Gモト|「THE RIDER」本田七海 vol. 17
本田選手といえば、「ヤマハYZ85LW」を2ストならではの良い音をさせ、キレのある走りで「ファンを魅了できる」数少ない2ストスペシャリスト。
YZ85でレースファンを魅了するその「走り」を支えているのが「2スト・ヤマハYZ125」。 昨シーズン前半の不調を吹き飛ばす復活優勝の際には「125での練習量を以前同様に戻しました。」とコメント。 本田選手のレースには、2スト・ヤマハYZ125が必要不可欠で切っても切れない「関係性」がある。 今回はGモト目線で「その関係性」をお届け。
Gモト:2スト・ヤマハYZ125に乗る目的は?
本田七海:乗る目的は・・・数年前にアメリカに練習に行ってた際に初めて125に乗りました。
最初は乗るのが怖かったんですが、乗るにつれ楽しくなり、その後YZ85で練習するとスピードが上がりラップタイムが向上しました。
以降、練習に125を取り入れています。
最初は「ラップタイム向上」が目的でしたが、今年に入り自分に「挑戦」というテーマを作り、125に乗る目的が1つ増え現在は「挑戦」というテーマに向け乗っています。
Gモト:挑戦とは!?
本田七海:LMXだけではなく、フルサイズでレースです。
Gモト:おっと!きました!!ファン待望の発言。
本田七海:せっかく、IBライセンスも持っていますのでIBのレースも出ようと考えました。
今年はもちろんLMXクラスチャンピオンが最大の目的ですが、来年、再来年と自分の未来につながる活動をしています。
Gモト:どのような活動?
本田七海:現在、チームメイトの今岡(2022年九州選手権NAチャンピオン、今シーズンはIB)と宮崎で合宿中。
YZ125に乗り一緒に練習する事でスピードも上がり、自分でも「速くなってるな」って実感しています。
自信もつきました。
Gモト:それが先日の九州選手権インターナショナルオープン(IB)参戦につながる訳ですね。
九州選手権のお話しを聞く前に、YZ125ではどのような練習をされているんですか?
本田七海:現在の練習内容は、ずっと今岡の後ろをついて一緒に走る。
時間を長く走るというより「スピードを上げる」事を目的としています。
宮崎合宿序盤はまったくついて行けませんでしたが、合宿後半ではサンドなら「私の方が速かった」。
おっこれは私、イケるんじゃないかと(笑)。
Gモト:からの九州選手権への参戦ですね(笑)。九州選手権はいかがでしたか?
本田七海:走るからには「表彰台に上がる」という目標を立てレースに挑みました。
走る相手は私以外「4スト250」という考えを持ってしまい、スタートが出れず追い上げのレースになってしまいました。
Gモト:とはいえ、決勝ヒート1はベストタイム3位(PDF)。
タラレバになってしまいますが、転倒がなければ3位もあり得ました。
本田七海:正直、表彰台には立ちたかったので悔しいです。でも、悔しいけど手応えはあったのでまた参戦したいです(笑)。九州選手権に限らず、予定が合えば地方選手権に参戦しようと考えています。
Gモト:最後に、本田選手にとってヤマハYZ125とは?
本田七海:ヤマハYZ125とは、
今は全日本モトクロス選手権LMXクラスチャンピオンを獲得する為、YZ85で速く走れるようになる為のバイク。
今後はYZ125でレースする為に乗りこなせるように練習するバイクになっていけばと思います。
日本のモトクロスが世界に通用していた昭和の時代から、125クラスの選手が250で練習するという事は普通にありました。 最近、このような効果的な練習方法を取り入れているライダーは少い。 LMXクラスのライダーでは増えてきているようですが、本田選手のように2ストに乗る基本を身に付いていないと効果は「薄い」とGモトクルーは感じます。 本田選手はキッズ50時代にしっかり基本を身につけているから「2スト125」で練習することに効果があるのだと思います。 結果、ライダーとしての未来が開けるのです。 常にシンプルに真剣に自分に向き合っている証です。
今回もTEAMKOH-Zの皆さんご協力ありがとうございました。
ライダーファーストを1番に考え「環境を提案提供」しているチームスタッフの皆さんの活動に今回も触れることができ刺激をいただきました!
開幕までもう少し。THE RIDER本田七海、開幕前にもう1回、さらに深掘りしてます。
GSPEED-TOKYO