Gモト|「THE RIDER」穂苅愛香 vol. 1

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「全日本LMXトップ4に挑む女子高生ライダー」穂刈愛香17歳。
2021年全日本LMXクラスランキング7位。「
Gモト」イチオシの次世代LMXライダーが、努力を積み上げ成長する過程を今年1年追っていきます。
vol.1は全日本モトクロス選手権第1戦HSR九州大会〜関東モトクロス選手権第3戦までをGモト目線でお届け!

 

穂刈愛香は家族とレース活動をしています。
父・母・元全日本ライダーだった姉、4人で構成される家族チーム。
時には厳しく、時には優しくライダーを支える家族だからできるチーム。
日本のLMXではこの体制が多い。その中でも「チーム穂刈」は「家族チームからプロフェッショナルなチームに変わる、その時が来たらさらに強くなる!」それを予感させる真剣な取組がある。
だから、取材をさせてほしいとお願いしました。

 

パッと見たら「ホンワカした女子高生」。
よく見たら「負けず嫌いの女子高生」。
レッドブルストレートリズムばりに「真っ直ぐだけは速い、ジャンプをバキューンと飛ぶ女子高生」。コーナリング速度が上がれば、ワンランク上のライダーになれるのにというのが、Gモトクルー最初の印象でした。

 

このシーズンオフには「真っ直ぐだけ速い」を返上するべく、基礎練習基礎練習また基礎練習。
結果、コーナーリング速度を上げ「得意の真っ直ぐの速度」を向上中! コーナリングの話をした1ヶ月後に見たライディングは別人になっていました。
走るたびに向上する吸収力の高さも抜群です。

 

予感させる取組みは、まだまだある。チームで取組んだ「コーナーリングスピード向上」をレースの結果に繋げるため、全日本選手権第1戦が開催れるHSR九州(熊本)に2回千葉から遠征。(九州選手権、全日本直前に練習)
関東選手権を含む関東ローカルレースにも積極的に参加。
早い段階からレースモードで活動。シーズンインまで走るレース数、必要とあれば移動距離を気にしない。
応援するファンをさらに燃えさせる取組だ(Gモトクルーもその1人)。

 

全日本第1戦の会場、HSR九州では「今年の私は、2ストらしくアケアケ全開!自分の目標としている走りを全日本全戦ですることです。今現在は、優勝を目指すとハッキリ言えるライディングレベルまでは到達していませんが、トップ4にチャレンジャーとして食らいついていく走りをしたいです!」と言えるのは、しっかりと課題に向き合ってきた証。

 

2022年シーズンの全日本LMXクラスは、トップ4、穂刈と同じ次世代、2歳ほど下の新世代、元チャンピオンの復帰などもあり「6位以内の入賞圏内」に入るのは近年にない激戦。
次世代、新世代の数名が「全日本には有利とされる4ストロークへの乗り換え」もしている為、さらに入賞圏内に入るハードルが上がっている。

 

LMXクラス決勝レース。
結果は6位入賞。
開幕戦から入賞だ!
「開幕戦は結果にこだわりました。ラップタイム的にはまだまだですが、今シーズン結果を残すためには好スタートだと思います」
6位入賞の可能性があったライダー4人の中で、しっかり「椅子取りゲーム」を勝ち抜いた。
「チームで決めた目標を達成できた良いレースだっと思います。第2戦は地元関東大会。走り慣れたオフロードビレッジので開催です。このインターバルにしっかり走り込んで地元の利を生かして、良いレースができるように取組ます!!」

 

自身最高の結果で終えた全日本開幕戦から2週間後に開催される「関東選手権モトクロス第3戦埼玉大会」エントリーした、チーム穂刈。
このレースは、全日本モトクロス第2戦関東大会前最後の公式レース。
本番の予行練習として参戦。
Gモトはレース前日の土曜日練習から取材。

Gモト
:今日の練習テーマは?



穂刈愛香:全日本開幕直前まで、基礎練習を中心にしてきました。
開幕戦のレース結果は6位だったんですが、周りのライダーと比較するとラップタイムが遅かった。明日の関東選手権に向け、今日は今までやってきた基礎練習を活かし、レーススピード向上をテーマにして練習に取り組みます。



Gモト
:練習課題を具体的に教えてください。



穂刈愛香:
レース中に走るラインがワンパターンになる事が多く、時間の経過とともに刻一刻と変わるラインの中からベストなラインを見つけるのが遅いんです。
それが原因でミスにつながったり、ラップタイムが上がらないケースが多いんです。
今日は色々なラインを走る事で、いち早くベストラインを見つられる練習をします。

 

Gモト:
練習おつかれさま! 成果はどうでしたか?



穂刈愛香:レーススピードが向上するラインを早く見つける事を意識して走り、走行台数も多かったのでパッシングするラインの研究もできました。
母が動画を撮影してくれるので、動画を参考にしながらラップタイムも良くなり、明日のレースに向け良い練習ができました!

 

Gモト:
明日のレースへの意気込みは?



穂刈愛香:今回は全日本前最後のレース。
レーススピード、ライン選びを向上させて、全日本第2戦に繋がるレースをしたいです。

 

レースに向けて好感触で練習を進めていたのですが、練習終盤に転倒し
身体を痛めてしまいました。
早めに練習を切り上げ翌日のレースに備えました。

 

レース当日、痛みがあった状況で公式練習を走ってみたものの、全日本に向け大事をとってレースはキャンセル。
この日は全日本に向けてレースを見学。

 

Gモト
:今日はどんな1日でしたか?



穂刈愛香:昨日の転倒で体を痛めてしまいレースを走ることができませんでしたが、見学する事でライバル達の走りを研究しました。
ライバル1人1人のレースを見て研究することができました。3週間後の全日本選手権までに体調を万全してレースに臨みます。

Gモト:ライバル達のレースを見てどう思いましたか?

穂刈愛香:
悔しかったです。昨日の調子が良かっただけに本当に悔しいです。

 

 

走る事だけではなく、取り組む姿勢、考え方も勉強中。
コースに来る度に成長できる何かが必ずある。
本田七海選手を「師匠」です。という女子高生ライダー穂刈愛香。
師匠の取組みを見習い日々成長中。今週末は全日本モトクロス選手権第2戦関東大会。
ジャンプをバキューンと飛ぶ女子高生ライダーの応援よろしくお願いします!

 

GSPEEDTOKYO|ジースピードトウキョウ
Gモト – The Newsmoto


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