王者が選ぶブーツ SIDI（シディ）｜世界チャンピオン達が訪れたSIDI本社社屋ツアー

by SetagayaRacing · Published 2021-11-12 · Updated 2021-11-12

最高峰MXGPクラスでのタイトル争いを始め、大きな注目を集めている 2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP。シリーズ大詰めとなる最終戦までの5連戦がイタリアでの連続開催ということで、イタリアを代表する老舗ブーツブランド「SIDI（シディ）」本社へ契約ライダー達が来訪。

今回「SIDI（シディ）」本社を訪れたのは、レッドブルKTMからアントニオ・カイローリとマティア・ガダニーニに加えて、「華麗なるMX一族」エバーツ家のリアム・エバーツ（息子）、ステファン・エバーツ（父）、ハリー・エバーツ（祖父）の5名。

ステファン・エバーツが10回、アントニオ・カイローリが9回、ハリー・エバーツが4回、そしてワールドジュニア125ccクラスのマッティア・グアダニーニが1回、合計24回の世界タイトルを獲得したそうそうたるメンバーはサイン会や記念撮影、工場見学も行われ「SIDI（シディ）」はチャンピオンたちを歓迎・祝福しました。

レッドブルKTMからMX2クラス参戦のマッティア・ガダニーニ。総合優勝やポイントリーダーを経験する大活躍をルーキーイヤーに披露する大活躍。ガダニーニは、今年のネイションズでのイタリア優勝にも貢献。

「僕はカイローリの大ファンなんだ。彼を実際に見たことが僕にとってクレイジーだったとしたら、一緒にレースをすることがどんな感じなのか説明できないと断言できるよ。信じられないことばかりです。この経験からできる限り多くのことを学ぼうと思っています。彼は格別なのです。一緒にトレーニングするなんて夢のようだし、この経験は宝物になるよ。」

チームメイトでもあり同郷イタリアの英雄カイローリとの交流について熱を込めて語りました。

SIDIと華麗なるMX一族｜エバーツ家「第3の男」リアム・エバーツ

モトクロス界の伝説的存在であり、モトクロスを伝統的なものへと昇華させたエバーツ家も「SIDI（シディ）」本社での滞在を楽しみました。2022年から本格的にMX2クラスへ、新しいKTMサテライトチームからの参戦が決定しているリアム・エバーツ。ファクトリーマシンも用意される予定で活躍が期待されます。

「MX2クラス参戦初年度ということで、現時点では結果ばかりを求めていません。新チームに参加することは大きな達成感があります。シーズンオフにしっかりと準備をし、チームメイトもいるので多くのことを学び、自分らしいレースを求めていきます。」

と、リアムは力強いコメントで締めくくりました。

「リアムが望む結果を得られるようにサポートし、可能な限り指導していきます。これまで同様に私はいつも彼のそばにいます。」

と、GP10冠の父ステファンは語り、GP4冠の祖父ハリーも孫の夢を叶えるために必要なことは何でもサポートするという姿勢を示しています。

最後に今日の「SIDI（シディ）」を代表するアントニオ・カイローリ。今季限りでの現役引退を表明しており、「SIDI（シディ）」との輝かしいGPキャリアを振り返りました。

「2005年の最初のGPタイトル獲得時は、経験不足とプレッシャーのために最も困難なものでした。最後のGPタイトル獲得となった2017年については、シリーズの間ずっと戦い続けたことを覚えています。とてもチャレンジングなものでしたが、可能な限り最高の形でタイトル獲得に成功しました。」

「モトクロスは私に多くのものを与えてくれました。自分の経験を生かした結果に満足していますし、「SIDI（シディ）」と一緒に仕事をする機会を与えてくれたことにも満足しています。ブーツをただ履くだけではなく、その進化も同時に経験してきたので、例えば「ATOJO SRS」のようないくつかのブーツの開発にも参加しました。これには本当に満足しています。スタイル、快適性、効率性の面で素晴らしい進化がありました。以前使っていたブーツをさらに発展させたものだと思っています。マシンの操作性・フィット感を改善し、さらに進化させることに成功しました。今のブーツはベストで変えることはないと思います。」

最後にカイローリの息子チェイスくんがバイクに乗りたいと言ったら？という質問には「止めはしないが、勧めもしない」と笑顔でコメントを締めくくりました。

現役最後のシーズンとなるカイローリ自身が開発に携わり、カイローリを象徴する蛍光イエローのブーツ「ATOJO SRS」が写真に写り込んでいますが、世界222足限定でのリリースが数日前に発表されたばかり。日本国内での販売分もWESTWOODで「確保済」という情報も得ていますので、カイローリファンのみならず、足元でスタイルを主張していきたいお洒落ライダーの皆様は国内販売を心待ちにしておきましょう。