450SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2023 AMAスーパークロス 第2戦 オークランド

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【追加:リザルト雑感】

2023 AMAスーパークロス 第2戦 オークランド。全17戦で争われる世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズが、AMAスーパークロス。最高峰プレミアクラスとなる450SXクラスの決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感&最新ポイントランキングをシェア。

 

モトゴシップ|2023 AMAスーパークロス 第2戦 オークランド延期発表

上記記事リンク先にあるように年末からのカリフォルニア州での記録的大雨被害で順延されていた第2戦オークランドSXが同会場にて開催。第6戦タンパSX(2月11日)と第7戦アーリントンSX(2月25日)の間のインターバル期間という日程に組み込まれた今大会。東部でのフロリダ州とテキサス州での連戦だったはずが、西部カリフォルニア州でのレース開催が組み込まれるというレース関係者にとっては物理的な距離の問題だけでなく時差の関係もあり、厳しい移動やスケジュール調整を経ての一戦。

オークランドSXは、同じカリフォルニア州でも南部のアナハイムSX、サンディエゴSXに運び込まれる土よりも軟質路面で知られる会場。今季も東部地区のコースのようにワダチやギャップが勝敗を左右することとなりました。

エンジョイ!

 

 


 

【450SX 決勝リザルト】
1. Eli Tomac (YAM), 19 laps – SX通算48勝目は、リッキー・カーマイケルに並ぶSX歴代3位に浮上! 流れ的にはフープスをジャンプで攻略するアプローチが決まらずにセクストンに徐々に離される展開でしたが、首位浮上後は無理ないペースで迎えた最終ラップに今度はトマックがコースアウトのミス。さすがのトマックも心拍数が一気に上がった瞬間だったピンチでウェブに詰め寄られますが逃げ切りのチェッカー。ヒートレースでもセクストンとウェブとのバトルを制して勝利したトマックはメインレースでも前戦での不調を払拭する価値ある一勝だとコメント。

2. Cooper Webb (KTM), +00.881 – 軟質路面で刻々と変化していく荒れたコンディションで予想通りウェブが今大会でも好調を維持。転倒後に再びペースを取り戻したセクストンをパスし、トマックを視界に捉えた以降のレース終盤の強さは別次元。ラストラップにレース序盤に記録した自身のベストラップからコンマ3秒というラストスパートはお見事。フィニッシュジャンプ前のリズムセクション入口を4個飛びがアドバンテージに。タラレバですがレース後半突入時の最大約14秒というビハインドがなければ…レースの結末は変わっていたかもしれません。理由としては難所フープス攻略法が定まらずに攻め切れなかったとのこと。とはいえ、勝負強さと荒れたコースでもリスクを省みずにラインを模索していく様子は好調時のウェブが戻ってきていることを証明。前戦での2年ぶりの勝利の直後の一戦で好成績を残せたことは重要だったとも語りました。フィニッシュ後の悔しさの中にもギラついた目の奥の炎が印象的でした。

3. Chase Sexton (HON), +13.251 – 独走状態を築き上げたと思った直後の大クラッシュ。その直前のドラゴンズバックでのコースアウト直前のミスが精神的に影響したか? 昨年から何度もリザルト雑感で触れてきたように突然セクストンが意図していないような後輪の挙動により転倒…。転倒の理由は一瞬のことでわからないこと。ミスの代償が大きすぎるのが心配なところ。とはいえ、4戦連続タイムドプラクティス最速ラップ記録やメインレース中のスピードもライバルを圧倒しているだけに足りないピースさえ揃えることが出来れば連勝も可能なはず。今大会直前のプラクティス中に膝にダメージを負うクラッシュがあり今大会への参戦を悩んだそう…。精神面か? セッティングなのか? 荒れたコースでのライディングでも対策していくとのこと。

4. Aaron Plessinger (KTM), +17.136 – セカンドグループのバトルを戦い抜いて好リザルト。過去3戦を4位・3位・4位と好調の波を捉えて存在感は増すばかり。プラクティス時からコースにうまく対応できなかったようで、メインレース前のセッティング変更で安定した走りを取り戻したとのこと。4位浮上後は単独走行のままチェッカー。

