モトゴシップ|2023 モトクロス・オブ・ネイションズ「アメリカ代表」発表

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遅れに遅れた…、2023 国別対抗世界選手権「モトクロス・オブ・ネイションズ」アメリカ代表が遂に発表されました。

昨年の自国開催となるアメリカ大会で、11年ぶりとなるネイションズ優勝を飾ったアメリカチーム。10月7日, 8日にフランスで開催される今年度大会にディフェンディングチャンピオンとして参加することになり、代表チームの顔ぶれに注目がされていました。

 

 

【アメリカ代表チーム】
MXGPクラス(450cc)– アーロン・プレシンジャー(2度目の選出)
MX2クラス(250cc)– RJ・ハンプシャー(初選出)
OPENクラス(450cc)- クリスチャン・クレイグ(初選出)
監督はおなじみ、ロジャー・デコスタ。

昨年の優勝メンバー全員が今年度大会は出場できず。トマックは負傷中、クーパーは自身の結婚式、セクストンはチーム移籍(ホンダからKTMへ)という状況下に加えて、AMA初開催のプレーオフシリーズ「AMAスーパーモトクロス」も行われ、例年よりも過密レーススケジュールもあり代表選出は難航。

ネイションズの顔にして、昨年優勝国アメリカ欠場も現実問題として危惧されていましたが、上記メンバーが発表されています。

 

各国エースライダーが参戦するMXGPクラスには、AMAモトクロス450MXランキング3位(アメリカ人最上位)のプレシンジャー。愛国心強いカウボーイキャラクターで人気のライダーだけに、2018年以来となるネイションズでの活躍が楽しみです。

今季AMAモトクロスでは、全レースでシングルフィニッシュ(ワーストリザルトは8位)。レース平均順位は、4.4位と安定感が強みとなるでしょう。

 

250ccマシンで争われるMX2クラスには、初選出のハンプシャー。今季AMAモトクロスで、2レース勝利するも安定感に難ありな印象のライダー。AMAモトクロス終盤戦は負傷欠場しており、ネイションズでどこまで本調子に近づけられるか?

過去には地元フロリダで開催されたMXGPでは、MX2クラスでピンピン完全優勝果たした、勝負強さとスピードが魅力。

 

ネイションズ第3のクラス、オープン代表はクリスチャン・クレイグ。4月のAMAスーパークロス後半戦で腕骨折し、以後の全レースを欠場。今季初450クラスフル参戦に加え、負傷によりAMAモトクロス全欠場。スターレーシングヤマハに所属していた昨年はAMAモトクロスのみ450MXクラスにフル参戦、ランキング5位を記録。

負傷からの回復具合やAMAスーパークロスで苦戦していた移籍初年度のハスクバーナマシンのセッティング問題が懸念材料としてあるものの、AMAスーパークロス250SXクラスではタイトル獲得経験を誇ります。引退からの現役復帰で現在の成功を掴んだクレイグの大舞台で輝く姿に期待です。

 

ヨーロッパやオーストラリア等の強豪国と比較すると優勝候補と呼ぶには少々厳しく「Bチーム」と呼ばれてしまうことも予想される今季アメリカ代表チーム。全員が、KTMグループメーカー所属ライダーということも代表選出に苦労したことを伺わせる要因のひとつ。

ライダー個人だけでなく、チームやメーカーの都合にも大きく左右される「ネイションズの主役」アメリカ代表選出。レーススケジュールや予算の問題も毎年のように話題に上がっており、日本代表チームに関しては全日本モトクロス選手権と日程が被り不出場を早々と発表済み。一昔前よりも「ネイションズ」という大会の存在意義がグローバルで変化している印象は否めません。

大会への関心度だけでなく、レース中継の視聴者数、大会集客や現地での販売にも大きな影響及ぼすとされるアメリカ代表チームの存在。「Bチーム」だとしても… 注目度ナンバー1は間違いないでしょう。

 

American Motorcyclist Association


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