レースビデオ&リザルト|2022 AMAモトクロス 第8戦 ワシューガル

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【追加:リザルト雑感】

2022 AMAモトクロス 第8戦 ワシューガル(全12戦)、450MXクラスと250MXクラスのレースビデオ&リザルトをシェア。

シリーズはこの大会を終えると、3週間のインターバル期間突入。良い流れでインターバルを迎えたいライダー達にとっては重要な一戦となります。

 

 

アメリカ北西部山間部の針葉樹に囲まれた美しいロケーションのコースで滑りやすい硬質路面が特徴。全レースで繰り広げられた首位バトルは手に汗握る緊張感&迫力のレースアクション。

 

 


 

【450MX リザルト】
1. Chase Sexton (HON), 2-1. – 両レースで延々と繰り広げられたトマックとのバトルで強さを印象付けたセクストンが開幕戦以来となる今季2度目の総合優勝(450MX通算4勝目)。昨年も総合優勝果たした好相性のワシューガルは得意の硬質路面ということで、スムースなライディングが持ち味のセクストンの上手さが光りました。トマックにパスされたモト1、僅差で退けたモト2とこれまでトマックに連勝を許していたものの執拗に喰らいついてきたセクストンの成長はこれまで以上にトマックも脅威と感じているはずでしょう。今回の勝利を大きな意味があると語り、トマックのようなライダーとタイトル争いできることは光栄だとコメント。

2. Eli Tomac (YAM), 1-2. – 総合5連勝ならず(レース勝利8連勝でストップ)。モト1のセクストンとの転倒は両者再スタートに手間取り、幸運にも先にエンジンスタートしたトマックが勝利。モト2は先行するセクストン猛追もパッシングポイントを見つけることに苦労、攻めきれなかったとコメント。モト1でのバトルはラストラップでこのレースのベストラップ記録(セクストンと同タイム)。モト2でもベストラップ記録。

3. Jason Anderson (KAW), 3-3. – 2戦連続表彰台登壇。両レース共にセクストンとトマックに40秒以上離されてしまう展開は厳しいものですが、ベストを尽くしたとも語っており、コンスタントなリザルトを続けていければシリーズ終盤戦で優勝争いに絡むことも可能かもしれません。

4. Ken Roczen (HON), 4-6. – 免疫疾患により高熱と頭痛に苦しめられていたとコメント。両レース共に終盤に順位を落としていく展開。今季もシリーズ通して体調を維持できない厳しい戦いへ…。

5. Christian Craig (YAM), 6-5. – 両レースでオープニングラップの転倒からの追い上げ。リザルトだけでは分からないスピードとしぶとさを疲労。

6. Justin Barcia (GAS), 5-8. – 硬質路面コースと比較的相性良くないバーシアだけに苦戦が予想されましたが、スタート出遅れや転倒もあり本来のスピード発揮できず。インターバル期間にはマシンセッティングに手を加えていくとのこと。

7. Joseph Savatgy (KAW), 7-7. – 前戦の転倒や今大会でもプラクティス中に転倒し、足を痛めたままのレースに。結果には満足も更に上位を目指していきたいとコメント。

8. Benny Bloss (KTM), 9-9. – 解散したロッキーマウンテンKTMがプライベートチームとして再始動。起用されたブロスがプライベーター最上位。3戦連続トップ10入りで大健闘!

9. Aaron Plessinger (KTM), 8-13. – サウスウィックでの表彰台以降、再びセカンドグループ以降でのレースとなりファクトリーライダーとしては厳しい展開で順位を落としてのフィニッシュ…。

10. Alex Martin (YAM), 10-12. -今季限りで引退表明のマーティン兄がベストリザルト記録。

 

 

【450MX ポイントランキング 8 of 12】
1. Eli Tomac (YAM), 364 points – 「5点差」ポイントリードは変わらず。
2. Chase Sexton (HON), 359
3. Jason Anderson (KAW), 285
4. Ken Roczen (HON), 274
5. Christian Craig (YAM), 251
6. Ryan Dungey (KTM), 236
7. Justin Barcia (GAS), 219
8. Aaron Plessinger (KTM), 198
9. Joseph Savatgy (KAW), 170
10. Shane McElrath (HUS), 157