5. Jason Anderson (KAW), +21.830 – 転倒が悔やまれますが、保護観察処分中ながら因縁ライバルのバーシアの追い上げを抑え込む。ミスが目立つ今季、今大会の再スタート後のスピードには満足しているとのこと。しかし、タイトル争い面では非常に苦しい流れを止まられません…。

6. Justin Barcia (GAS), +23.205 – 出遅れからの追い上げレースが続きます。アグレッシブなライディングでポジションアップしてくる力強いレーススタイルは健在。次戦までにスタート改善に取り組むとのこと。

7. Christian Craig (HUS), +30.146 – 得意のフープスが多いコースで好結果が期待されました一戦で今季ベストリザルト。中段の激しいバトルの中で順位を入れ替えますがしぶとく7位を手に入れました。荒れたフープスで自身の強みを発揮できなかったと語りますが、450SXルーキーとして開幕戦から続いた不振から脱出するきっかけとなるか?

8. Joey Savatgy (KAW), +32.643 – 今季ベストリザルト。開幕戦からの連続トップ10フィニッシュ記録更新のプライベーター。中段の混戦でもしぶといレース運びが強み。

9. Colt Nichols (HON), +33.370 – 開幕戦6位以来のトップ10入り。バーシアとの接触でコースアウトもあり一時は14番手に順位を下げますが本人も久々に良いライディングが出来たとのコメント通り、レース中盤で安定した好ラップを刻みポジションアップ。オフシーズンに急遽ホンダファクトリー入りした2021年 250SXウエスト王者。とはいえ、昨年は負傷で一年を棒に振り、今季は450初年度ということで本領発揮はこれからでしょう。

10. Justin Cooper (YAM), +42.159 – 今季450SXスポット参戦の予定ながらチームメイトのフェランディスの欠場が続き、参戦予定なかった今大会に急遽参戦。450SX参戦開始後の3戦すべてでトップ10入りするという、2021年250SXイースト王者の実力を披露。

11. Ken Roczen (SUZ), +47.968 – アンダーソン、バーシアとの首位バトルを制したヒートレースの勝利でメインレースでも活躍が期待されましたが、好スタートも中段にバトルに飲み込まれて力なくトップ10圏外へ…。今大会から前戦まで使用したファクトリーコネクション仕様のサスペンションを外しており、マシン作りに苦しんでいる様子が伺えます。

12. Dean Wilson (HON), +1:12.225
13. Josh Hill (KTM), +1 lap
14. Justin Hill (KTM), +1 lap
15. Adam Cianciarulo (KAW), +1 lap
16. Shane McElrath (SUZ), +1 lap
17. Benny Bloss (YAM), +1 lap
18. Kyle Chisholm (SUZ), +1 lap
19. Cade Clason (KAW), +1 lap
20. Kevin Moranz (KTM), +1
21. Joshua Cartwright (KAW), +2 laps
22. Fredrik Noren (KAW), +5 laps

 

【450SX ポイントランキング 6 of 17】
1. Eli Tomac (YAM), 139 points(4勝)– ポイントリードを7点差に拡大
2. Cooper Webb (KTM), 132(1勝)- 再びランキング2位まで浮上
3. Chase Sexton (HON), 132(1勝)
4. Jason Anderson (KAW), 111 – 首位から28点差と1レース分以上のポイント差へ
5. Ken Roczen (SUZ), 104
6. Aaron Plessinger (KTM), 104
7. Justin Barcia (GAS), 97
8. Joey Savatgy (KAW), 82
9. Colt Nichols (YAM), 75
10. Christian Craig (HUS), 75
11. Adam Cianciarulo (KAW), 75
12. Dean Wilson (HON), 58
13. Dylan Ferrandis (YAM), 56
14. Justin Hill (KTM), 49
15. Justin Cooper (HON), 45
16. Shane McElrath (SUZ), 35
17. Josh Hill (KTM), 24
18. Kevin Moranz (KTM), 21
19. Kyle Chisholm (SUZ), 21
20. Benny Bloss (YAM), 19

 

250SX決勝ハイライトビデオ|2023 AMAスーパークロス 第2戦 オークランド

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