クラシックモトビデオ|2017 AMAスーパークロス 第15戦 ソルトレイクシティ450SX決勝フルビデオ
コロナウィルス感染拡大による自粛期間中にAMAスーパークロス公式からリリースされた、2017 AMAスーパークロス 第15戦 ソルトレイクシティ450SXメインレースのフルビデオをシェア。
クラシックとして振り返るにはまだまだ最近のレースのようにも感じますが、2017年シーズンのベストレースのひとつとしてピックアップされるのも納得の素晴らしいレース。会場が2020年シリーズ再開後のスタジアムということも重要な点。ここまで迫力のレースアクションとスタジアムの大観衆とがシンクロし、ひとつのうねりとなり相乗効果で大盛りあがりするレースはなかなかお目にかかれないレベルです。
2017年シリーズ終盤戦で迎えた第15戦 ソルトレイクシティSX。シリーズ中盤戦の5連勝で一気に波に乗ったイーライ・トマックとディフェンディングチャンピオンのライアン・ダンジーの両者が同点ポイントリーダーとして迎えたタイトル争い「大一番」的一戦。レース序盤に首位浮上のダンジーがリードを広げる一方、大きくスタート出遅れたトマックの「爆発的スピード」での追い上げ劇が最大の見どころ。ビデオ下には、当時のリザルト雑感も加えておきます。守るダンジー、攻めるトマック。エンジョイ!
【450SX 決勝結果】
1. Eli Tomac (KAW), 27 laps – スタート失敗、オープニングラップ10番手からの圧巻の追い上げ勝利! 一人だけ完全に別次元の走りにスタジアムの観衆も大盛り上がり。フープスやコーナーでマシンが暴れても攻め続けるライディングは勢いだけでなはなく、マシンとのマッチングの信頼度の現れでもあるでしょう。凄まじいライディングとはこのことです!
2. Ryan Dungey (KTM), +06.386 – この展開で勝てないダンジーの姿はショッキング… レース中盤以降荒れ始めたフープスにうまく対処出来なかったとコメント。確かにフープスのスピード差は一目瞭然でした。タイトル争い、一気に追い込まれました…
3. Jason Anderson (HUS), +14.002 – アンダーソンらしい爆発力は感じさせませんが2戦連続表彰台。
4. Marvin Musquin (KTM), +18.026 – トマック同様にスタート出遅れ。苦手な硬質スリッピーなコンディションとスタート失敗も追い上げての4位には満足とのコメント。
5. Joshua Grant (KAW), +20.430 – ヒート勝利からの今季最上位タイ。
6. Chad Reed (YAM), +22.263
7. David Millsaps (KTM), +34.313
8. Blake Baggett (KTM), +36.771
9. Cooper Webb (YAM), +43.481
10. Dean Wilson (HUS), +44.637
11. Christian Craig (HON), +1 lap – ホンダファクトリーから初のスポット参戦。トップ10入りはならず。
12. Broc Tickle (SUZ), +1 lap
13. Justin Brayton (HON), +1 lap
14. Jacob Weimer (SUZ), +1 lap
15. Malcolm Stewart (SUZ), +2 laps
16. Justin Barcia (SUZ), +2 laps
17. Vince Friese (HON), +3 laps
18. Alex Ray (YAM), +3 laps
19. Adam Enticknap (HON), +4 laps
20. Nick Schmidt (SUZ), +6 laps
21. Justin Bogle (SUZ), +15 laps
22. Angelo Pellegrini (SUZ), +22 laps
鳥肌レベルのフープススピードを武器に「爆勝」で遂に単独ポイントリーダーに浮上したトマックでしたが、次戦ではそのプレッシャーからか? 信じられないようなミスを繰り返し、結果的にタイトルを逃してしまうのでした。しかし、今回のような勝ち方が出来るライダーはSX史を振り返ってみても数えるほどしかおらず、トマック真骨頂として語り継がれるレースとなるでしょう!
クラシックモトビデオ|2018 AMAスーパークロス 第5戦 オークランド 450SX決勝フルビデオ