AMAスーパークロス事件簿|因縁対決「ウェブ VS. ロクスン」ラストラップ逆転劇 @ 2020 オークランドSX

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2020 AMAスーパークロス 第5戦 オークランド、最高峰450SXメインレース最終ラップ最終コーナーでの逆転劇一部始終をシェア。

 

ディフェンディングチャンピオンのクーパー・ウェブ(KTM)、開幕直前の体調不良から厳しい戦いが続き、依然勝利なし。しかし体調回復とともに徐々に調子も上向きに。それを証明するようなウェブ持ち味の勝負強さと、250時代から何度も見せてきた「ラストラップパス」が炸裂したのでした。それも因縁の相手ともいえるロクスンを相手に。

 

 

トマックと順位入替えありながらも終盤までトップ走行していたロクスン(後に再びトマックにパスされる)に対して、レース中盤には7秒以上のビハインドを負っていたウェブがレース終盤の最速ラップを叩き出しながらラストラップのロクスンに急接近。エンジョイ!

 

@ s u p e r c r o s s l i v e

 

昨年のデジャブかと思うような「ウェブ VS. ロクスン」ラストラップ逆転劇の衝撃度。相手がロクスンとなると…? ウェブのラストラップバトル勝率ハンパじゃないです!

 

ジャンプ中からコーナー進入時まで、お互いが牽制し合う緊張感ある状況ですが、こうなるとウェブの強みが発揮されます。

 

 

ラストラップ最終コーナーでこの状況ですから、このレベルのライダー同士ならいくつかの選択肢が頭にあったはず。大会通して、このコーナーはイン側からのブロックパスの他にアウトからスピードを乗せてのパッシングと2通りのパッシングシーンが見られました。前を行くロクスンとしてはセオリー通りのインを抑えるライン一択。ウェブがアウトから仕掛けてきたらラインを外側に寄せていけばいいだけ。対するウェブは牽制するロクスンの裏をかき、そのイン側からクロスラインで仕掛ける作戦に。

 

ロクスンが足を痛める原因ともなった接触ですが、最終ラップ最終コーナーという状況下に加えて、両者牽制し合うスローダウンした状態では両者ともに想定済みだったはず。ウェブは即座に謝罪し、ロクスンもレース中の出来事で特に騒ぎ立てることではないとコメント。映像からも「Tボーン」でないのは明確ですし、バランスを崩したのも接触そのものよりもワダチを横切る形となったことの方が大きな要因ではないでしょうか。

 

 

ポイントリーダーのロクスンとトマックの好調ぶりが光るシリーズ序盤戦。ここにきてディフェンディングチャンピオンのウェブが本来の勝負強さを発揮。ウェブが復調となるとロクスンだけでなく、昨年タイトルを争ったトマックやキッズ時代からの宿敵シアンサルーロ等との対決構図も非常に興味深い今後のAMAスーパークロスシリーズ。まだまだ我々レースファンの想像を超えるワクワクが待っていることでしょう。

 

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Simon Cudby


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