 

【250MX リザルト】
1. Jett Lawrence (HON), 2-2. – 今季8戦中、7度目の総合優勝(キャリア通算12勝)も、ワシューガルを苦手と語る通りに今季最も精彩を欠いたライディング。とはいえ、勝負所での強さと安定したレース運びでディフェンディングチャンピオン&ポイントリーダーの存在感をこれまでとは違う形で見せつける総合優勝となりました。思うようにペースが上げられずに流れを掴むことだけに集中していたそうで、総合優勝は運が良かっただけと控えめなコメント。とはいえ、持ち前のスムーズなライディングは健在。

2. Justin Cooper (YAM), 4-1. – これまでもタイムドプラクティス1番手は今季何度もありましたが、シリーズ後半戦でようやくレース初勝利達成。AMAスーパークロス全欠場含む、5ヶ月以上の療養から復帰となる今季AMAモトクロスシリーズ。昨年のタイトル争い繰り広げたクーパーがようやく完全復調をアピール。レース通してのペース維持や体力不足等、実戦から離れていたことによる苦戦もありましたが、マシンセッティングも自身の調子も上向きとのこと。

3. Hunter Lawrence (HON), 1-4. – またしても総合優勝のチャンスを自らのミスで逃してしまったハンター・ローレンス。モト2で先行するクーパーを捉えようと下田選手攻略に手間取り焦りからの転倒。ライディングやマシンには満足しているものの小さなミスをなくすようにしなければならないとコメント。スムーズなライディングはワシューガルと好相性に見受けられましたがコメントの通り、ミスになく結果に。

4. 下田 丈 (KAW), 3-3. – モト1のホールショットからの首位走行、モト2での2位走行と優勝の期待が高まった一戦でしたが、調子に乗り切れなかったようで精彩を欠いたレース運びとなりました。とはいえ、課題のスタートを両レースで決めており、首位からも大きく離されないでの両レース3位というコンスタントな結果は十分に評価される一戦でしょう。

5. Maximus Vohland (KTM), 7-5. – 今季ベストリザルトタイ。コンスタントに上位フィニッシュを揃えてきており、本格的なブレイク間近な予感。

6. Seth Hammaker (KAW), 5-8. – 両レースで好スタート揃え、序盤は上位走行し存在感示すもセカンドグループに後退していく展開となりました。課題は残るも自信をつけることが出来たとコメント。

7. RJ Hampshire (HUS), 8-6. – スタート出遅れからの追い上げレースが続く。このクラスのベテラン、しぶといレーススタイルは健在もさらなる上位を狙うにはスタートだけでなく、スピードも高める必要があるでしょう。

8. Pierce Brown (GAS), 6-9. – モト1の6位は今季ベストリザルト。モト2終盤で順位を落とすも、マシンも自身の調子も上向きとのことでシリーズ終盤戦の活躍に期待。チームメイトのモジマンは前戦の転倒の影響で欠場。

9. Nathanael Thrasher (YAM), 13-7. – ワシューガル初レース。タイムドプラクティス5番手も出遅れや転倒もありこの位置。徐々にトップ10圏内で存在感強めてきており、ハマった時のスピードが魅力だけに終盤戦に期待。

10. Joshua Varize (KTM), 10-10. – カリフォルニアローカルのプライベーターがトップ10入り。

 

【250MX ポイントランキング 8 of 12】
1. Jett Lawrence (HON), 355 points – ポイントリードを「28点差」へと拡大
2. Hunter Lawrence (HON), 327
3. 下田 丈 (KAW), 306 – ランキング首位から「49点差」ビハインド
4. Justin Cooper (YAM), 275
5. Seth Hammaker (KAW), 207
6. RJ Hampshire (HUS), 194
7. Maximus Vohland (KTM), 192
8. Levi Kitchen (YAM), 180
9. Michael Mosiman (GAS), 169
10. Stilez Robertson (HUS), 169

 

レースビデオ&リザルト|2022 AMAモトクロス 第7戦 スプリングクリーク(ミルビル)

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