レースビデオ&リザルト|2022 AMAモトクロス 第5戦 レッドバッド

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2022 AMAモトクロス 第5戦 レッドバッド(全12戦)、450MXクラスと250MXクラスのレースビデオ&リザルトをシェア。

 

 

会場のレッドバッドは、今年度の国別対抗世界選手権「モトクロス・オブ・ネイションズ」アメリカ大会の開催地にして、USモトクロスシーンを代表するコースのひとつ。例年、アメリカ独立記念日の前後に開催される全米一とも言える熱狂的なファンに迎えられてのレースとなります。名物特大ジャンプ「ラロッコズ・リープ」での空中戦にも大注目。

250MXクラス参戦、日本期待の下田丈選手。タイムドプラクティスで自身初のトップタイム記録(昨年は2番手)しての決勝進出。下田選手の活躍に期待が高まりました。

エンジョイ!

 

 


 

【450MX リザルト】
1. Eli Tomac (YAM), 1-1. – タイムドプラクティスで最速ラップ記録からのピンピン完全優勝での総合2連勝。課題としてきたモト1でのパフォーマンスですが、ホールショットからベストラップ記録しながらの独走優勝。モト2では、ロクスンとの首位バトルを慎重に制して勝利。自身で完璧な一日だったと語る通りの素晴らしいレース運び。変化していく荒れたコンディションでもマシンが素晴らしかったとコメント。第2戦ハングタウンのモト2以降、全て3位以内に加えて、第5戦全10レース中で5勝と勝率5割の快進撃中!

2. Chase Sexton (HON), 2-2. – キッズ時代から走り込んだレッドバッドをホームレースとして意気込みましたが、両レースでトマックに逃げられる展開。モト1はティアオフ使い切り、モト2ではアンダーソンのクラッシュに巻き込まれる不運もありましたが、どんな展開でも確実に表彰台圏内まで浮上してくるフィジカルの強さとスピードは健在。比較的硬質路面を得意としてきたライダーですが、軟質路面での成長を強く印象付ける快走でした。

3. Justin Barcia (GAS), 8-3. – アウトドアで苦戦が続いているバーシアですが、調子を上げてきたタイミングで今季初表彰台登壇に成功。モト2ホールショットからの快走もありましたが、モト1でのクラッシュにより大きく曲がったハンドルで8位をキープした激走が表彰台に繋がりました。軟質路面のコースでは、やはりバーシアの活躍が期待できそうです。

4. Jason Anderson (KAW), 7-4. – 鬼門となった1コーナー。モト1はスタート直後の転倒でほぼ最後尾からの追い上げ、モト2でも、4位争いバトルで転倒からの追い上げという2レース。AMAスーパークロスシリーズでは中盤戦の取りこぼしでタイトル争いから後退しているので、ここから再びミスなく集中力が維持できるのかが課題。インターバル中のテストでマシンも自身のスピードも好調とのことで巻き返しに期待です。

5. Ken Roczen (HON), 4-7. – 体調不良で挑んだ一戦。モト2中盤までトマックを従えて首位走行もパスされた後は急激にペースダウン。2017年の大怪我以降、フィジカルに課題を抱えているロクスン。来季去就問題が騒がれる中、再び好調の波に乗ることが出来るのか?

6. Joseph Savatgy (KAW), 3-9. – モト1で、450キャリア初トップ3入り。ホールショットのトマックにレース中盤まで僅差の2位走行。腕上がりの症状が出た後はセクストンにパスされそのままチェッカーへ。モト2では6位走行中に転倒。250時代も含めて4年振りの表彰台とのこと。

7. Ryan Dungey (KTM), 6-5. – 両レース共に序盤のポジションから大きな変動なく結果をまとめました。マシンも自身の調子も上々とのことですが、現役復帰後の初表彰台を目指すには上位勢とのラップタイムを縮めることと、バトル時のミスを少なくすることでしょうか? いずれもレース感を取り戻すことで改善できる範囲だと思われますのでまだまだ復活ダンジーの活躍に期待です。

8. Christian Craig (YAM), 5-6. – 現役復帰後初表彰台登壇果たした、好相性のレッドバッドで好リザルト残しますが、総合8位という激戦。トマックの好調ぶりには別格と認めながらも2位以降は自身も含めて同じグループだったと今大会を振り返っています。

9. Aaron Plessinger (KTM), 9-8. – 前戦で痛めた足首のダメージが心配されましたが、トップ10入り。モト1はセッティングや腕上がりに苦しみ、モト2ではセッティングと共にライディングも改善。課題のスタートに取り組み次戦サウスウィックに備えるとのこと。

10. Marshal Weltin (SUZ), 10-12. – ボーグルの代役としてHEPスズキ加入のウェルティンがホームレースでキャリアベストリザルト記録。

 

【450MX ポイントランキング 5 of 12】
1. Chase Sexton (HON), 224 points – ポイントリーダーの座をキープ。
2. Eli Tomac (YAM), 217 – 一桁「7点差」まで迫ってきました。
3. Ken Roczen (HON), 194
4. Jason Anderson (KAW), 179
5. Ryan Dungey (KTM), 153
6. Christian Craig (YAM), 151
7. Justin Barcia (GAS), 139
8. Aaron Plessinger (KTM), 115
9. Joseph Savatgy (KAW), 108
10. Shane McElrath (HUS), 102

