【勝谷武史レースレポート】オーストラリア選手権Rd.9 トゥーンバ

sr141230banner

今季2勝目を挙げた、2014年全日本モトクロス選手権MX2チャンピオン、勝谷武史( Sony Action Cam Kawasaki Racing Team)の参戦するオーストラリア選手権「MX Nationals」Rd.9 トゥーンバのオーストラリアカワサキによるハイライトビデオと以下に、MX2クラスのレース1、レース2のフルレースビデオ、本人コメントをシェア。

 

勝谷陣営の作戦としてオーストラリアで大いに話題となっている「日本語のみ」のピットボードもメカニックの杉本氏と共に登場します。これはタイトルを争うライバル達に情報を極力明かさないという作戦でもあり、ピットエリアでも戦いが行われています。バイリンガルな勝谷陣営にしか出来ない作戦。自分がライバルだったと思うと、バトル時には精神的にジワジワ効いてくる嫌な作戦。

 

想像してみてください。レースの時は思ってる以上にライバルのピットボードが目に入ってくるのですが、そのピットボードがもしも中国語やタイ語、アラビア語だったら…(笑)

 


MX2 Race1 – スタートやや出遅れ。オープニングラップ終了時に6番手前後から上位をうかがう展開。上位をタイトルを争うライダー含む、優勝経験者等、強豪ライバル達が占め苦戦も予想されるもレース中盤から徐々にポジションアップ。ワダチの悩まされるコンディションの中、ラインを定めて20分頃から更にペースを上げる作戦で上位陣を一気にパスし首位に浮上。終盤、自らのミスでコースアウトし後続が迫るシーンもありましたが、ペースを取り戻した勝谷は2番手のライダー相手に勝負出来る距離までの接近を許さず、今シーズン2勝目のチェッカーを受けました。

 


MX2 Race2 – 20分+1周の変則フォーマットとなるレース2で、スタート出遅れ。オープニングラップを8番手前後で終えると、早めにペースアップ。中盤に3番手にポジションアップを果たし、トップとの距離を詰めていくのですが、短いレース時間に焦りもあったとのことでワダチでバランスを崩し、あわや転倒のシーン。このミスの前後で順位の入替えあったものの最終的には単独走行の3番手でフィニッシュ。トップとの差を確実に詰めていただけに勝谷本人も非常に悔しがっていたレースでした。

 

オーストラリア選手権、残すは今週末の最終戦のみ! ニューモトでは、ライブ中継とレース速報をレポート予定です。日本から応援しましょう!

 

MX2 総合結果
1) Jay Wilson(3-1)

2) 勝谷 武史(1-3) – レース後の勝谷、優勝そのものは満足していましたが、レース2での勝負どころでのミスはとても悔しがっていました。今ラウンド、日本のコースに土質やレイアウトが似ているところもあった為、レース前から勝ちを狙っていくと発言していて、レース1では見事有言実行。海外レースならではの深く長いワダチにもうまく対処し、パッシングポイントとする辺りは今シーズンのオーストラリア選手権での成長が垣間見れた一戦。早い段階で他のライダー達よりも一本外のワダチにベストラインを見つける等、ベテランの強さとクレバーさが発揮されました。

3) Caleb Ward(2-2)

 

MX2 championship standings:
1. Jay Wilson 530
2. Luke Clout 509
3. 勝谷 武史 500 – 今週末の最終戦のコースは今季二度目の開催となる地元クイーンズランド州クーラムのサンドコースです。天候も安定しない予報とのことで、いつにも増して激しいサバイバルな一戦も予想され、タイトル争いにも波乱があるかもしれません。
4. Jed Beaton 443
5. Caleb Ward 417

 

 

 


You may also like...