ニューモトブログ|「下田丈の活躍」激動・波乱「2020 AMAスーパークロス」遂に最終戦へ

sr141230banner

 

日本時間 6月22日 早朝開催、AMAスーパークロス 第17戦 ソルトレイクシティ7SXで、遂に今季SX最終戦を迎えることに。新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け過去に例を見ない「85日間」に及んだシリーズ中断。そしてシリーズ再開後は同一会場ソルトレイクシティSXでの無観客大会として「3週間で7戦開催」という強行スケジュール。その他、感染対策等のシリーズ主催者やエントラント側の準備まで含めると異例中の異例な2020AMAスーパークロスシーズンだったといえるでしょう。

 

2020年シーズンは、2人の日本人ライダー「古賀太基選手」と「下田丈選手」東西シリーズに分かれて250SXクラスにフル参戦を表明。ウエストシリーズ参戦の古賀選手は残念ながら負傷シリーズ離脱。イーストシリーズ参戦の下田選手は逆転ランキング3位浮上をかけての最終戦を迎えることになります。

 

最高峰450SX、東西に別れて開催される250SXシリーズ、開催3クラス全てが最終戦でチャンピオンが決定されるという状況。ここで改めて、各クラスのポイントランキングをご紹介。

 

【450SX ポイントランキング 16 of 17】
1. Eli Tomac (KAW), 366 points –(7勝)22点差のリードをキープし最終戦へ。計算上、19位フィニッシュで初SXタイトル獲得です!
2. Cooper Webb (KTM), 344 –(4勝)自力逆転タイトルの可能性は限りなくゼロ…。しかし、ロクスンとのランキング2位争い「6点差」。最終戦はウェブから目が離せません。
3. Ken Roczen (HON), 338 –(4勝)トマックから26点差でタイトル獲得可能性完全消滅…。
4. Justin Barcia (YAM), 269 -(1勝)ランキング4位争い、アンダーソンが再び5点差に迫ってきました。
5. Jason Anderson (HUS), 264
6. Malcolm Stewart (HON), 233
7. Zach Osborne (HUS), 226
8. Dean Wilson (HUS), 218
9. Justin Brayton (HON), 216
10. Justin Hill (HON), 199

16. Chad Reed (KTM), 100

 

トマック悲願の初SXタイトルは余程のことがない限り間違いない状況と言いたいところなのですが、250時代からタイトル争い重要な局面で信じられないような精神的プレッシャーからくるミスを繰り返してきた過去があるだけにトマックの戦いぶりは要注目。インターバル期間中に第一子誕生で父親となり、強くなったトマックが見れるか?

 

 

【250SXイースト ポイントランキング 8 of 9】
1. Chase Sexton (HON), 192 points (4勝)6点差にリードを広げて最終戦の東西シリーズ混走「ショーダウン」決戦へ!
2. Shane McElrath (YAM), 186(3勝)東西シリーズ混走「ショーダウン」の展開次第ではまだまだ逆転タイトルの可能性あります。
3. Garrett Marchbanks (KAW), 119 (1勝)シリーズ離脱

4. 下田丈 (HON), 107 –逆転ランキング3位へ「12点差」。最終戦、東西シリーズ混走「ショーダウン」での10位以上が条件となります!

5. Jeremy Martin (HON), 105 – シリーズ離脱
6. Jalek Swoll (YAM), 100
7. Enzo Lopes (YAM), 97
8. Pierce Brown (KTM), 92
9. Kyle Peters (HON), 86
10. Rj Hampshire (HUS), 80 – シリーズ離脱

 

ソルトレイクシティSX連戦で一時は同点ランキング首位でもあったセクストンとマケラス。連勝でセクストンが抜け出した形ですが、最終戦は東西シリーズ混走「ショーダウン」ということで安心できるポイント差とは言い切れません。逆転狙うマケラスとしては勝利が絶対条件!

