最終決戦へ|トマック VS. セクストン「1点差」2022 AMAモトクロス450MXタイトル争い
【追加:歴史的一戦解説ビデオ】
イーライ・トマックとチェイス・セクストンによる僅差のタイトル争いが大きな話題を集めている、2022 AMAモトクロスシリーズ。
50周年記念シリーズとして開幕した今季シリーズも、残すは最終戦のみ。日本のレースファンとしては250MXクラスでランキング2位争いを展開中の下田丈選手の活躍も気になるところですが… 注目の「トマック VS. セクストン」の対決構図を改めてお届けします。
【450MX ポイントランキング 11 of 12】
1. Eli Tomac (YAM), 496. – 1点差で最終戦!
2. Chase Sexton (HON), 495.
AMAモトクロス最終戦前にタイトル争うライバル同士の「1点差」といいう僅差に加えて、両者揃って約500点超えという高得点同士のタイトル争いは、過去に例がないAMAモトクロス史上最もハイレベルな僅差のタイトル争いとして注目されています。シリーズ前半戦をポイントリーダーとして活躍したセクストンですが、中盤戦以降のトマック快進撃で逆転ランキング首位浮上。以後はランキングを入れ替えながらの緊張感ある僅差のレースが続いています。
【450MXスタッツ 11 of 12】
・総合優勝 トマック4回、セクストン4回
・総合表彰台登壇 トマック4回、セクストン4回
・レース勝利 トマック12回、セクストン8回
・レース表彰台 トマック18回、セクストン20回
・レース平均順位 トマック2.05位、セクストン1.95位
ポイント差が表しているように、最終戦前の両者のスタッツに大きな差はなしというのは当たり前かもしれませんが、世界最高峰シリーズのプレミアクラスでこのような数字が並ぶのは奇跡的。
最終決戦前に注目すべき点としては、会場のフォックスレースウェイは今季開幕戦も行われており、その際はセクストンがピンピン完全優勝での総合優勝達成しています。トマックがAMAスーパークロス終盤戦での膝の負傷を抱えながらの参戦という事情もありましたが、450初優勝も果たしているフォックスレースウェイとの相性も考慮するとセクストン有利では? と見る声も大きいです。更に今季ホールショット獲得数は、トマック2回、セクストン5回という数字。今季セクストンの急成長はスピードだけでなく、メンタル面でも特筆すべき点、歴史的タイトル争いの行方はどちらに?
レースビデオ&リザルト|2022 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第17戦 シャラント・マリティームGP(フランス)
更に忘れてならないタイトル争いが、FIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズのMX2クラスでも繰り広げられています。ヤゴ・ヘールツとトム・ビアルによる「2点差」のチャンピオン争い!
今季序盤戦から僅差のタイトル争いを繰り広げてきた「ヘールツ VS. ビアル」。一発のスピードに勝るヘールツに対して、2020年同クラス王者で安定感に勝るビアル。マシントラブルで不運なリタイアもあったビアルですが、終盤戦にミスを犯すヘールツに急接近。ビアルは地元フランスGPで総合優勝を果たし、ヘールツから「2点差」とすぐ背後まで迫ってきました。
モトゴシップ|GP王者トム・ビアル「2023年」AMA参戦表明
上記記事リンク先で詳細はご確認いただくとして、ビアルは来季から渡米。夢のAMAチャレンジを開始。事実上最後のMX2タイトルに挑むことに。
昨年のMXGPクラスは、ハーリングスとフェーブル、ガイザーによる僅差のタイトル争いが大きな話題となりました。今季MXGPシリーズは欠場者も多く、昨年と比較すると盛り上がりに欠ける面は否めないものでしたが「ヘールツ VS. ビアル」の最終戦でのタイトル争いというビッグなトピックが待っていました。
両シリーズ共に今週末にシリーズ最終戦を迎えます。レース史に刻まれること間違い無しの僅差のタイトル争いをお見逃しなく!
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Tomac vs. Sexton – Closest Title Fight in Pro Motocross History | Racer X Rapid News
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