モトゴシップ|MXGP クレマン・デサール「引退表明」2020年限り
FIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズで長年トップライダーとして活躍してきた、クレマン・デサールが今季限りでの引退を発表。
ホンダプライベーターからスズキファクトリー入り、そして2016年からはカワサキファクトリーで活躍。31歳での現役引退となることに。
モトクロス大国ベルギー出身のデサール。2013年 国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ」でベルギー優勝時の代表メンバーでもありました。MXGPシリーズではタイトル獲得には届きませんでしたが、2009年以降はV9王者カイローリと勝負できる数少ないライダーとしてランキング2位を3回、ランキング3位を3回という素晴らしい実績を残しています。
・GP通算総合優勝 23勝
・GP通算レース勝利 48勝
・GP通算表彰台登壇 80回
・ネイションズ優勝 1回
上記スタッツはいずれも引退表明時のもので、最後の総合優勝は 2018年のロシアGPです。
引退コメント抄訳すると、これまでのレースキャリアには満足しているものの、以前から自らに課した判断基準とこれまでのようにレース参戦が楽しめなくなっていることが複数ある引退の理由のひとつとしています。MXGP王者となる夢は叶わなかったものの感謝の言葉でコメントを締めくくっています。
シリーズ途中での引退表明となりますが、次の週末からは母国ベルギー、ロンメルでのGP3連戦が控えているタイミングなのです。最後の母国GPを前にレースファンに感謝の気持ちを伝えるとともに自身を改めて奮い立たせる最適なタイミングだと判断してのことでしょう。ベルギー3連戦での活躍に注目でしょう。
デサールというと、力でマシンをねじ伏せるかのようなGPライダーらしいガッチリとした豪快なライディングが印象的な一方、負傷が多いイメージも拭えませんでした。しかし、上述のようにGP史に名を残すに十分すぎる素晴らしい実績。セカンドキャリアでの活躍にも期待すると共に… 感動をありがとう!
ヤバすぎるスキル|クレマン・デサール「男気パッシング」@ 2019 オランダGP
Ray Archer / Kawasaki Racing Team