AMAスーパークロス事件簿|激突パッシング一部始終「ロクスン VS. アンダーソン」2022 アナハイム2SX

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開幕戦から第4戦まで、毎戦変わる勝者。レース展開もドラマ、波乱の連続で見逃せないシリーズ序盤戦となっている、2022 AMAスーパークロス。第4戦 アナハイム2SXでも衝撃の瞬間が首位バトルという状況で発生。

ホールショットから首位をリードするケン・ロクスンを後方からジェイソン・アンダーソンが徐々に迫り、完全にロクスン背後に付けた5周目に事件発生。アンダーソンの仕掛けの是非について、メディアやレースファンの間でも議論が分かれる騒動に。

この接触をビデオと連続写真を併せてシェア。エンジョイ!

 

 

ネットでのオンライン観戦時、さすがに大声出た衝撃度!

メインレース前のコース整備で、インとアウトにラインが用意されたサンドセクション。オープニングラップから首位のロクスンは転倒までの全ラップでアウトラインを選択。アンダーソンはこのパッシングを仕掛た5周目に初めてイン側ラインを選択したという事実があります。

レース後のコメントで、両者ともにこの接触伴うパッシングが「アグレッシブ過ぎる」ものであるとの認識は共通しています。ロクスンにしたら、これまで通りのレーシングラインを選択したということでしょう。しかし、背後に迫ったアンダーソンからすると、世界最高峰AMAスーパークロスでの首位バトル、しかも相手はロクスンという構図。がら空きのイン側ラインに飛び込まない手はない。と、推測します。ラインが交差しやすい、90度コーナーだったというのも要因のひとつではないかと。

異なる2アングルで瞬間を捉えたビデオに続いて、連続写真。

 

 

衝撃的な接触だけにアンダーソンの仕掛けばかりが注目されていますが、ビデオでも確認できたように、両者がトレースしたラインはサンドセクション出口で接触は避けられないようなもの。アンダーソンからすると接触の可能性は十分に理解した上での仕掛けでしょう。対するロクスン、なぜイン側ラインを抑えなかったのか? 疑問が残る状況。ロクスンもライン選択ミスを認めています。

アンダーソンを非難するような意見が多い中、個人的にはロクスンの油断? 判断ミス? が誘発した接触だと考えます。アンダーソンの仕掛けはアグレッシブであることは間違いありません。しかし、スーパークロスでのバトル時にイン側有利は定説中の定説というのは歴史が証明しています。接触の瞬間だけを見てしまうとアンダーソンの強引さだけが際立つシーンですが、それまでのバトル経緯やレース後のコメントまで含めたマクロ的視点で振り返ると、その印象も変わってくることもあるのではないでしょうか。

あなたはどう見ますか?

 

450SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2022 AMAスーパークロス 第4戦 アナハイム2

Octopi Media


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