 

【250SXウエスト ポイントランキング 8 of 9】
1. Dy­lan Fer­ran­dis (YAM), 181 points(3勝)- 残り1戦でポイントリードは7点差に…。
2. Aus­tin For­kner (KAW), 174(4勝)– 連勝で7点差!最終戦は東西シリーズ混走レース。大逆転なるか?
3. Jus­tin Cooper (YAM), 164(1勝)
4. Bran­don Hart­ranft (KTM), 141
5. Mi­cha­el Mo­si­man (HUS), 118
6. Alex Mar­tin (SUZ), 117
7. Lu­ke Clout (HON), 106
8. De­rek Dra­ke (KTM), 106
9. Ja­cob Hayes (HUS), 89
10. Mit­chell Ol­den­burg (HON), 96

 

ウエストもしびれる僅差のタイトル争い最終決戦へ。連勝、そして勝ち星で上回るフォークナーがフェランディスに迫ります。クーパーの逆転タイトルは数字上では可能性ありますが事実上消滅。

 

 

250SXクラスの東西シリーズ混走「ショーダウン」。ポイントはシリーズ別ではなく、通常のレース同様に順位そのままのポイントが与えられます。単独シリーズよりも実力伯仲となることが予想され、つまり逆転を狙う側からすると、先行していることが最低条件ではありますが、自身とタイトル争い該当ライダーの間に他のライダーを多く挟み込めれば逆転タイトルへの道は広がることに。

 

イーストシリーズのランキング3位浮上を狙う下田選手にとっては、逆転対象ライダーのマーチバンクスが負傷シリーズ離脱を発表しているので、10位以内という目標設定が変わることはないでしょう。とはいえ、以前から250SXクラスの西高東低というレベル差の傾向は現実として広く知られるところ。ファクトリーサポートライダー、それに準ずるサポートチームの多さ等が歴史的にも証明。今季はイースト有力勢に負傷離脱ライダーも多く、特に西高東低の傾向強いシリーズとなっており、単純に有力勢が2倍になるという簡単なお話ではないのです…。

 

再び自己ベストリザルト5位を記録した下田選手といえど、10位以内という目標を達成するにはハードルは高いということをお伝えしておかなければなりません…。特にスタートから序盤の混戦時に課題を残す下田選手、注目度高い一戦である「ショーダウン」の活躍で一旗上げたい若きライダー達とのバッチバチな激烈バトルを戦い抜いていく必要性は想像に難くありません。

 

ここは、日本のレースファンとしてはどんな形でも下田選手に応援、声援を伝えようではありませんか! 逆転ランキング3位浮上の成否に関わらず、世界最高峰MXシーンで日本人ライダーが活躍し、我々レースファンをワクワクドキドキさせてくれているだけでも数年前までは夢物語だったのです。ニューモトでもレース速報等の情報は引き続きお届予定ですが、ライブ中継観戦やSNSへのコメント書き込み、いいね、なんでも良いと思います。下田選手を応援する気持ちを何かしら行動や形にしてみませんか?  繰り返しますが成否に関わらず、ここまで期待させてくれるだけでもメディアを通して応援できるだけでも十分すぎるほどに素晴らしいことではないでしょうか。暗いニュースが多かった日本レースシーンに明るい希望を届けてくれる若者を応援しましょう!

 

2020 AMAスーパークロス 最終戦は日本時間 6月22日 早朝開催。全クラスのタイトル争い、下田選手の活躍、ワクワク感高まるばかりです!

 

モトゴシップ|下田丈「ランキング3位浮上の可能性まとめ」2020 AMAスーパークロス 250SXイーストシリーズ
250SXイーストハイライトビデオ&リザルト雑感|2020 AMAスーパークロス 第16戦 ソルトレイクシティ6SX
450SXハイライトビデオ&リザルト雑感|2020 AMAスーパークロス 第16戦 ソルトレイクシティ6SX
250SXウエストハイライトビデオ&リザルト雑感|2020 AMAスーパークロス 第15戦 ソルトレイクシティ5SX

Geico Honda


You may also like...