【リザルト雑感 by 勝谷武史!】2015全日本モトクロス選手権 第4戦 SUGO大会「IA2クラス」
2014年 全日本モトクロス選手権 IA2 チャンピオン 勝谷武史選手が、オーストラリア選手権参戦の合間に一時帰国?来日?、全日本モトクロス選手権Rd.4 SUGO大会の会場を訪れました。全日本参戦時は仙台を拠点にレース活動をする勝谷選手なので、地元SUGOでの全日本をリラックスして楽しめたようです。
そこでIA2チャンピオン、ネイションズ日本代表、現在はオーストラリア選手権でタイトル争い真っ最中の勝谷選手に全日本を観戦しての感想やコメントを「ニューモト エクスクルーシブ」ということで公開です。
まずは、IA2 のレースを見た感想。「なんか物足りないんだよな〜」と何故か半分キレ気味(笑)というのも日本のモトクロス界の将来を常に考えている勝谷選手。未来を担う、若手中心のIA2ライダーに元気があまり感じられなかったのが少々寂しかった様子。以下は総合結果についてのコメントを順位ごとに各ライダーの印象も併せて。エンジョイ!
総合5位 田中雅巳 -「ゲームは速くなったけど(笑)レースはもっと頑張らないと… せめてもう少し前に…」と、少々物足りない印象。
総合4位 竹中純矢 -「怪我の影響あるらしいけど、ファクトリーライダーとしてタイトル狙うなら今のままでは難しいんじゃない?」と、バッサリ。
総合3位 岡野聖 -「表彰台経験もファクトリーライダーの経験もあるしね…」と、あっさり系。
総合2位 能塚智寛 -「富田に近いタイムも出して、期待されてるみたいだけど、伸びしろもクソもない!オーストラリアの17、8歳のライダーで冗談でも伸びしろとか言ってる奴なんかいないし、そんな余裕持ってる場合じゃない!一生、伸びしろとか言っとけ!」と、TKオジサンかなりのキレっぷり(笑)オーストラリア選手権で十代の若手相手に相当苦労させられているイライラが能塚選手に向けられた形か(笑)
総合1位 富田俊樹 -「去年ランキング2位で、オレとバトルもしてたんだから順当なんじゃないの? それより、他のライダーが富田に勝ちたい!って気持ちが全然感じられない!」と、富田選手へのコメントもそこそこに、ここでも半キレ気味(笑)
勝谷選手と話してみて、活躍の場を全日本からよりレベルの高いオーストラリア選手権へと移したことで、全日本参戦時には特に注意深く意識していなかった若手ライダーに必要な精神面やスキルについて、以前よりも思うところが多い印象でした。
では、勝谷選手ならどうアドバイスするの?と尋ねると「それは、タダでは教えられないですよね〜、やっぱり〜(笑)」とのこと。
ここからは、ニューモト的なまとめになりますが、様々な面で国内と海外のモトクロスを取り巻く環境の違いはある中で、客観的な判断材料として、日本よりオーストラリアの方が総体的にレベルが高いです。AMAやMXGPでのオーストラリア人ライダーの活躍だけでなく、ネイションズでの順位だけ見ても、その差は明らか。
辛口なコメントばかりが目についたかもしれません… 繰り返しになりますが、環境面の違いは考慮しても日本よりもレベルの高い国の若手ライダー達が、全日本ライダーよりも貪欲に勝ちにこだわり、速くなろうと「行動」している。そして多くのライダーがAMAやMXGP参戦への道を本気で、厳しい競争の中で摸索しているという現実をオーストラリアでのレース活動を通じて身を持って経験している最中の勝谷選手には、昨年まで自分がレースしていた「全日本」だけに逆に厳しい意見も出てくるのでしょう。
「海外に出る」という形式的なことではなくて、もっと日本人若手ライダーの「精神面の根底部分」に必要なことを勝谷選手は知っているのだと思います。
次回は、IA1クラス編。トレーニングパートナーでもあった成田選手や熱田選手についてどんなことを語るのか、お楽しみに!
【リザルト雑感 by 勝谷武史!】2015全日本モトクロス選手権 第4戦 SUGO大会 IA1編