レースビデオ&リザルト|2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第16戦 トレンティーノGP(イタリア)

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2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第16戦 トレンティーノGP(イタリア)のMXGPクラス、MX2クラス決勝レースハイライトビデオ&リザルトをシェア。

 

新型コロナウィルス感染拡大の影響によるシリーズ中断、レーススケジュール見直しで全20戦から全18戦に短縮された今季シリーズも残り3戦に。そして、その3戦はイタリア、トレンティーノでの1週間・3連戦「トリプルヘッダー」として開催。新型コロナウィルス感染再拡大中のヨーロッパ。

 

イタリアでも再ロックダウンが政府により検討されている危機的状況により、トレンティーノ3連戦は「無観客大会」として開催が主催者から発表されています…。

 

 

会場はイタリア北部、雄大なロケーションのピエトラムラタ。近年ではライアン・ビロポートの大クラッシュやアントニオ・カイローリの劇的な追い上げ勝利、ティム・ガイザー初優勝他、ドラマや事件等の記憶に残るレースが数多く見られてきたコースです。エンジョイ!

 

 


 

 

【MXGP 総合結果】
1. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 2-2.
2. Tim Gajser (SLO, HON), 1-4.
3. Clement Desalle (BEL, KAW), 6-1.
4. Gautier Paulin (FRA, YAM), 4-3.
5. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 3-5.
6. Alessandro Lupino (ITA, YAM), 7-7.
7. Ivo Monticelli (ITA, GAS), 9-8.
8. Arnaud Tonus (SUI, YAM), 5-13.
9. Romain Febvre (FRA, KAW), 14-6.
10. Jordi Tixier (FRA, KTM), 8-12.

 

今季3度目の総合優勝を飾ったのは地元イタリアのカイローリ。レース勝利こそなりませんでしたが、ベテランらしいレース運びでGP通算92勝。逆転タイトルは難しい状況と認めながらも残り2レースを楽しんでいくとのこと。話題となっているレース2での今季限りでの引退表明デサールとのバトルは、10年前のタイトル争いを思い起こさせ破れはしたものの満足と語り、同時にデサールの勝利とレースキャリアを称えていました。総合2位はポイントリーダーのガイザー。レース1は自身で完璧と語るようなホールショットからリードを築きあげての独創勝利。レース2では逆にパッシングが難しいコースでスタートミスから、思うような追い上げが出来ずに4位で時間切れ。総合的には結果に満足しているとコメント。総合3位には、今季限りで引退表明のデサールが2018年のロシアGP以来のレース勝利を果たし、2019年オランダGP以来となる今季初表彰台登壇!オープニングラップで首位浮上後、長年のライバルであるカイローリとの僅差のバトルを制し、全ラップ首位での勝利は今季限りでの引退に華を添える素晴らしい勝利でした。久々の首位快走はしばらく忘れていた感覚で、リズム良く集中し満足出来たとのこと。残り2戦でもレース勝利、表彰台登壇を狙っていくと意気込みを語っていました。

 

 

【2020 MXGP ポイントランキング 16 of 18】
1. Tim Gajser (SLO, HON), 626 points
2. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 553
3. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 535
4. Romain Febvre (FRA, KAW), 487
5. Jorge Prado (ESP, KTM), 476
6. Gautier Paulin (FRA, YAM), 441
7. Clement Desalle (BEL, KAW), 402
8. Glenn Coldenhoff (NED, GAS), 375
9. Jeremy Van Horebeek (BEL, HON), 307
10. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 263

 

残り2戦を残し、ガイザーのカイローリに対するポイントリードは「73点」。次戦レース1勝利、もしくは2点以上のポイント差をカイローリに築き上げることが出来れば、レース1終了時点でチャンピオン確定。いずれにせよ、リタイア等の大きなトラブル無ければ次戦終了時点で最終戦を前にチャンピオン確定は間違いない状況。

 

 

【MX2 総合結果】
1. Jago Geerts (BEL, YAM), 4-1.
2. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 1-4.
3. Tom Vialle (FRA, KTM), 2-3.
4. Jed Beaton (AUS, HUS), 3-9.
5. Maxime Renaux (FRA, YAM), 8-5.
6. Thibault Benistant (FRA, YAM), 15-2.
7. Isak Gifting (SWE, GAS), 7-7.
8. Ben Watson (GBR, YAM), 10-6.
9. Roan Van De Moosdijk (NED, KAW), 9-8.
10. Ruben Fernandez (ESP, YAM), 5-12.

 

今大会も重要な局面でのミスがあったものの…持ち前のスピードでへールツが総合優勝獲得。今大会前のテストで仕上げたマシンも好調で活躍を後押し。総合2位は今季2度目のレース勝利果たしたオルセン。これまで苦手なコースとしながらもタイムドプラクティスからトップタイムで好調を維持。レース2での転倒無ければ総合優勝も狙えただけに悔しさにじませた面もありました。総合3位にはポイントリーダーのビアル。珍しく首位走行中の転倒もありましたが、初タイトル獲得に向けて表彰台は満足しているとコメント。

 

注目は前戦からGPデビュー果たしたばかりの総合6位ベニスタント。GP併催ヨーロッパ選手権250クラス新王者で新型コロナウィルス感染によるシリーズ再開以降、急成長果たしている逸材。ヨーロッパ選手権参戦時からMX2クラス即戦力レベルのラップタイムも話題となっていましたが、期待を超える活躍。今大会レース2で2位、前戦GPデビュー戦でレース1で4位と残り2戦の大注目株です。来季ヤマハファクトリー契約済み!

 

 

【2020 MX2 ポイントランキング 16 of 18】
1. Tom Vialle (FRA, KTM), 693 points
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 620
3. Maxime Renaux (FRA, YAM), 505
4. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 489
5. Jed Beaton (AUS, HUS), 488
6. Ben Watson (GBR, YAM), 466
7. Roan Van De Moosdijk (NED, KAW), 442
8. Conrad Mewse (GBR, KTM), 327
9. Ruben Fernandez (ESP, YAM), 304
10. Stephen Rubini (FRA, HON), 235

 

MXGPクラスのガイザー同様にビアルのポイントリードは「73点」。持ち味の好スタートと安定感あるクレバーなレース運びが出来れば次戦で、自身初のGPタイトル獲得シーンが見れるはずです。

 

モトゴシップ|MXGP クレマン・デサール「引退表明」2020年限り

Ray Archer / Kawasaki Racing Team


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