モトゴシップ|GP王者トム・ビアル「2023年」AMA参戦表明
2022 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第14戦 フランダースGP(ベルギー)の会場で発表されたビッグニュースをシェア。レッドブルKTM所属の2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズ MX2クラス王者トム・ビアルが、2023年からのAMA参戦を表明!
父親も元GPライダーで、親子2代のフランス人GPトップライダーとしても知られています。
現在、ビアルとKTMとは「2022年〜2025年」という4年契約期間中。昨年の契約更新発表時には、2023年からは最高峰MXGPクラス(450cc)へのステップアップが予定されていた内容でした。
しかし、ビアル自身からの2023年MXGPクラスへのステップアップに準備不足等の不安がある旨のコメントに加えて、今季シリーズ中盤戦突入時から「AMA参戦意向」とのモトゴシップがささやかれていたところでの今回の発表へ。
SNS上では、MXGPシリーズ期間中にも関わらず、スーパークロスコースをライディングする模様がアップされており、AMA参戦のモトゴシップが現実味を帯びてきたタイミングでもありました。
ハーリングスやプラド(現GASGAS)というレッドブルKTM所属ライダーで、MXGPからAMAへ活躍の場を移したいという希望を公言してきたライダーはいましたが、スーパークロスへの適性問題を筆頭に年齢やKTMとの契約内容という要因もあり、なかなか実現してこなかったのが現状。
KTM発リリースのタイトルには「AMAチャレンジ」と記されており、21歳のGP王者の新たなる挑戦を後押しする内容となっていました。
気になる渡米後のプランについて。レッドブルKTMファクトリーチームの一員として、フロリダを拠点とするベイカーズファクトリーでAMA王者を数多く手掛けてきた名トレーナー、アルドン・ベイカー氏の指導の下でトレーニングを行うとのこと。
参戦クラスは「AMAスーパークロス250SXクラス・AMAモトクロス250MXクラス」。ビアルの希望通りに、250クラスでの参戦継続となっており、来季もレッドブルKTMから250クラスに参戦継続のマックス・ボーランドとの2名体制が予想されます。
AMAスーパークロス参戦初年度の活躍は未知数ですが、アウトドアではタイトル候補としての活躍がいきなり期待できるはず。得意のスタートを武器に下田選手等のAMAトップライダー達との直接対決、タイトル争いが今から楽しみです!
今季MXGPシリーズ MX2クラスでは、ヤマハのヤゴ・ヘールツとタイトル争いを繰り広げており、第14戦終了時点で「23点差」ビハインドという状況。2度目のMX2タイトルを獲得しての「AMAチャレンジ」となるのか、今後のビアルの活躍に注目していきましょう。
KTM images/Ray Archer