Gモト|「THE RIDER」本田七海 vol. 27

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2023年 全日本モトクロス選手権が閉幕して約1ヶ月。今回もTHE RIDER 本田七海は、Gモトクルー目線でお届けします。

第8戦 埼玉トヨペットCUPで2位。ランキトップからランキング2位になり迎えた最終戦。レース前には、「最終戦だからといって特別な事はしてないです。いつも通りの準備をしてきました。今回は自分を信じてあげたいなと思います」とレース前に話してくれました。

純粋で正直で真っ直ぐなレースへの想いを持って挑んだ最終戦を、今回も時系列で撮影した写真を使いレースファンの皆さんと共有したいと思います。

 

レースウィーク金曜日、ゲートオープンの時間にスポーツランド SUGOに集合。チャンピオン獲得に向けたレースデーが始まる。

 

パドックの設営完了。

 

Gモト取材。金曜日のコメントを聞いたら、レースが終わるまでコメントは聞かないスタイルです。

 

コースウォーク「2ストVS. 4スト」を想定し、入念に下見。

 

73RIDEに協賛いただいた、アライヘルメットレーシングサービスにて打合せ。

 

SUGO大会恒例「秀光ビルド x 本田七海 x 世田谷レーシング 無料休憩所」。

 

予選日の朝。

 

バイク整備は「すべて自分」でする本田選手、今回もキレイに丁寧に整備されていた。

 

ブリーフィングに出席。

 

公式練習前の笑顔。

 

スタートエリア裏で。

 

いつもの1番イン側から。

 

公式練習3番手タイム。トップからは、1秒656の遅れで終了。

 

公式予選に向かう、決勝に向けて大切な走行となる。

 

公式予選まさかの3位。公式練習のバイクセットアップ、コース戦略ができていなかった結果だ。とはいえ、ラップタイムは悪くない。自分に挑み自分に勝てていない。ただそれだけだ。

 

パドックに戻ってきてトラックに入るまで、今シーズン最速タイムでした。自分と向き合う時間が始まる。自分自身で気持ちを切り替えるしかない。

 

決勝日の朝。もう一度バイクセットアップの確認。

 

「寒いの苦手なんですぅ」。寒いとストーブから離れられません。

 

公式練習2番手。順位よりもリズムセクションで、ただ1人「3個飛び」。勝負どころと決めていたセクションをようやく攻めていける準備ができた。

本来は予選日にやっておかなければいけなかった事だが、ギリギリ間に合う。自分に挑め始めている。

 

いつもと変わらないウォーミングアップ。

 

本田選手がトラックに着替えに入ってからパドックに「静かな」空気が張り詰め、いよいよ決勝レースという雰囲気に変わる。ウェアに着替え、トラックから出てくる本田選手を待っている時間は、いつもの何倍にも感じた。

「七海、行くよ!」というスタッフの言葉に送り出されスタートエリアに向かった。

 

決勝レース、ゲートが倒れチャンピオンを賭けたレースが始まった。スタートゲートからの出だしは良かった。しかし、シフトアップするタイミングから今回も「4スト勢」に囲まれてしまう。

1周目、10番手あたりから追い上げのレースに。
決勝日公式練習では「最初の3個」しか飛べていなかったリズムセクションを「3個ずつ」キレイに飛び追い上げていく。決勝レースのリズムセクションを「3個ずつ」こなせたのは本田選手だけだ。

トップ川井選手が見える距離まで追い上げてきた。しかし、ここから距離が詰まらない、2ストの軽さを活かし「下り」を転倒覚悟で攻めていく。何度もバイクが大きく振られ、4スト勢が飛び切っていくジャンプセクションを果敢に攻める。

 

レース結果は2位、チャンピオンは獲得できなかった。
悔しさが込み上げてくる表彰台で、ライバル、レースファンに感謝を伝える。

 

悔しくもランキング2位で2023年シーズンを終えた本田選手とヤマハYZ85LW、そしてTEAM KOH-Zスタッフ。

勝っても「50点」と言われる厳しいチームですが、プロフェッショナルライダーとして生活し、レースに100%打ち込めるライダーファーストと言える環境。本田選手は、その環境の中で成長し続けています。年齢から考えるとレース活動を続けるか考えてしまう年齢。しかし正直で純粋なレース活動を続けてきた事で、本田選手には「自分次第」でプロライダーを職業として続ける環境と意味が生まれました。

ライダーが育ち、職業として続ける環境を提案・提供しているチーム、メーカー、スポンサーの皆さんの協力体制も素晴らしい。 そして、本田選手自身の「人を魅了する魅力」で周りを巻き込み環境が出来上がる。まさに本田七海選手はプロフェッショナルライダーなのです。

次回のTHE RIDER 本田七海は、ご本人と今シーズンを振り返る予定です。

今回も取材にご協力いただきましたTEAM KOH-Zの皆さん、スポンサー各社の皆さん、ありがとうございました。

 

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