モトゴシップ|パストラーナ、ウィンダム、サイプス「プエルトリコ代表」2018 ネイションズ
アメリカ開催でいつにも増して関心高い、国別対抗世界選手権「2018 モトクロス・オブ・ネイションズ」。アメリカ自治領のプエルトリコも代表チームエントリーを正式表明。直後から、代表ライダー人選や参戦コンセプトが大きな話題を集めているのです。
パストラーナは、祖父がプエルトリコ人という家系ということもあり今回のプロジェクトの中心人物。参戦表明当初に代表メンバーとして挙げられていたのは以下の3名で「プエルトリコでのハリケーン被害支援チャリティ」と「全員が2ストロークマシンで出場」という参戦コンセプトを掲げ、サプライズ感満載のビッグニュースに。
- トラビス・パストラーナ
- ロニー・マック
- ライアン・サイプス
さらに、チームコーチには超ド級レジェンドのリック・ジョンソン就任! どこから触れていいのか分からないほどのインパクト。以下、このビッグニュースを最新情報&ライディング映像と共に解説していきます。
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トラビス・パストラーナは多忙なスケジュールの中、調整中。カーマイケルやスチュワートと同レベルの才能を持つライダーというのは古くからのレースファンであればご存知なはず。その活躍はモトクロス界の枠をこえて、アクションスポーツ界を代表するスーパースターとしての存在に。そのスター性からネイションズという大舞台でも必ず爪あとを残すはず。引退後とはいえその活躍から目が離せません!
そして、参戦表明時最大の話題は今プロジェクト発案者ロニー・マックのネイションズ出場の件。表現が難しいのですが… フィクションの「キャラクター」としての存在が実際の国際格式大会に出場出来るのか? 正直、参戦表明時から現実的ではないのでは? という見方をしていたのですが、やはり参戦表明時にはエントリー等の正式な手続きは一切行われていなかった模様。USモトクロスシーンでの議論も巻き起こし、結果的にはロニー・マック参戦は取りやめという形をとることに。その代役としてパストラーナからの打診を受け参戦することになったのが、現役引退していたAMAレジェンドのケビン・ウィンダム。ウィンダムのみ、4ストローク450ccでの参戦に。
【プエルトリコ代表チーム】
- ケビン・ウィンダム(ホンダ)- MXGP
- ライアン・サイプス(ハスクバーナ)- MX2
- トラビス・パストラーナ(スズキ)– OPEN
お騒がせ感ありながらも正式な代表チームは上記の通り。サイプスはエンデューロシーン(AMAモトクロススポット参戦)へ転向、プロモトクロス界からは引退しているパストラーナとウィンダムという3名。全員がプロモトクロスレース界最前線からは退いているライダーばかり… なんですが、パストラーナとウィンダムは過去にアメリカ代表としてネイションズ優勝経験あり! サイプスはエンデューロ界のネイションズ的イベントISDE個人優勝経験誇り、国際大会で「優勝」という実績を残してきたライダーばかりという見方も出来るのです。
パストラーナはロニー・マック代役として、カーマイケル、スチュワート、ビロポート等のビッグネームにも打診していたそうで、カーマイケルとビロポートからは断られ、スチュワートからは返答が無かった… という裏話も話題(笑) パストラーナ、ライディングだけでなくアイデアや行動力までも我々常人の発想を軽く超えてくる規格外感、最高です!
改めて説明すると、アメリカ自治領のプエルトリコということで、アメリカ人ライダーは所定の手続きを経てプエルトリコ代表としてネイションズ出場可能。ザック・オズボーンやアレックス・マーティンのトップライダーも過去にはアメリカ代表だけでなく、プエルトリコ代表としてもネイションズに出場しています。
他には、オーストラリア代表チームに選出されずにご立腹だったチャド・リード。オーストラリアとアメリカの二重国籍を持つことから、同じくアメリカ自治領として参戦するグアム代表チームからネイションズ参戦示唆するSNS上のコメントも話題となりましたが実現せず。
ネイションズ開催期間中にもビッグニュースが誕生しそうなワクワク感を与えてくれる今年度大会のプエルトリコ代表チーム。上位争いは望めませんが… 一体どんな活躍を見せてくれるのか大注目です!
モトゴシップ|2018 モトクロス・オブ・ネイションズ エントリーリスト発表
Cate Norian Koch / Red Bull Content Pool