 

【250MX リザルト】
1. 下田 丈 (KAW), 1-3. – キャリア初AMAモトクロス総合優勝(&レース勝利)達成! モト1でのローレンス兄弟との熾烈な三つ巴バトルは今大会ハイライトのひとつ。ジェット・ローレンスのマシントラブルリタイア後のハンター・ローレンスとのバトルを制して、独走でのAMAモトクロス初優勝。モト2ではオープニングラップのマルチクラッシュに巻き込まれ30番手前後からの追い上げレースに。接触時にフロントブレーキローター破損し、ジャンプ中に徐々にホイールがロックされていくリスクを抱えながらも鬼神のような追い上げ、残り4周で3位浮上し総合優勝という実況中継のカーマイケルの驚くようなドラマチックな展開。チェッカー後まで3位浮上や総合優勝は分からなかったとのこと。開幕から続いたディフェンディングチャンピオン、ジェット・ローレンスの開幕からの連勝をストップに成功。バトル中の大事な場面でラインを外れたり両足外れる等のミスが目立った一戦でしたが、結果に結びつけた攻めの姿勢が光りました。アメリカ独立記念日週末開催のレッドバッドで日本人が表彰台の頂点に立つとは胸アツすぎ〼

2. Hunter Lawrence (HON), 2-2. – 好スタートを揃え、今大会でも持ち前のコンスタントさが発揮された一戦でしたが、モト1での下田とのバトルは弟ジェットのマシントラブルと同様にエンジンに異常を感じた為にダメージコントロールでペースダウンしたとのこと。今季初総合優勝を逃すも新ポイントリーダーに浮上!

3. Stilez Robertson (HUS), 3-5. – 2年目の若手がAMAモトクロス初表彰台達成。モト2で転倒がありましたが、再び追い上げる力走が表彰台を呼び込みました。これまでは好スタートを生かしての好結果ばかりでしたが、追い上げやバトルを戦い抜いての力強いレースは新たな一面。来季スターレーシングヤマハ移籍が噂されますが、ブレイクの予感。

4. RJ Hampshire (HUS), 4-6. – 過去2年連続でレッドバッドで優勝しているハンプシャーの活躍に注目されましたが、負傷から復帰2戦目ということもあってか、転倒もあり、惜しくも表彰台に届かず。マシンも好調で体調も戻ってきているとし、怪我は克服しているとコメント。

5. Levi Kitchen (YAM), 9-4. – 今季レース勝利がまぐれではないことを証明する力走を見せたスターレーシングヤマハのルーキー。両レース共にスタートで遅れも特にモト2では10位から3位まで浮上。下田選手にパスされるも今大会の快走で再びランキング5位返り咲き。轍の多い荒れた路面でもアグレッシブに攻める姿勢が強く印象に残りました。今大会の名物特大ジャンプ「ラロッコズ・リープ」をキッチン含む、スターレーシングヤマハ勢がクリア!

6. Ty Masterpool (KTM), 8-8 – かつてのスターレーシングヤマハライダーで、現在は完全なプライベーターとして家族チームでレース活動行うライダー。2年前のレッドバッドで亡き兄に捧げるワンハンダーホールショットが大きな話題を集めたことも強く印象に残っている熱心なレースファンも多いはず。モト2では首位快走からレース終盤まで3位快走する姿はライブ中継内でも大きく取り上げられていました。

7. Justin Cooper (YAM), 7-9. – モト1スタート出遅れ、モト2ではオープニングラップのマルチクラッシュで最後方からの追い上げ。タイトル争いという面でも厳しい状況となってきました。レース勝利が待たれます。

8. Michael Mosiman (GAS), 6-10. -今季レース勝利があるものの取りこぼしが多いモジマン。今大会も課題の不安定なレースが露呈。マシントラブルや両レースで転倒もあり、失速中。勝てるスピードが魅力のライダーですが、スタートからコンスタントなレース運びが望まれます。

9. Jett Lawrence (HON), 35-1. – モト1首位浮上後のマシントラブルからのリタイアにより開幕からの総合連勝ストップ。

10. Nathanael Thrasher (YAM), 10-7. – AMAスーパークロスでは優勝経験誇るスターレーシングヤマハの逸材が今季アウトドアベストリザルト。両レース共にトップ10圏内でオープニングラップを終え、ハイペースでバトルを展開。腕上がりもあったそうですが、アウトドアでも好結果が期待されます。

 

【250MX ポイントランキング 5 of 12】
1. Hunter Lawrence (HON), 218 points – 新ポイントリーダー浮上!
2. Jett Lawrence (HON), 211
3. 下田 丈 (KAW), 182 – 49点ビハインドから「36点」差まで接近!
4. Justin Cooper (YAM), 159
5. Levi Kitchen (YAM), 145
6. Michael Mosiman (GAS), 141
7. Seth Hammaker (KAW), 132
8. Stilez Robertson (HUS), 130
9. Maximus Vohland (KTM), 110
10. RJ Hampshire (HUS), 98

 

レースビデオ&リザルト|2022 AMAモトクロス 第4戦 ハイポイント

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