たまモト特別編|「ネイションズスペシャル」チームジャパンのライダーにいろいろ伺ってみたよ Vol. 1
いよいよ迫ってまいりました、国別対抗世界選手権「2018 モトクロス・オブ・ネイションズ」。会場はアメリカ、ミシガン州のレッドバッド。今年の日本代表はかなりフレッシュな顔ぶれな上に会場となるアメリカを走り慣れている3人。いろいろと期待も膨らみます。ということで日本代表3選手にネイションズについての想いや意気込み等を伺ってみました。まず第1弾はネイションズ初挑戦の若手2人、古賀太基選手と横山遥希選手に伺ったお話を。
■古賀太基(MXGPクラス/ゼッケン118)
『世界への第一歩として』
たま:古賀君は今シーズン始まってすぐの時から「今年の目標のひとつは日本代表に選ばれてネイションズを走る事だ」とおっしゃっていましたよね。行けることになって嬉しいですか?
古賀:そうですね、ネイションズの代表に選出していただいてすごく嬉しく思っていますし、世界への入り口に立てたというか、自分にとってもうひとつの目標である世界への道はここからだと思うので。
たま:日本代表のチームメイトについてはどういう感想を?
古賀:エースの富田選手が今年はアメリカで活躍していたし、そこに僕と横山選手が加わって… このメンバーだったら上の方(の順位)を目指せると思うんです。
たま:具体的な目標はどのあたりになりますか?
古賀:予選通過はあくまでも通過点として(決勝で)上位に食い込めるようにしたいですね。富田選手の足を引っ張らないように僕がアシストしたいし、逆に僕が(チームを)引っ張れるくらいの成績を残せば上位に行けると思うんでがんばって前に行きます。
たま:そうやってネイションズで活躍する事が世界進出への第一歩にもなりますもんね。
古賀:そうですね!ネイションズは各国からいろんな関係者が観に来ていると思うので、自分をアピールできるチャンスでもありますし。そういう意味でも楽しみです。
『450での挑戦』
たま:マシンは大きいの(450cc)で出られるんですよね?
古賀:そうです。今回は450です。
たま:練習では何度も乗っておられるんでしたね?
古賀:はい。アメリカにトレーニングに行ってる時はずっと450で乗り込んでいるので、難なく乗り換えはできるかなと思っています。
たま:会場のレッドバッドってちょっと大きいSUGOみたいなところがあって、そういう意味では…
古賀:そうですね(全日本最終戦の)SUGOのいい練習になるみたいな(笑)
たま:その心意気で(笑)がんばってきてください。
古賀:はい、ありがとうございます。
■横山遥希(MX2クラス/ゼッケン119)
『まさか代表に選ばれるとは』
たま:ネイションズ代表に選ばれた時のお気持ちはどんなだったでしょう?
横山:正直、びっくりしましたね。想像もしてなかったというか。アメリカで開催されるというのはわかっていたし「選ばれたいな〜!」っていうのはあったんですけど、まさかホントに選ばれるとは思ってなくて。嬉しいし感謝の気持ちしかないですね。
たま:ある意味最も自分のホームなアメリカ… みたいな。実際走った事のあるコースではないようですが。(註:アマチュアナショナルで全米を廻っておられた横山選手ですがレッドバッドは走ったことがないそうです)
横山:そうですね。アメリカのコースはやはり自分のスタイルに合っているというか…。
たま:レッドバッドは走られたことがないと以前に伺いましたが… どうでしょう? ものすごくざっくり言ってしまうと大規模なSUGOというカンジなんですが…
横山:ああ、たしかにそんな感じですね。僕も動画を見て研究しているんですけど、土質もいいですし轍もけっこうできるみたいで…。
たま:轍ができて荒れた感じが好きだって以前おっしゃってましたもんね。
横山:はい、そういうのが好みのコンディションなんで。
『目標は高く』
たま:では目標は具体的にどのへんに置いておられるのでしょう?
横山:目標は高く持ちたいと思っているんで、チーム一丸となってシングルには行きたいなと思っています。
たま:全体的な目標はそことして横山選手個人としてはどのあたりを狙いますか?
横山:うーん、そうですね。やはりトップ10には入りたいですね。
たま:横山選手は250ですから大きいバイク(450)と競うことになっちゃいますけど。
横山:そうですね。
たま:そのへんの自信は? そうやって(大排気量と)混走するという経験は?
横山:経験はあります。
たま:(アメリカの)ローカルレースとかですか?
横山:僕はオープンクラスに250で出てましたから。そのクラスは450が多かったんです。ですからそこ(混走)については不安はないですね。まあ、そうは言ってもやはり450は速いとは思うんですけど…めげずにがんばります。
たま:同じ混走でも日本の地方選よりアメリカのローカルレースやアマチュアナショナルのほうが台数も多いでしょうし、そこで経験を積まれているのは強みになるんじゃないでしょうか?
横山:そうですね(笑)
たま:こういう風に走ろうといった戦略は考えておられますか?
横山:やはりコースが荒れてかなり轍ができると思うんで、スムーズに走る事ですね。轍でミスしてしまうとどうにもリズムに乗れないんで…大事なのはリズムに乗ってスムーズに走ることだと思っています。
『応援してくれている方に応えられる走りを』
たま:ネイションズ、日本から応援に行かれる方もいらっしゃると思うし、行かれない方もネット観戦などで応援してくださると思うので、そういった方に何か伝えたい事はありますか?
横山:今年初めてネイションズ代表に選ばれてすごく嬉しいし楽しみです。代表に選ばれたことを無駄にしないような走りをして、またこの経験を今後の自分のレースキャリアに活かせるようにがんばります…って感じでしょうか。
たま:ネイションズ参加が決まってお父様や周りの方も喜ばれたんじゃないですか?
横山:はい、喜んでいました。自分も小さな頃… ジュニアで走ってる頃からネイションズで走るというのがひとつの目標で、親にもそう言っていたし… 選ばれたとわかった時には両親も喜んでくれましたし、スポンサーの方も喜んでくれました。ただ参加するというだけじゃなく良い結果を出すことで応えたいのでそれを目指してがんばります。
たま:早めにアメリカに行かれるということで… 今週末(9月15日)からでしたっけ?しばらくはカリフォルニアで練習をされて?
横山:はい。古賀君と一緒に…
たま:ではトレーニングは下田君のお父様の所で…
横山:そうです。Socal MXTFで。
たま:レースが開催されるレッドバッドにはいつ頃入られる予定ですか?
横山:レースウイークの木曜日…ですかね。
たま:では、カリフォルニアで2週間…3週間にちょっと足りないくらいの日数を練習されてから現地入りということですね?
横山:そうですね。早めに行ってアメリカの環境に慣れてからネイションズに挑むんですけど、そこでアメリカで培ったものが取り戻せるようにネイションズをがんばりたいですね。
たま:一度ホームに戻ってリフレッシュしてからってことで。
横山:はい。
たま:それは期待できますね。日本から応援しています。
横山:ありがとうございます。