取ってレース欠場の判断。

4. Justin Barcia (GAS), +23.001 – このレースのベストラップを記録したのはバーシア! ですが、勝負どころでセクストンのミスの影響でリズムを崩し失速…。タラレバですが、早い段階でセクストンをパスできていれば、首位バトルも違った展開になっていたかもしれません。光るスピードを見せている今季ですが、スタートミス等でなかなか結果に反映されないレースが続くも好相性のイースト連戦での一発に期待したいところ。

5. Jason Anderson (KAW), +29.075 – スタート直後から首位バトルを視野に入れる好位置につけるもミスもあり因縁ライバルのバーシアに徐々に離される展開。終盤にもミスでクーパーに迫られるラストラップになりました。チームメイトのシアンサルーロは前戦に続いて手首のダメージで欠場。

6. Justin Cooper (YAM), +29.428 – シーズン途中の450SXクラスデビューでしたが、デイトナでキャリアベストの6位! 当初のプランでは今大会でスポット参戦はデイトナで終了とのことですが、5戦連続でトップ10記録する予想外の大活躍だけにまだまだ450SXクラスでのレースが見たいのですが果たして…。このレース限りで今季450SX参戦は終了。ここからは再び250マシンに乗り換え、5月末開幕のAMAモトクロスに備えるとコメント。

7. Ken Roczen (SUZ), +35.285 – 路面状況が良好なヒートレースではトマックに追随するスピードを披露するも、スタート15番手からの追い上げで中団に飲み込まれたメインレースでは存在感を発揮できずに終了。しかし、シリーズも中盤ということでスズキのマシンに取っ替え引っ替えしてきたパーツの数々から徐々に精度の高いセッティングに近づいてきているとのこと。調子は上向きとポジティブなコメントあり。

8. Rj Hampshire (HUS), +37.580 – 地元フロリダでの伝統のデイトナSXで450初デビュー。ヒートレースではホールショットからウェブやセクストン、アンダーソンからの追撃を振り切り勝利というサプライズ! 好スタートからセカンドグループで力走を見せたメインレースはロクスンやプレシンジャーとのバトルを繰り広げてのトップ10圏内フィニッシュ。次戦以降も450SXスポット参戦のプランの存在を明らかにすると同時にロックスターエナジーハスクバーナから2年契約延長(450参戦オプション)のオファーがあったことも発言。

9. Aaron Plessinger (KTM), +42.675 – 好相性のデイトナで活躍が期待されましたが「苦戦した」と語るように良いところなくレースは終了。

10. Christian Craig (HUS), +53.914 – 450SX参戦初年度、存在感示せずに苦しいところにチームメイトのハンプシャーがスポット参戦で大活躍もあり、厳しい状況。ベイカーズファクトリーでの走り込み時にはウェブ等と同じペースで走れていると語るだけに噛み合わないシリーズに不満ありとのこと。250SX王者獲得時のように好スタート、フープススピードというアドバンテージが発揮されないのはマシンとの相性なのか?

11. Dean Wilson (HON), 1:02.569
12. Justin Hill (KTM), 1:10.815
13. Shane McElrath (SUZ), +1 lap
14. Grant Harlan (YAM), +1 lap
15. Josh Hill (KTM), +1 lap
16. Benny Bloss (YAM), +1 lap
17. Joshua Cartwright (KAW), +1 lap
18. Justin Starling (GAS), +1 lap
19. John Short (KAW), +1 lap
20. Cade Clason (KAW), +2 laps
21. Chase Marquier (KAW), +2 laps
22. Logan Karnow (KAW), +2 laps

 

【450SX ポイントランキング 8 of 17】
1. Eli Tomac (YAM), 186 points(5勝)– 5点差リードへ!
2. Cooper Webb (KTM), 181(2勝)
3. Chase Sexton (HON), 176(1勝)– 首位から10点差
4. Jason Anderson (KAW), 148 – 38点差ビハインド。タイトル争いに絡むことは難しいでしょう…。
5. Ken Roczen (SUZ), 138
6. Aaron Plessinger (KTM), 135
7. Justin Barcia (GAS), 132
8. Christian Craig (YAM), 103
9. Joey Savatgy (KAW), 85
10. Colt Nichols (YAM), 84
11. Dean Wilson (HON), 82
12. Justin Cooper (HON), 76
13. Adam Cianciarulo (KAW), 75
14. Justin Hill (KTM), 73
15. Dylan Ferrandis (YAM), 56
16. Shane McElrath (SUZ), 53
17. Josh Hill (KTM), 42
18. Benny Bloss (YAM), 37
19. Kyle Chisholm (SUZ), 28
20. Kevin Moranz (KTM), 26

 

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