クラシックモトビデオ|2018 AMAスーパークロス 第5戦 オークランド 450SX決勝フルビデオ

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コロナウィルス感染拡大による自粛期間中にAMAスーパークロス公式からリリースされた、2018 AMAスーパークロス 第5戦 オークランド 450SXメインレースのフルビデオをシェア。

 

クラシックとして振り返るにはまだまだ最近のレースのようにも感じますが、2018年を象徴するかのような激しいバトルと順位の入替え。物議を醸したアグレッシブな接触シーンと見所盛り沢山な一戦となっています。

 

 

2018年シーズンの開幕戦〜第5戦オークランドSXまでの流れをおさらいすると、開幕戦でトップ快走トマックが転倒自滅で肩を負傷、第2戦では開幕戦覇者ムスキャンが転倒自滅で肩負傷。開幕戦と第2戦覇者がシリーズ序盤でノーポイントを喫する波乱の幕開け。約1年前の大怪我からカムバック果たしたロクスンの活躍にも注目が高まる中、ポイントリーダーとして今大会に挑んだのは、結果的にこの年のチャンピオンに輝くこととなるジェイソン・アンダーソン。

 

ワダチの多い難コンディションで波乱のレースとなりますが、勢いに乗るアンダーソンのフィジカルと勝負所での嗅覚は必見。ラストラップの息を呑む首位攻防バトル…。ビデオ下には、当時のリザルト雑感も加えておきます。エンジョイ!

 

 

【450SX 決勝リザルト】
1. Ja­son An­der­son (HUS), 24 laps – 波乱のレースを制したのはラストラップ大逆転劇をこれまでも見せてきたアンダーソン!プラクティス時の大転倒もあり背中に痛みもあったようですが、徐々に調子を上げ今季2勝目。転倒寸前含め多くのミスを犯しながらも勝利への執念がアグレッシブなライディングからビシビシ伝わるドラマチックなラストラップ逆転優勝。荒れたコースながら攻め続ける姿勢、そして勝利を呼び込む運といい今季絶好調のアンダーソンの強さが凝縮されたかのような勝利でした。

2. Ken Roc­zen (HON), +00.839 – 荒れたコンディションで転倒車も多く、ラインも定まらない難しい展開はトップ走行ライダーにはプレッシャーがかかるレース。ロクスンらしからぬミスを犯し、勝利を逃す結果に。表彰台では珍しく悔しさを露わにもしましたが復帰後初勝利が近いことを多くのレースファンに証明。

3. Bla­ke Bag­gett (KTM), +08.832 – オフシーズンに好調が伝えられていたバゲットが今季初表彰台。課題だったスタートを決め上位をキープ。アウトドア得意のライダーだけに荒れたコンディションが味方したか?

4. Mar­vin Mus­quin (KTM), +14.448 – アンダーソンとの接触転倒により表彰台を逃すもペースを取り戻し4位でフィニッシュ。負傷中の肩も回復しつつありトレーニング再開の成果が出ているとのコメント。

5. Jus­tin Bar­cia (YAM), +18.791 – タイムドプラクティストップタイム、ヒートレース勝利。好相性の軟質路面で久々の優勝も期待されましたがスタートミス… しかし波乱のレースを辛抱強く確実に追い上げられる大人なバーシアが見れたのは今後に期待でしょう。追い上げには満足しているとのコメント。

6. Co­le See­ly (HON), +22.728 – チームメイトのロクスンを従えてのトップ快走も荒れたコースコンディションに自滅… しかし好スタートから逃げ切るレーススタイルに持ち込めれば再び表彰台、勝利も狙えるライディング披露。

7. Cooper Webb (YAM), +27.730 – シーズンオフの足首負傷から徐々に調子を取り戻してきているとのこと。

8. Broc Tick­le (KTM), +43.318
9. Jus­tin Bray­ton (HON), +51.991
10. Jos­hua Grant (KAW), +1 lap
11. De­an Wil­son (HUS), +1 lap
12. Wes­t­on Peick (SUZ), +1 lap

13. Eli To­mac (KAW), +1 lap – バーシアとの接触転倒後も追い上げ出来ず。2連勝で逆転タイトルに望みが見えてきたところでこの順位はタイトル争い絶望的と見えますが…

14. Chad Reed (HUS), +1 lap
15. Vin­ce Frie­se (HON), +1 lap
16. Alex Ray (YAM), +1 lap
17. Jus­tin Bog­le (SUZ), +2 laps
18. Ky­le Cun­ning­ham (SUZ), +2 laps
19. Ben La­may (HON), +2 laps
20. Ben­ny Bloss (KTM), +3 laps

21. Ty­ler Bo­wers (KAW), +4 laps – 完全なプライベーター体制でタイムドプラクティスから好調で今季最上位走行からの衝撃の大クラッシュ。大きな怪我には至らずと自らコメント。

22. Mal­colm Ste­wart (SUZ), +13 laps

 

 

2018年シーズンは計4勝を飾ったアンダーソンが自身初450SXタイトル、ハスクバーナ初450SXタイトルを獲得したという、ハスクバーナファクトリーチームにとって記念すべきシーズンとなりました。

 

アンダーソンを含めて、マシントラブや負傷でランキング11位までのライダーが、最低1レースは必ず取りこぼすという荒れたシーズン。しかし、その中でも安定して表彰台に登り続けたアンダーソンが王座を獲得するという「安定感」というキーワードの重要性が何度も語られた2018年のAMAスーパークロスシリーズでした。

 

レース中のイーライ・トマックとジャスティン・バーシアの接触シーン。下記記事リンク先でAMAスーパークロス事件簿としてニューモト考察もやっていました。併せてご覧いただければと思います。

 

AMAスーパークロス事件簿|イーライ・トマック VS. ジャスティン・バーシア接触バトル

Octopi Media


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